「猿年紀」渡辺 眸(著)
「猿年紀」
渡辺 眸(著) 1994/01 新潮社 大型本 渡辺眸関連リスト
No.3724★★★★☆
1)著者の住んでいたスワヤンプは、ネパールの首都カトマンズから西へ歩いて30分ほどのところにあったという。ヒンディ教と仏教が混在する寺院にはたくさんの猿が群棲していて、人々はそのお寺をモンキーテンプルと呼んでいた。
2)著者はこの猿たちに啓発される形で、猿を姿をそのヒトミで追いかけ続ける。岩場や樹木の中にいる猿もおれば、川や水とともにいる猿もいる。時には、日本風の寺院や多重塔も見えたりするので、かならずしも一か所の猿だけを見ていたのではなさそうだ。
3)宇宙旅行で、「母なる地球」をはじめて見たんは、猿でした。
う~ん、たしかにそうでしたね。ソ連の宇宙船だったかな。
4)見ざる 聞かざる 言わざるよりも 思わざるこそ 勝さるなりけり --- 無住法師
おっしゃるとおりでございます。
5)白黒写真の中で猿たちが棲息している。
ひとり来て ひとり返るも 迷いなり --- 一休
五七語もぴたりとはまる。
6)1971年はじめて天竺に旅立ち、以来ガイアをベースに異郷を遊行し続けている。 巻末<略歴>
1994年発行ながら、ここにこそこの一冊、というべき写真集である。
7)「猿といい ネアンデルタールといい 人といい」 把不住
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