「2016年版 間違いだらけのクルマ選び」島下泰久<12>
「2016年版間違いだらけのクルマ選び」
島下 泰久 (著) 2015/12 草思社 単行本(ソフトカバー) 256ページ 目次
★★★★☆
<12>ディラー店舗比較
1)近くのディラーを回ってみるだけでも、だいぶ落差がある。当然、タイミング、系列、地域、担当者、相性の問題が種々あることはわかる。だが、まずは、ごくごく最近のインプレッションだけメモしておく。
2)N社の店舗は商店モール街の真正面にあって、にぎやかなところである。ましてや夏休みあけということで、担当者は元気まんまん、力の入った対応。お茶もだすは、実車も見せるは、見積もりも2種つくってくれた。今後の査定、試乗予約案内も実にスムーズ。こんな担当なら、私は長く付き合ってもいいよ。
3)T社。こちらは私が長いことつきあっている店舗だが、割とクール。すでに最初の担当者が遠くに転勤してしまい、車検や定期点検時だけ訪れるという客に、あまり親しみを見せない。そもそもスタッフも転勤してやってきているのだ。おい、技術スタッフもいいかげんに、客の顔と名前と職業くらい、覚えろよ。
4)M1社。かっこいい2シーターのスポーツカーを求めて訪問。しかし、P内に入ろうとしただけで、なんとなく薄暗く、薄汚い。なんなんだろうこの雰囲気。中古コーナーをぶらぶらしたり、店舗に入ってパンフレットコーナーを眺めていても、声ひとつかけてこない。どうやら主要スタッフが出張っているらしいことはわかるが、どうも元気がない。私なら、絶対この店からは買わない。自分がみじめになる。
5)M2社。こちらはショールームをうろうろしていると、女性スタッフが声をかけてきた。パンフレット要求に立ち話。おい、有力な見込み客かもしれないぞ。せめてテーブルで説明してよ。お目当ての実車がないばかりか、説明がまったく自信なさそう。店推薦の実車に導こうとするのはわかるが、それでは、ディラーの客選びではないか。こちらは、クルマ選びをしているのである。
6)V社。こちらは舶来の高級車を売る店舗だから、対応もなかなか。お茶も出してくれたし、説明もていねい。いかにもクルマ好きという感じで、こちらもついつい長話。こちらのデータも全部出して、彼の話も全部聞いてしまった。試乗OK。見積もりOK。ただ、最後に残る一台かどうかは微妙。最後の二台として接戦となった場合、この営業マンの態度が良かった、という理由で最後の一台に選ぶかも。
7)ところでH社だが、今のところ訪問する予定はない。なぜかこの会社のクルマのイメージがわかない。もともと好きではないのだが、もっと競合する何かがあっていいはずだ。それがない。どうなっているんだろう。このまま無視するか、この際だから、なにかお目当てを作って、訪問してみるか。単にひまつぶしになりそう。
8)もう心の中では大体コースは決まってきているのだが、現在の会社ディラーの店舗には少し不満がある。この際だから、すこし浮気しようかな。たしかこのクルマは3~4の系列全部で販売されているはずだ。だから、系列比較もできる。おそらく値段にそう大きく差はでないだろうが、下取り査定や営業マン品質には差がでてくるだろう。
9)だからキミ、私の担当者よ。もうすこし私の心を見抜け。もうすこし痒い所に手を伸ばせ。買わないと言っているのではない。よけいな期待を持たせていないだけだ。手のひらをひっくり返すのは簡単だ。裏にもなるし、表にもなる。買いたいと思っても対応がわるけりゃ、他店にいくぜ。まだ早いかなぁ、なんて思っていても、キミの出してくる条件や態度によっては、ちょっとの痛みくらいには対応するつもりなんだぜ。
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