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2016/07/15

「人工知能とは」 監修:人工知能学会

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「人工知能とは」
(監修:人工知能学会)  松尾 豊(著, 編集), 中島 秀之(著), 西田 豊明(著), 溝口 理一郎(著), 長尾 真(著), 2016/05 近代科学社 単行本: 264ページ
No.3756★★★★★

1)2016年の日本において、実に誠実で信頼のおける一冊だと思う。しかしながら、タイトルからして、人工知能なのか、人工頭脳なのか、というあたりから、問題は山積している。そもそも「人工知能とは」という問い掛けでは、本文の頭初から言及されるように、百論百出で、実にまとまりのないものとなる。

2)学者や研究者、アカデミズム、専門家などのレベルではこのような議論も大切であろうし、またこのような議論からしか到達し得ないことも多いが、一般のエンドユーザーでしかない当ブログのような立場では、いかんとも手が伸びない世界である。

3)少なくとも、ああ、今、専門家たちの世界ではこのような議論がされているのだなぁ、ということを遠巻きに確認しておくことに留まる。

4)人工知能、人工頭脳、AI、などと言われる世界においては、限りなく身体化の問題が登場するだろうし、いずれは身体を獲得しなければ、いわゆる人工頭脳は存在し得ない、というのが、以前からの当ブログの結論である。

5)その身体とはいかなるものか、という問い掛けになるが、結局は、私たちが持っているこの体にひたすら近いものにならざるを得ないだろう、というのが、また当ブログの読みでもある。

6)いくら世界中の人々と繋がりを持つことができるとしても、一般的な生活をするうえでは、おそらく200人前後の友人知人、あるいは家族などの人間関係を基礎とする以外にはないのである。いくらSNSでの繋がりやフォロアーなどを数え上げたとしても、そこには人間関係など構築しようがない。

7)いくら世界中の音楽を聞くことができるとしても、そこにお気に入りの曲を見つけてしまえば、世界中の音楽を聞く必要もなければ、聞いている時間もないだろう。一個の人間としての限りない制約がある。

8)視力、聴力、感知力、すべてにおいて、人間サイズが基本ということであれば、いくらビッグデータや画像解析度、演算速度や、それぞれの能力を競ったとしても、一個の人間以上のものになる必要がないし、もし完成形を予測するとなれば、このサイズが一番いい、ということになる。

9)この本においては「意識」についても、さまざまな角度から言及されている。その意味では、実に信頼における読むに足る記事は多い。しかし、まだまだ決定打はないし、また、どのような他力的に確定されてしまったとしても、私の意識には何の益もないだろう。

10)学会や学者、研究者、専門家たちにおいては、このような議論が続けられ、共有されるということは実に大切なことであろう。

11)しかしながら、一ユーザー、一人間、一地球人でしかない私という存在においては、その存在として利用し得るものへと提供されるまでは、ほとんど役に立たないものとなってしまうだろう。

12)この本は、近年の研究を、多数の研究者の意見なり成果を、並列的に掲示したものであり、大いに興味をそそられるものではある。いずれ再読しても価値はあるだろうが、もう、それほど当ブログにおいては許容量は残っていないと思われる。

13)「身体と 頭脳と意識 一人分」 把不住

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12)把不住」カテゴリの記事

コメント

まったく難しい課題ですね。
技術は技術として進化のDNAが組み込まれているので、このまま行かざるをえないでしょうね。
ただ、人間は 人間としての存在意義があるはずなので、それを見いだし続けることこそ、大事 なことだと思います。
キーワードは瞑想とか、意識だとか、その辺にあるはずですよね。

投稿: 杷不住 | 2016/07/20 23:11


人工知能が、このまま進歩していくと2050年ぐらいの頃には全職業人口の半分が失業者になるとか……。

早急に、人工知能が働いて稼いだ利益(金)を人間に等しく分配する仕組みを作らなければならないそうです。

実現すれば【働かなくても、お金が貰えるユートピア?】のような世界ですが、そんな世界が一般人にやって来るとは思えません。

ただでさえ不景気で、賃金が上がらないうえに、これ以上、失業者を増やしてどうするんでしょうか?

政府は、戦争でもやらかして景気を良くするつもりなんですかね?

もう訳がわかりません。


投稿: | 2016/07/20 22:58

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