「51歳からの読書術」ほんとうの読書は中年を過ぎてから 永江朗

「51歳からの読書術」―ほんとうの読書は中年を過ぎてから
永江 朗(著) 2016/2 六耀社 205ページ 単行本
No.3703★★★★★
1)この本読んでいて、なるほど、いちいちごもっとも、と言いたくなる。1958年生まれで私より4・5学年下だから、まだ50代だと思われるが、「別冊宝島」などのライターもしていたというから、どこか私好みのセンスのある人なのだろう。
2)思えば、当ブログも「51歳からの読書」だった。術とまではいかないまでも、それなりにコツもつかんだ。面白い10年だった。
3)・和歌と漢詩をしみじみと
・新書は最高の発明品
・哲学書は51から
・文学全集は意外といける
・少年文庫を読む
・絵本に涙する
・かつて買えなかった写真集
・電子書籍は中高年の味方だ
・本を売る
・散歩のコースに古本屋を
・文学館への旅
・図書館を使う
・メモ帳と探書リスト
4)などなど、いちいちごもっともと言いたくなるところが満載だ。本当は当ブログのレインボー評価にしてもいいくらいなのだが、残念ながら、私は51歳ではない。そこからすでに10年が経過してしまった。
5)つまり、ここまで綺麗に整理できなかったとしても、この本は読書ブログとしての当ブログの結論とさえ言える一冊である。でかした!◎ だが、今の私は、この結論を通り越して、62歳からの読書術、という本が必要になっているのである。
6)いやいや、おそらく「読書」ではないかもしれないし、「術」でもないかもしれない。アラ還以降は、別な方法が必要になる。現在の私が置き換えようとしているのは読書ではなく瞑想であり、術ではなく道である。
7)なにはともあれ、この本はヒントに満ちている。中高年にさしかかろうとする読書氏が、しゃくに触ることも書いてはあるだろうし、こんな本に世話になるか、と思うかもしれないが、一見の価値はある。
8)ただ、当該の年齢の時の私は、こんな本はうっとうしくて、読まなかったと思う(笑)。
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