「いのちの環」 「白鳩」 「日時計」 <1>
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生長の家 2016/06 日本教文社 小冊子 p66
No.3730~32★★★★☆
1)最近、日本会議という団体がメディアに取り上げられることが多くなってきた。漠然とだが、この団体の成長の基盤には、一宗教団体が関わっているらしいことは、漠然と知っていた。
2)この宗教団体、おおよそのところ保守的な極右団体で、あまり関わりたくない位置にあったのだが、他の潮流と思われる人々が「マジカル・チャイルド育児法」(1984/1 日本教文社)なんて本を、関連出版社から出した時、へぇ~、変な出版社から出すもんだな、と、眉をひそめたものだった。
3)続けて、1991年の環境心理学シンポジウム「スピリット・オブ・プレイス仙台」の後、主宰者のジェームズ・スワンの著書「自然の教え 自然の癒し」(1995/05 日本教文社)が出た時には、うわぁ、ここから出すのかよ、とちょっとたじろいだことも思い出した。
4)しかし、この本は一般的にはあまり流通しておらず、近くの関連施設の売店にならある、と聞いたので、しかたなく(笑)、たった一度だけ、この関連施設に入って購入したことがある。
5)この施設は私が日々ウォーキングするコースにあり、それとなく目に入ってくるのだが、太陽光パネルを早々に設置し、その効果を示すパネルを掲示していたばかりか、ハイブリッド車の駐車位置を優遇したり、電気自動車の充電設備などを設置しているなど、ふ~~んと思わせるポイントがいくつかあった。
6)この度、あらためてこの団体をネットで検索して、すでにこの団体は、いわゆる極右的な政治活動から脱却し、エコロジカルな団体として模様替えをしているのだ、ということが少しわかってきた。しかもその傾向はすでに30年ほど前からあったのだという。
7)いつも通りすがりに無料パンフレットが置いてあるのだが、どうせ見てもしょうがないな、と、無関心を装っていたのだが、今回はちょっと気になったので、三冊まとめて頂戴してきた。
8)この小冊子群を見る限り、いろいろな面においてエシカルな路線を堅持しているのは、それほど変わらないとして、「自然と人との調和をめざす」とか、「地球を愛する心美人たちへ」などというキャッチフレーズを見ても、かなり現代的にイメージチェンジしているのだな、ということに、正直感心した。
9)One Earth One Humanityをキャッチフレーズとする当ブログとしては、かなり親和性の高い位置までこの団体が変貌していたことに、あらためて驚いた。脱原発、森の中のオフィス、ノーミートライフ、エシカルコンシューマー、大自然の経済、モノの命、などなど、そのまま素直に読んでもタメになる文章は多い。
10)しかし、ここまで来ると、ふと気になることがある。私の身の回りには、未だに原発で働いている知人もいるし、決して脱原発を素直にとらない人々も多い。トリウム発電に夢を持ち続ける人もいないわけじゃないのである。
11)かつて環境派だと思われていた「ホール・アース・カタログ」のスチュアート・ブランドの、ごく最近になってからの原発擁護派への転向などを見ていると、あれまぁ、と思うくらい、立ち位置が逆転してしまっているのではないか、と思う時さえある。
12)そうして、もう一度、この団体を見直して見た場合、過去の活動を糊塗して、最近になっての受けのいい、きれいごとを並べ始めたのかな、と、揶揄したくなる。
13)しかしまぁ、人間そこまでひねくれなくてもいいだろう。ここは素直に、ああ、この団体は、このように変化していたのだなぁ、とあらためて確認した。この雑誌でいろいろ目についたところはあったけど、一番なるほどと読んだのは「俳壇」w。最近、五七語を始めた私は、季語さえもまだ操れない初心者の初心者だが、なるほど、俳句とはこう作るのか、と、投稿者たちの作品を、ゆっくり読ませていただいた。(爆笑)
14)今度、通りかかったら、次の号も貰ってくるかもな。
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