「史跡とロマンのまち 木ノ下・薬師堂を中心として」 木ノ下陸奥国分寺・歴史と文化財ガイドボランティアの会
「史跡とロマンのまち」木ノ下・薬師堂を中心として
木ノ下陸奥国分寺・歴史と文化財ガイドボランティアの会/編 1998/03 パンフレット 14p
No.3673★★★★☆
1)史跡ガイドボランティアの会が、おそらく見学者たちに配った資料の一つであろうか。新書本程度の大きさで薄いカラー刷りのパンフレットである。小さくて使いやすいが、この程度の古い資料が図書館に保存されている、ということ自体がありがたい。
2)このような目で、大事に地元を愛してきた人々がいたからこそ、にわかに郷土史に目覚めた私のような後続の無学非才の輩の目にも触れることができるのである。ありがたい。
3)そもそも、自虐史観でもなかろうが、どうも私は地元の常識的な定型的な歴史観には、否定的で、不寛容なところがある。しかし、それはやはり間違っている。
4)歴史というもの、決して常識的で定型的なものではない。それは発見され、研究され、思索され、再構築され続けるものなのである。常に動いている。人間の世界そのものがそうであるように、移ろい続けているものである。
5)史跡といい、街並みといい、あるいは仏教や寺院、当時の政体というもの、決して盤石に堅固に、固定的に固まり続けているものではない。栄枯盛衰、浮き沈みし、なおかつ、原寸大のその当時の人々が関わり続けてこその1300年なのである。
6)そして、その事実を多くの人々が共有するからこそ、今でもこうして往時の姿を、通りすがりの私のような後学の輩も垣間見ることができるのである。ありがたい。
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