「10年間で読んだ本ベスト10」<3>そのスタートについて
<3>そのスタートについて 目次
1)2005年春、私は51歳。学生の子供たちはまだ独立前で、6歳下の妻のパートもあまり安定していなかった。私は仕事に精出し、ボランティア活動にも積極的に参加していた。
2)そんな頃、かつて若い時分に演劇活動を通じて知り合った同年輩の女性と、仕事を介して再会した。彼女は、両親の介護のために実家に戻り、趣味と実益を兼ねて、カモワン・タロットを勉強中だった。
3)雑談の折りに、彼女は私にタロットの練習台になれという。タロットなら私も一家言あるが、まぁ、彼女の成長のためならと、クライエントの練習台になった。テーマを決めろという。なにか今いちばん気になっていることを占おう、という。
4)当時の私は、それまで10年以上続けてきたボランティア活動真っ盛りであり、また、仕事にもますます精を出さなければならない時代だった。しかしながら、その頃ますます盛んになってきていたインターネットを通じて、古い友人たちのネットワークの誘いが、あちこちから来ていた。
5)パソコンやネットワークは大好き人間だが、その頃の私は仕事優先だった。業界団体の役員も積極的に引き受け、その団体を通してのボランティア活動もますます多忙となっていた。
6)本来私は仕事人間ではない。むしろ遊びに夢中になっていたいほうの人間なのである。現実と、自分の嗜好性の間で、実はそのバランスをどうするか、考えていたことは確かである。そこんとこは、他人の意見も聞いてもいいかな、と思った。
7)そのテーマで占ってもらった結果、仕事はそこそこにして、もっとネットワークの友人たちと一緒に連携していくことを選びなさい、という結果だった。私はあまり納得はしなかったが、まぁ、そういう結果がでた、ってことについては、気にはなっていた。
8)ちょうどそんな時、別な古い友人からSNSへの誘いがあった。緊急を要する内容であった。ある深刻な事態が発生していて、ほとんど強制的に参加することになったのである。
9)そもそもパソコンやインターネットは大好き人間だったので、すぐにハマった。緊急事態は数週間で収まり、仕事以外のネットワークへの復帰もまずまずな気分だった。だが、ネットへの自我の晒し方が、なかなかむずかく、ブログを登録してみたものの、話題がなかった。
10)そんなことしながら半年も過ぎて2006年になり、梅田望夫「ウェブ進化論」(2006/02 ちくま新書)についての書評を新聞で読んだ。かなり反感も感じたが、こんな若い人々の感覚についていけないと、いよいよ世の中の潮流と断絶するかも、という危機感を感じた。
11)それをきっかけに、この新書本を一冊購入、徹底的に読むことにした。そしてそれをとりあえず想いのままブログに書くことにした。これが、他の人に読まれたかどうかはともかくとして、自分の中を整理するすることに大いに役立たった。
12)そこから我がブログはスタートした。
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