「もっと上手に市民農園」4.5坪・45品目 小さな畑をフル活用 (コツのコツシリーズ)斎藤 進<5>
「もっと上手に市民農園」4.5坪・45品目 小さな畑をフル活用(コツのコツシリーズ)<5>
斎藤 進(著) 2012/3 農山漁村文化協会 単行本 103ページ
1)畑を始めた去年と、二年目の今年で、違うことはいろいろある。
・どうも手を抜くことも必要だ、ということがわかってきた。
・有機無農薬、という縛りをすこし緩めて、除草マルチや888などの化成肥料も受け容れた。
・去年つくったボカシ肥料が今になって効いてきた。
・面積がひろがって、適地適作がなんとなくわかってきた。
・昨年仕込んでおいたものが収獲できるようになった。
などなど。
2)なんと言っても、昨年の「失敗」が今年の「コヤシ」になっている、というのがなんともいい。
・タマネギ 六月に収獲したら、トマトの雨よけの下で2~3日干したあと、ベランダで乾燥させて保存します。p84
・エダマメ 施肥は少肥タイプです。元肥は春先の全面元肥のみ、追肥は行ないません。肥料過剰にすると過繁茂になって莢(さや)がつかない。莢がついても実が入らない、ということになってしまいます。p74
・サトイモ 追肥はコンスタントタイプです。(中略)ナスと同様に水も好み、乾燥は大敵です。晴天が続いたら条間にたっぷり水をやります。p72
・キュウリ 根が浅いので、ワラやビニールマルチで乾燥から守ります。(中略)乾燥するとうどんこ病が出やすいので、表面に白い粉のようなカビがついた葉は早めにとってください。(中略)施肥はコンスタントタイプです。追肥は収獲が始まったら二週間に一度、化成肥料を半握り、マルチをめくって畝の肩に施します。p66
・ジャガイモ 施肥は少肥タイプです。肥料が多いと樹ボケするので、全面元肥だけで十分です。p61
・ナス 一番果が着いたら、そのすぐ下の側枝と主枝とを畝の左右に誘引します。一番果も枝の成長に養分を使いたいので撮ってしまい、一番果より下のわき芽は葉を残してすべて摘み取ります。(中略)施肥はコンスタントタイプです。ナスは大食いの大水飲みです。肥料をよく吸って水も多く必要とします。追肥は、果実の収穫が始まったら化成肥料を半握りずつ、二週間に一回収獲終了まで続けます。p62
3)昨年は、狭い畑を最大限利用しようとして、何種目にも挑戦したが、それが災いした面もあり、また、失敗談としての良い経験になっている部分もある。ことしは、サボりにサボって、空っ畑にならないように、ほとんど言いわけ程度の作付だが、それでもやるべきことは多く、学ぶべきことも多い。
4)五月 園芸店には春先に作っておいた菜園マップを持って行き、買いすぎには気をつけましょう。p93
六月 ジャガイモやツルなしいんげんの他、前年秋に植えたタマネギやソラマメ、エンドウも収獲期を迎えます。ただし、雑草も野菜以上にぐんぐん伸びて驚かされます。(中略)刈った雑草は捨てずに、黒マルチや畝間に重ねておきます。梅雨が明けて気温が上がったときの直射日光を和らげ、地温が急上昇するのを防いでくれます。(中略)
下旬にはキュウリやナスなどの果菜類の収獲が始まりますが、初収獲はなるべく早いほうがいいでしょう。初収獲が遅れると実に養分を奪われて樹勢が鈍り、その後の生育にひびくようです。p94
5)やりたいばかりの情熱が先走り、ひとつひとつのマニュアルもよく読んでもみないで、暴走するのが、私の良い点(爆笑)でもあり、大きな弱点(当然だろう)でもある。今年は、小品種にしただけに、ひとつひとつにもうすこし学びのチャンスを設けよう。
6)なんにせよ、スーパーの野菜たちと競争するような「野心」を持たず、ただひたすら、科学者のような心を持って、小さな「事実」の積み上げから、身に着いた「知識」を重ねていこうと思う。質も量も、「自分」なりでいいと思う。
7)そして、今年は、庭と市民農園とクラインガルテンの三位一体なので、シームレスに繋がっていくことを期待する。
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