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2016/08/28

「2016年版 間違いだらけのクルマ選び」島下泰久<20>

<19>からつづく

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「2016年版間違いだらけのクルマ選び」
島下 泰久 (著) 2015/12 草思社 単行本(ソフトカバー) 256ページ 目次
★★★★☆

<20>10年10万キロ

1)旧車リペア中。今回、幸いにして、シャーシーに異常なし、ガラス、ランプ類セーフ、電源系統異常なし、タイヤ、ホィール異常なし。いやぁ、ほんとかよぉ、というくらい、助かった。しかし、問題はボディ。擦り傷、へこみ、へがれ、盛り上がり、が広域に発生している。

2)走行に影響なし。クルマとしてまったく問題はない。走る、曲がる、止まる。それ全部できます。しかしだ。クルマはそういうものではない。一緒にいて、安心したり、元気づけられたリするものだ。時には一緒に泣き、一緒に傷つく。

3)何はともあれ、カーコーナーからタッチペン、スプレー、クリアカラー、磨き粉、ワックスなどを購入。色は、時に三色しかなかった時の一色だけに、ごくありふれた色である(しかし、これが私のお気に入り)。商品はすぐに見つかった。ちょっと買いすぎたかなと思ったが、全部で数KY。これで復活するなら安いもんだ。

4)これをもし現在6年6万キロで手放すとするなら、下取り査定にも影響がくるだろう。大きい。時にはかなりの差額になる。しかるにだ、これをなんとかリペアし、10年10万キロを目標に使用し続けていくとするならば、それはさほど影響はないだろう。所詮最終場面では、下取り価格は新車の値引き幅でしかない。実車の状態なんて、ほんとはどうでもいい状態になっているはずなのだ。

5)つまり今回は、自分で納得できる範囲にリペアできていればそれでいい。毎回見て、心がうずくようであれば失格。いつの間にかそういうことがあったかなぁ、と忘れてしまうようであれば正解。人から見られて、別段に美品だと思われたいとは思わないが、あれ~、どうしたの~、と聞かれるようであれば失敗。

6)そもそもが、それほどこまめにリペアしたり洗車したりするほうではない。洗車はいいとこ一か月に一回。そのために、一番汚れが目立たない色を選択している。メンテナンスフリーというのが理想。もちろん、そのためにはディラーおすすめの半年点検は一回も忘れたことはない。まずはプロにお任せだ。だから中身は大丈夫。

7)まずは洗車して、患部の確認。直視する。相手の塗料落ち、こすれ、へこみ、曲がり、盛り上がり、をチェック。磨いて、汚れ、塗料のずれなどを修正。今度はボディの裏側から可能な範囲でハンマーで叩く。しっかり汚れを落として、今度は養生。段ボールで周囲を囲い、雨からも守る。

8)あとはひたすらアートの世界である。カーペインティング・アーティストにでもなった気分で何回もクルマの前に立ち、あちらから見、こちらから見して、ボディのゆがみをチェック。色合いの異常さをすこしづつ修正。へこみのきつい所は、何度も上塗りして、自然な流れにもっていく。あとは滑らかに削り、クリアワックスを塗るだけだが、はてさて、うまくいくだろうか。いやいや、うまくやらないことには、納得はできない。

9)思い起こすこと、過去の所有歴のある我がマイカーたちも、どのクルマもこんなことをやっていたなぁ、と思い出す。どれもこれも個性ぞろいの愛車たちだった。どれもこれも100点満点とはいかなかったが、不合格でもなかった。60点合格主義の私としては、おそらく平均値で70点は行っていたと思う。

10)もちろん、新車時には100点満点である。いやぁ、若干予算で削っているので、(それにローンの重みを感じているので)、まぁまぁ90点くらいか。それからだんだん上がり下がりしながら、だんだん60点くらいまで下がっていく。このあたりが要注意である。なにかの手を下せば、私の場合20点くらいは復活する。

11)ということは、たまに40点くらいに下がるときもあるのだ。その時は苦慮する。大体の場合、背中から奥さんが顔だすことによって、しかたないのでプラス20点の手を打つことによって、なんとか60数点まで下駄を履かせ、持たせ持たせするのだ。そうして限りなく延命策をとってきた。

12)今回の場合はどうだったのだろう。私はまずまず80点、75点くらいの気分でいたのだ。まぁ時には85や90点でも、まぁまぁいいかな、という気分だ。だが、今回の出来事で、物事は一変。65点くらいまで下がってしまった。でも65点である。まだ合格点の範囲以内ではないか。私は正直全然諦めていなかった。

13)ピンチはチャンス。なんとかなるはずだ。方策は見つかった。あとはそれを実行するだけだ。この週末、私はその作業に取り掛かった。

<21>につづく

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