「10年間で読んだ本ベスト10」<22>5冊にしぼってみる
<22>5冊にしぼってみる 目次
1)10冊にしぼるのもむずかしいのに、5冊にしぼるなんてできるだろうか。至難の苦しみを味わうかと思えば、これが割とうまくいく。何故か。もう、そうなると、諦めをとおりこして、むしろ何の未練もなくなってしまうからだ。
2)もうぶっちゃけ、このブログは「ウェブ進化論」がなかったら始まらなかったのだから、まずはこの一冊を選ぼう。そもそも若い時分に死のベットで読んだアルヴィン・トフラー「第三の波」は、苦境にあった私をして「生きよう」と思わせてくれた一冊だった。その後継、発展形がこの梅田望夫の「ウェブ進化論」であった、と言える。
3)関連の本も沢山読んだ。反論、類本、最新情報、プロ向け、アマ向け、沢山読んだ。いずれにせよ、当ブログの出発点であり原点は「ウェブ進化論」だ
4)二冊目はOSHOの「私が愛した本」だ。OSHOは今世で師事した唯一のマスターである。当ブログは、わがマスターOSHOとそのワークにささげられている。すべてはそこに繋がっていく。たくさんの業績を残したわがマスターの全業績をクローズアップしたい。しかしながら、当ブログとしては、たった一冊OSHOの「私が愛した本」にとどめよう。
5)インターネットの発展がすさまじかった。図書館システムがオープン化した。その背景を受けながら、当ブログは「ウェブ進化論」でブログとして始まり、「私が愛した本」で「読書ブログ」という性格付けを明確にした。
6)三冊目は、「仙台平野の歴史津波」だ。この10年間の丁度真中に位置し、「前」と「後」をはっきりと明確に分けることのできるポイントが3・11東日本大震災である。そのど真ん中にあって、明確にその警鐘を鳴らし続けた男、それが飯沼勇義氏だ。彼の関連書籍もある。3・11についても、さまざまな言説がある。しかしながら、当ブログにおける鼻祖であり、白眉なのはこの本「仙台平野の歴史津波」だ。
7)ここから派生するバイオ・リージョン、日本神話の見直し、地球環境への痛い提言。さまざまなビジョンを展開して行く中で、人生をかけて、一個の人間として生き切った個性豊かな著者に敬服する。この一冊も欠かすことはできない。
8)ここまでの三冊は割と簡単にしぼることができる。しかし4冊目となるとやや難しい。私はここで敢えてヘルマン・ヘッセの「ガラス玉戯曲」を選ぶ。今回絞った本のなかでは、読書体験としては一番古い。若い時分にインドをバックパッキング旅行し、外れた安宿に残された文庫本一冊、それがこの本だった。
9)ヘッセはこの作品でノーベル賞作家になり、その後、大きな作品は書かなかった。最高最後の作品と言っていいだろう。私は、ここに理想郷を見、人間としての昇華の最高形態を見る。そしてそれは、乗り越えられていくべき小乗のカルマを明確に示す。
10)そして、5冊目はさらに難しい。難しいが、現在の私の存在様式に合わせてザックリと割り切ってしまえば、「もっと上手に市民農園」を選ぼう。実に象徴的な一冊である。3・11の当日、私はビル・モリソン「パーマカルチャー 農的暮らしの永久デザイン」を読んでいた。 そして3・11後しばらくして、私の読書はゲーリー・スナイダーの「地球の家を保つには エコロジーと精神革命」から再スタートした。
11)地球を思い、ガイアに夢を馳せ、エコビレッジ構想を練り、クラインガルテンも始まった。ボタニカルライフに、エコロジー、さまざまな支線はあれど、実に地道に足元を見させてくれる一冊は、この本であろう。関連本はたくさん読んだ。もっともっと学ぶべき本はある。しかしこのコンパクトな一冊を今選ぶことができるのは喜びである。
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