「Pen(ペン)」 2016年 7/1号 人気クリエイター100人の愛用品。<2>
「Pen(ペン)」 2016年 7/1号 人気クリエイター100人の愛用品。<2>
CCCメディアハウス 2016/6/15 雑誌 月2回刊版
★★★★☆
1)はてさて、二度目のメモを書こうとして、本当に以前この号のメモをしただろうか、と気がかりになるような、そんな号である。確かめてみればなるほどメモだけは残している。通常なら、それで終わりである。なのに、何故にまたメモするのだろう。
2)この号の不思議さは、そこのところにある。
3)通常、この雑誌は、何かお気に入りの特集やばっちりハマった記事があればこそ購入するのである。そしてそれらは保存版となる。しかるに、この号は、実に、特にお気に入りの特集でもなければ、気になる記事があったわけでもない。
4)であるのに、ほとんど駐車場料金の対価として付録でもらったような号だったので、今、こうして手元にあるのだが、今すぐ読み返そうという気分にはならないのである。それだけの緊急な訴求性はない。
5)そこのところが味噌である。何気なく身近にある。さりげなくある。あるからと言って別段に個性を主張しているわけでもなく、かと言っていつかなくなっていても、すぐには気づかないいっさつであろう。
6)でも、なにかのきっかけで、さりげなく手元にあるこの号を手にとると、その中には、小粒とはいえ、小さな窓があり、そこから、さりげなく大きな世界がひろがっているような、可能性がつながっている。
7)そうそう、そうなのだ。この雑誌は、私の「愛用品」、つまり「愛読書」なのだ。
8)さりげなく傍らにあり、邪魔になるでもなく、主張するでもなく、しかし、しっかりあなたと一緒に生きてますよ、という安心感がある。
9)この号で、私は、この雑誌全体の、新たなる魅力を発見した。
10)小物がザックリ並んでいて、どれが本命ということはない。だがしかし、ひとつひとつが、本当はいわくありげなのだ。ひとつひとつがそこにあることの由来がある。けっしておろそかにしない感性がある。必然性がある。
11)この号で、私は、本当に、私の愛読書のひとつは「Pen」です、と自称することができるようになった。
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