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2016/05/15

「10年間で読んだ本ベスト10」<15>キーワードへの分解

<14>よりつづく

「10年間で読んだ本ベスト10」 

<15>キーワードへの分解  目次

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1)これらの本を眺めていて、ふと不思議なことに気づいた。これらひとつひとつ、単行本とはいうものの、ほとんぞ全部編集本なのである。アキラへの追悼文集として編集された「足に土」は言うに及ばず、「ウェブ人間論」は対談であるし、「スペクテイター」は特集雑誌である。

2)「庭仕事の愉しみ」はヘッセの編集本を多く手掛けたミヒェルスによる再編集本だし、「マイトレーヤ」だって、熱狂的な周辺が独自に編集してしまった一冊である。「ネグリ、日本と向き合う」だって、3・11後の日本にネグリを招いた人々のよるその記録編集本である。

3)「For The Children」もまた各著書や写真集からの抜粋編集本であるし、「Osho Zen Tarot」に至っては、そもそも意図しない形で語られた言行録からの抜粋編集再構築本である。「恐竜時代のふくしま」はもちろん博物館の展示と連動したパンフレットだから、個人の著書ではない。

4)「私が愛した本」もまたそもそも歯科椅子シリーズとして語られた文章をまとめたものであるが、そもそも、多くの(164冊)の本に大きく依存して存在している編集本と言っていいだろう。

5)敢えていうなら、「3・11その日を忘れない」こそは、著者単独の単行本と言えなくもないが、被災したあと避難場所に居ながら、周囲の読者は編集者たちに促されて、ほとんど緊急的に出版された編集本なのである。

6)私はこれらに気づいて、へぇ~~、と思った。意図しない形ではあったが、私は私を知る思いだった。私はこういう本たちがすきなのである。

7)そして、これらの本を見ていて、いくつかの単語が浮かんできた。私が好きな単語、大事にしている単語、本に期待している単語。

8)進化、革命、人間、地球、意識、科学、大地、生命、国家、宗教、自然、文明、創造・・・・・ これらの単語が好きなのである。国家や宗教は、ちょっと異質だが、超国家とか無宗教とか宗教性、という形に変形して使うのがすきなのである。

9)そんなことを考えて、ちょっと検索したら、実は過去に当ブログの編集日記にこんなことを書いていたところを見つけてしまった。

10)次なるテーマがおぼろげながら見えてきたからだ。それは、極めて今日的で、論争的な視点からの問題提起である。まだまとまっているわけではないが、当ブログとしても、かなり煮詰まった本質的話題と思われる。
キーワードを書いておこう。人間、地球、環境、意識、原発、生命、情報、生死、一般名詞としては、この辺だ。つまり、いままでの当ブログを踏襲するテーマである。
当ブログ編集日記 投稿: bhavesh | 2014/05/07 08:50

11)なるほど、私はこういうキーワードが好きなのである。人間、地球、意識、生命、この辺がダブる。そうこうしているうちに、一枚の画像を思い出した。

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12)すでに巣だったわが子たちが、小学生の時に書道展でそれぞれに賞をもらった作品を、ふたつ並べて飾っておいただけなのだが、実は、これは子供たちからの私へのメッセージだったのではないだろうか。

13)地球、生命。ガイアなどと表現されたこともあったが、これに意識をくわえれば、当ブログのタイトルそのものとなり得るものであろう。

14)これらの中からいくつのキーワードを拾い上げ、短文を書くことも可能であろう。あるいは、10個なら10個のキーワードを、全て使って短文を作れ、なんていう宿題だって、あってよさそうなものである。

15)地球、自然、生命、人間、進化、文明、科学、革命、宗教、意識、創造、これで10+1個のキーワード。

16)これらの要素が入り混じっているのが、当ブログの構成なのである。したがって、上記に選んだ本たちが「編集本」たちであったということは、ある意味、容易に理解できる。私には、これらの本たちが、レゴブロックで作られた世界であるような気がする。

17)それらを分解し、組み合わせ直し、ダブっているところは切り捨て、もし足らない部分があれば、補う形で、まとめて行って、さらにシンプルに、ありのままのサイズに仕上げれば、それが、当ブログの最終形、ということになるのではないだろうか。

18)「地球」は容易に「宇宙」を連想させる。あるいは「自然」は「生命」のなかに包括されうるだろうし、またその「進化」の過程で「人間」を生み出した、と理解することもできる。

19)「文明」や「宗教」、「科学」、そして「宗教」も「人間」が作りだしたものである。今、「地球」に生きる人間たちの「意識」は、宇宙全体のそれと合体しうるのかどうか、そこのところが問われている。

20)そして、その円環を完結するのが「瞑想」という最終キーワードなのかもしれない。

<16>につづく

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