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2016/06/21

「シンギュラリティは近い」エッセンス版―人類が生命を超越するとき レイ・カーツワイル<3>

<2>よりつづく

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「シンギュラリティは近い」エッセンス版―人類が生命を超越するとき<3>
レイ・カーツワイル 2016/04 NHK出版(編集)  単行本(ソフトカバー) 256pNo.3725

1)おっ、カーツワイルの新刊が出た!、と大変楽しみにしていたのだが、これは「エッセンス版」と称する「ポスト・ヒューマン誕生」2007/1 NHK出版) のダイジェスト版である。前著がでて9年、原書がでて11年、シンギュラリティという単語はようやく市民権を得たようである。

2)今回、通読することはしなかったが、大変気になる一冊である。前回はタイトルにシンギュラリティという単語を含まなかったので、あまり話題になることも少なかった。ポスト・ヒューマン誕生、というタイトルはいかにも日本的であったというべきだろう。

3)今回は、エッセンス版を出すにあたって、原題のTHE SINGULARITY IS NEAR : WHEN HUMANS TRNSCEND BIOLOGYにより近い表現のタイトルとなった。おそらく数年内には、一般的にシンギュラリティという言葉は耳慣れた言葉となるだろう。 

4)今日は夏至である。「2016年前期に読んだベスト10」を選出するにあたって、関連本が半分を占めるに至った。これはまずいと、急きょ、この本を一冊加えることによって、むしろ総括的にシンギュラリティ「理論」に敬意を表することにしたものである。

5)もっとも、当ブログとしては、シンギュラリティで全てが足りるもの、あるいは恐れるべきもの、とは捉えていない。むしろこの概念は、コンシャスネスとともにこそ思考されていくべきだと思うので、現在、「コンシャス・シンギュラリティ」という造語で、「パーソナル・コンピュータ」や、「ソーシャル・ネットワーク」の次のステップを模索しているものである。

6)「コンシャス シンギュラリティ 夏至る」 把不住

<4>につづく

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