「国分寺を歩く」 日本六十余州 全国分寺を完全収録 かみゆ歴史編集部
「国分寺を歩く」 日本六十余州 全国分寺を完全収録
かみゆ歴史編集部(編集) 2014/10 イカロス出版 単行本(ソフトカバー): 216ページNo.3678★★★★☆
1)全国に散在する国分寺を散策するという意表を突くような企画本。さまざまな旅行のきっかけもあることだし、そろそろこういう旅もいいのかもしれない。
2)最近読んだ「仏塔巡礼」(長谷川周2000/12 東京書籍)にもたくさんの三重、五重塔が紹介されていたが、ひょっとすると、この全国の国分寺遺跡に遺された仏塔を含んでいたかもしれない。再読を要す。
3)全国の68の国分寺遺跡の中にあって、わが陸奥国分寺は、極めて良好な形で保存発掘された国分寺遺跡であるという。最北の地にあって、その意義もまた、他の地方とは別な意味において重厚な存在であったか。
4)先日ニュース番組のインタビューを受ける97歳の元総理大臣中曽根康弘は、自分の事務所のかたわらに日の丸と七重の塔の、おそらく4~50分の1の模型を飾っていた。日の丸はともかく、七重の塔もまた、日本という「国」の礎の象徴となっているのだろう、か?
5)現在遺されている国分寺として七重の塔を保持しているところはないが、それぞれに象徴的な意味において、模型を作ったり、ミニチュアを置いていたりするところが多い。
6)当ブログでは最近まで、なにはともあれ五重塔、と、模型をひとつ完成させたところだが(仕上げはこれから)、その持っている意味が、以前よりはすこし分かるようになってきた。
7)少なくとも七重の塔の建設は相当に重い。当時の地方行政府の予算の半分を使って国分寺が作られていた、なんて記録もあるようだ。それだけに当時は、かなりの威容を誇っていたのだろう。
| 固定リンク
「13)すべてがムダであることについて」カテゴリの記事
- 「10年間で読んだ本ベスト10」<24>最後の一冊(2016.06.02)
- 「宮澤賢治 魂の言葉 」 宮澤 和樹 (監修)<2>(2016.06.02)
- 再読したいこのカテゴリこの3冊「すべてがムダであることについて」編(2016.06.02)
- 地球人スピリット・ジャーナル・ダイジェスト版<60>「すべてがムダであることについて 」カテゴリについて(2016.06.02)
- 「10年間で読んだ本ベスト10」<23>さらに3冊にしぼる(2016.06.02)
コメント