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2016/06/09

「特集=人工知能 -ポスト・シンギュラリティ」 「現代思想」 2015年12月号

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「現代思想」 2015年12月号 「特集=人工知能 -ポスト・シンギュラリティ」
新井紀子(著), 小島寛之(著), 石黒浩(著), 茂木健一郎(著), 竹内薫(著), 西垣通(著), その他 2015/11 青土社 ムック: 229ページ
No.3711★★★★☆

1)最近、シンギュラリティを冠する出版物がちらほら見えるようになってきてとても嬉しい。10年前当ブログがスタートした時点では、この言葉の提唱者レイ・カーツワイルの「ポスト・ヒューマン誕生」 コンピュータが人類の知性を超えるとき(2007/1 NHK出版)と、チャールズ・ストロスのSF小説「シンギュラリティ・スカイ」(2006/6 早川書房) がある程度だった。

2)他に断片的にこの単語を使っていた書籍もなかったわけではないが、絶対的な少数派だった。読書を始めたばかりの私は、この言葉をキーワードにしてさまざまな探索をしたが、まとまった情報にはぶつからなかった。

3)あえていうなら、ネグリ&ハートの一連の著作のなかにこのシンギュラリティという単語を見つけて、そのマルチチュードの「マルチ」と、シンギュラリティの「シングル」を概念的に対比させてみたりしただけで終っていた。

4)今回は、「日経コンピュータ」シンギュラリティ前夜--AIと共に歩む人類--(2015/12/01号)に取り上げられたり、「WIRE」誌などでも盛んに論じられる時代になってきたことを、すなおにうれしく思う。10年経過していよいよ現実化してきたか、という感を持つ。

5)その現象のよしあしはともかく、「進化」の過程では避けて通れないものとして「予測」されてきたものだから、それは敢えて受け容れ、通過していくしかないだろう。

6)「日経コンピュータ」ではシンギュラリティ「前夜」といい、こちらの現代詩手帖では「ポスト」シンギュラリティ、というが、これはどちらも詩的表現なのであって、どちらも厳密な「前夜」や「ポスト」ではない。むしろそれはずっと以前より始まっていたということも可能だろうし、すでにポストなのだ、と傲弁することも可能は可能だろう。

7)しかしながら、ウィンドウ95が登場したことを持ってインターネット時代突入と言ったり、21世紀になってスマホが登場したことを持ってソーシャルネット時代ということも可能なように、このシンギュラリティにおいても、これこそはそのアイコン、シンボルというものは、いつかは登場するだろう。

8)私個人的には、ユビキタス社会の提言や、ビッグデータの活用、あるいは超高速ネットワークのほとんどの無償化、スマホ端末の普及率などから考えて、すでにシンギュラリティ時代に突入していると見る。そしてそう遠くない未来において、その「アイコン」は登場するだろう。

9)しかしながら、当ブログの関心は、シンギュラリティそのものへの関心よりは、その時、生身の人間はどう生きて、どのような一生を送ることになるのか、というテーマのほうにより多く集まっている。

10)これまで、「パーソナル+コンピュータ」時代から、「ソーシャル+ネットワーク」時代へと変遷してきて、当ブログにおいては、これからは「コンシャス+マルチチュード」の時代となるのではないか、と予想を立てた時があった。

11)あるいは、「グローバル+コンシャスネス」という言葉を造語してイメージを膨らませてきたところだが、これだけシンギュラリティという単語が普及するなら、むしろここは「コンシャス+シンギュラリティ」と言い直したほうがいいのではないか、と思うようになってきた。

12)パソコンがあの箱を連想するように、そしてSNSがポケットのなかの端末を連想するように、「コンシャス・シンギュラリティ」も、目に見える形で象徴が現われてくるだろう。おそらくそれは、より小型化されたチップのようなものと、座禅を組んでいるような、瞑想中の人間のシルエットが使われることになるのではないだろうか。

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