「数珠のはなし」谷口幸璽
「数珠のはなし」
谷口 幸璽(著)
1996/06 法蔵館 単行本: 90ページ
No.3682★★★☆☆
榧(かや)の実をつかった数珠は、(中略)ちょっと楕円形で、木質が柔らかく、機械での多量生産が難しく、職人さんの手を煩わすことになるので、今では取り扱う目が少ないようです。
榧(かや)は時代の色(光沢)は出ませんが、ほとんどの木の実は持てば持つほど、珠に艶が出てきます。p37「お数珠のいわれと素材」
(宝石には)クレオパトラが愛用したという霊石ラピスラズリのように、瞑想を深めたり、自然治癒力を増し、病気を治す役もあったでしょう。p35 同上
お釈迦さまよりも古い過去の諸仏たちも数珠について説いていましたし、使ってもいたと経典に記されています。もっとも、チベット・中国・朝鮮・日本ではそうなのですが、スリランカ・タイ・ベトナム・ミャンマーなどの南方仏教には、数珠を持つ週刊がないようです。
数珠のことを、古代インドの梵語では「ジャパマーラー」といいます。ジャパは、ささやいたり呟くこと。マーラーは花環(はなわ)という意味です。それがヨーロッパに伝わって、キリスト教のロザリオ(ポルトガル語)になったようです。p9 同上
数珠は、仏教の専売特許ではありません。インドのバラモン教でも使っていましたし、スーフィズム(イスラム神秘主義)の人々も、数珠を使った礼拝をするそうです。p11同上
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