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2016/08/22

「2016年版 間違いだらけのクルマ選び」島下泰久<14>

<13>からつづく 

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「2016年版間違いだらけのクルマ選び」
島下 泰久 (著) 2015/12 草思社 単行本(ソフトカバー) 256ページ 目次
★★★★☆

<14>軽い、早い、安い?

1)うまい、安い、早い、はどこかの牛丼チェーンのキャッチフレーズだったか。うまい、を最初におくか、早い、を最初におくか、あるいは、安い、か。いずれにせよ、物事をわかりやすくすることには役立っている。

2)私のパソコン選びの選択肢は「軽い、早い、安い」が目安だった。まず軽さ。とにかくモバイルするには軽さ=身軽さが必要だ。バックに入れて入れやすく、持ち運んで持ち運びやすいサイズ。それはおおよそA4版(より若干大きい)で、厚さも1センチちょっと、重量も1キロ(より若干8g大きかった)という、この軽さがまずはポイントだった。

3)そして、使いたいときにバックから出してすぐ使い出すにはセットアップが約数秒というのは非常に魅力的だった。終了時にもほんの数秒程度待てばよいのだ。これはHDDではなくてSSDが記憶媒体(ストレージ)になっているから。この速さでは、もう元には戻れない。

4)そして安さ。価格というのは難しい。何をもって安いというのか、何をもって高いというのか。私の場合は、あるモデルの中から、不要なものを取り去って、必要な部分だけを買うことができた、という意味では、安くできた、ということになる。よけいなオフィスやドライブ、容量などを、小刻みにカットできたのである。

5)さて、わがPC選びにおけるこの、軽い、早い、安い、の三拍子は、次なるクルマ選びの選択基準として、どのように生かされるであろう。

6)まずはEV。完全EVでもいい。PHVでもいい。しかし、おざなりなハイブリッドなどという表記は願い下げである。そのEV、一体全体、どれだけの幅があって、どれだけの深化を遂げているのか。そこんとこを見極める必要がある。

7)完全280キロ走行でEV。あるいはPHVで電気走行が60キロ。いずれも十分だと思う。しかし、それに払われる犠牲はどれだけあるのか。たとえばエアコンは使わないとか、冬場は寒いとか、そういう我慢が払われての長距離走行は、本当に妥当性があるのか。ここは自分の生活を見つめなおす必要がある。

8)本当は300キロ以上、ノンストップで走りたい。これはPHVならOKである。しかるに完全EVはカタログ値で280キロ。だが、あと20キロくらいしか走れないのに高速走行は、何があるか怖いので、無理だろう。おそらく100キロ程度残った段階で充電したくなるに違いない。とすると、完全EVはちょっと弱くなる。

9)しかしながら、300キロ以上走行するなんて、年に2~3回もない。この時は、むしろ途中で休憩をはさむことが前提になるから、キチンとスケジュールにいれれば、何も問題はないのではないか。

10)とにかく、ここまでくれば、「電気」はまずキーワードになりそうだ。

11)じゃぁ、その電気で、なにをどうしたいのか。パッと思うのは、自宅で充電したい、ということ。電気スタンドも充実してきており、街中にあふれ始めている。しかしながら、自宅にだって電気はあり、自宅のP内に長時間駐車していることが多いのだ。ここはやはり自宅充電だろう。

12)200Vの設備も思ったほど高価ではないし、場合によってはメーカーがサービスしてくれるという。朗報だ。その設備もいいが、私は、自宅の屋根の太陽光パネルで発電した電気で走りたい。時間はそれなりにかかるだろう。だが、P内にはそれなりの時間駐車しているのだ。習慣になれば、それほど面倒ではないだろう。

13)だから、あえてここは二つ目のキーワードとして「太陽光」としておこう。

14)そして、ここまで来ると気になるのが価格帯である。これらの条件を満たすクルマは、かなり値を張ってくる。補助金があるとかないとかいうものの、安いに越したことはない。単なるHVなら3KKY以下という目標を設定できるのだが、EVやPHVとなると、軽く3KKY超えをしてきそうだ。

15)つまり、クルマ選び3拍子は、「電気」「太陽光」「3KKY」ということになる。現在、この条件を満たすクルマは少ない。と言うか、ない。

16)リーフ、プリウスPHV、ゴルフTBE、iMive、などなど、どれもいまいち帯に短しタスキに長しという段階である。

17)この視線でこれから約1年間、クルマ選びを延長してみよう。もし一年間でおめがねにかなわなかったら、一回車検を通して、さらに2年延長することにする。単なるHVなら、今のクルマで十分だ。

<15>につづく

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