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2016/05/05

「解き明かされる日本最古の歴史津波」<29>多賀城廃寺跡

<28>からつづく


「解き明かされる日本最古の歴史津波」  <29>
飯沼勇義 2013/03 鳥影社 単行本 p369 飯沼史観関連リスト

多賀城廃寺跡

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 多賀城遺跡群のなかに廃寺跡に、いにしえの五重塔の痕跡を求めて訪問。

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 ここにもかつて、このような三重塔か五重の塔が建っていたはずなのである。

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 その痕跡は確かにある。近寄ってみれば、一辺の長さはそう大きいものではないが、その心柱が建っていただろう敷石を見ると、相当に迫力がある。

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 ここに五重塔が建っていたとすれば、それはそれは、たしかに素晴らしい眺めであったことだろう。

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 以前にも、なんどか訪ねたところではなるが、あらためて訪ねることによって、当時の面影がしだいしだいにクリアになるような気がしてくる。

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 この遺跡が発掘調査されているのは明治以降だから、それまでは、多賀神社がこの上に建っていたのだ。

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  明治以降、この地が、とんでもない意味深い土地であることが判明してから、多賀神社は、後ろに移設された。

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 時間とともに経過する、さまざまな流動性のなかで、空間軸と時間軸が、縦横無尽に錯綜する。

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 明治以降の、寺なのか、神社なのか、という分離政策のなかで、神々、仏様たちは、人間どもの彷徨を、どんなふうに見つめていたのだろうか。

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 このお社に、3・11直後に、野草社のI氏や、友人のH女史などとともに参拝したのだった。あれからでさえ、もう5年が経過するのか。

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<30>へつづく

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