「なぜ、トヨタは700万円で『ミライ』を売ることができたか?」-技術革新のメガトレンドが市場構造を変える 井熊均他
「なぜ、トヨタは700万円で『ミライ』を売ることができたか?」-技術革新のメガトレンドが市場構造を変える
井熊 均 (著), 木通 秀樹 (著) 2015/09 日刊工業新聞社 単行本: 176ページ
No.3770★★★★★
1)いますぐクルマを選べと言われたら、今までのディラーとの付き合いから、まずは新プリウス4が候補に挙がるだろう。だが変革を選ぶとするなら、現行リーフが浮上する。ガチンコ対決である。あとは、ナビや冬タイヤ、そして営業マンたちの出してくる条件によって、どっちもあり、である。
2)車検時期に合わせて、あと一年後のクルマ選びとなるなら、今冬登場するという次期プリウス4PHVがまずはトップに来る。しかしながら、こちらも現行リーフの上位機種がガチンコでデハッってくるだろう。
3)あんまり未来はわからないが、一回車検を通して3年後のクルマ選びとなれば、意外と、大きくなって登場すると言われている次期アクア2が本命かもしれない。そして、そこにまたもやガチンコでぶつかってくるのは、次期リーフの改良版。性能的にもセールス的にももっとこなれてくるだろう。
4)しかし、それでも決まらず、もう一回車検を通して、5年後となれば、おそらくミライ、およびその後継車がメインに踊りだすはずだ。水素自動車に、電気自動車、プラグイン・ハイブリッドの三つ巴になること必至である。
5)ミライはまだまだ高い。そして使い勝手は不明である。補助金を入れて500万円なら、ゴルフGTIや、アウトランダーPHEVが視野に入ってくる。なかなか面白い選択ではあるが、価格帯は、私の手にあまる。これらはもっともっと当たり前のレベルまで下がってこなければならない。
6)主戦場の2~3KKY台に車両価格が下落してきてこそ、本当のクルマ選びが始まるだろう。
7)あの徳大寺有恒は、最後の「クルマ選び」で、ミライについての夢を語って、その40年の歴史を閉じていった。ミライはやはり、日本と言わず世界のモータリゼーションの未来を指し示すクルマになりうる可能性をもっている。これからも注目していきたい。
8)しかし、それにしても、それを我が人生の最後の一台とするかどうかは微妙なところである。おそらく5年後あたりには、セミ・ミライやミニ・ミライのような小さな水素自動車も登場するに違いない。そういうのがきっと我が家にやってくるのではないだろうか。
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