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2016年9月の49件の記事

2016/09/30

「パソコン購入ガイド」 2016 100%ムックシリーズ<48>

<47>からつづく
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「パソコン購入ガイド」 2016 100%ムックシリーズ
2016/05 晋遊舎 ムック: 95ページ 目次
★★★★☆

<48>ここまできた

1)さて最終コーナーである旧機②の最新OS化である。新PC、旧機①を最新OSで確保した限り、一度は見捨てられたこの旧機②は、もう壊れてもいい覚悟である。壊れなくとも、いずれ半年後には使えなくなるのだ。

2)その覚悟でスタートしてみると、次から次と、新しい事実が判明してきた。まず、単純に考えていた旧OSから中間OSへのアップグレードは、そう甘くはなかった。操作そのものは旧機①で学んでいたので、そう怖くもなかったが、やはり機種や形式が違うと、まったく新しい対策が必要となった。

3)仕方がないので、クリーンインストールをすることとして、データをバックアップし始めたら、いやはや、あるわあるわ、大変な情報が隠されていた。

4)実は旧機②は家族みんなの共用である。互いに干渉しあわない程度に、それぞれの入り口を作って管理しておいたのだが、実は、それぞれに大変なデータ持ちだったのである。文書や画像ならともかくも、実はスマホやビデオで撮りためた、たくさんの動画が入っていたのだった。

5)いやはやこれでは、データファイルも圧迫されて、遅くもなるわなぁ~。

6)とにかく動画ファイルのコピーを続け、なんとかんとか身軽になったところで、まずは中間OSにバージョンアップ。クリーンインストールだから、逆に割と簡単にできてしまった。こここで本当は、更新プログラムをキチンと落とせばいいのだろうが、面倒くさいので、速やかに最新OSへとグレードアップ。

7)ここは基本アップグレードなのだが、結局、中間OSでやらなければならなかった更新プログラムを落とさざるを得ないことになった。

8)と、現在は、ここにいる。つまり、半年前に突然(ではなかったのだが)起きたPCトラブルから始まって、とにかくなんとか手元に最新OSの3台のPCを揃えることができる手順まできた。

9)新PCは業務用のメイン機となり、旧機①はバックアップラインで控えてもらう。旧機②は家族用の共用である。当面はこの3台あれば十分である。あるいは十分すぎるであろう。

10)これからは、日常業務にもどるために、いくつかのアプリやソフトの調整に取り掛かることになる。失われてしまったものも多いが、もうあとには戻らない。とにかく前向きに考えよう。

11)今後、このコラムの続きは「48歳からのウィンドウズ10入門」(2016/4 インプレス)において展開していくこととする。

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「48歳からのウィンドウズ10入門」 

リブロワークス (著) 2016/4 インプレス 単行本(ソフトカバー): 128ページ

12)ひとまず、今回の「パソコン購入ガイド」 2016 100%ムックシリーズ、におけるシリーズコラムはこれで終了とする。

<完>

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「2016年版 間違いだらけのクルマ選び」島下泰久<29>見えてきたもの

<28>からつづく

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「2016年版間違いだらけのクルマ選び」
島下 泰久 (著) 2015/12 草思社 単行本(ソフトカバー) 256ページ 目次
★★★★☆

<29>見えてきたもの

1)まったく予期せぬ形で始まってしまった、今夏のクルマ談義。思わぬハプニングに巻き込まれ、これを機会にと、クルマの代替えを含んだクルマ探しに翻弄した日々だった。

2)自分のクルマが調子いいと、ほとんど目もやらない新車ニュースだが、こうして時たまクルマのニュースに触れてみると、なかなかにさまざまな更新が行われていることに気づくことになる。

3)今自分が買い替えるならあまり大きくもなく高くもない、お手頃な電気自動車ということになるだろうが、現状を考えれば、電気走行の充実したガソリンでも走れるハイブリッド車、ということになるだろう。

4)しかし、その先にはどうやら水素社会のなかに大きな中心として位置づけられる水素自動車があることが見えてきた。いったい水素社会とはいったい何か?

5)思わぬ形で読むことになってしまった「『走る原発』エコカー」危ない水素社会(上岡直見  2015/07 コモンズ)には考えてしまった。水素社会やエコカーの話題が、実は深く原発問題とつながっていたなんて、考えてもみなかった。

6)幸いにして今回のマイカーのトラブルは致命的なものには至らず、さまざまなことを学びながら、自分でリペアする程度で終わりそうなので、結果として現在のクルマをまだまだ乗り継ぐことに決定している。

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「『走る原発』エコカー」 危ない水素社会<1>
上岡 直見 (著) 2015/07 コモンズ 単行本  134ページ

7)しかしまだ完璧とはならないし、また、いずれは発生するクルマ選びのために、今回のここでの話題は、この「『走る原発』エコカー」をシリーズコラムとして、全体的に継承し、おっかけていくこととする。

8)ひとまず、今回のこの「2016年版 間違いだらけのクルマ選び」での、引っ張りコラムはこれで終了することとする。

<完>

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2016/09/28

「わがボタニカルライフ」<32>ハロイン・カボチャ

<31>からつづく

「わがボタニカルライフ」

<32>ハロイン・カボチャ

1)今年の夏は所用で忙しく、また体調もいまいちだったので、本来月に最低2回は通うべきクラインガルテンには、ほんと恥ずかしくなるほど通えなかった。なんとか苗は植えたもの、そのあとは放置、という情けない状態が続いた。

2)あれはどうする、これはどうする、と疑問がいっぱいな畑仕事だが、なかなか失敗連続で、思ったようなものは作れない。

3)それでも、大地があり、太陽があれば、あとは雨風あらしがやってきて、鳥や蝶々や蜂たちがやってきて、作物はそれなりに育つ。それが生命だ。雑草と言ってしまうが、もろもろの期待されざる植物たちもたくさん群生し、あっという間に草むらとなる。

4)今年のかぼちゃはちょっと小さかった。肥しをやるべきなのか、実に台座をしいて保護すべきなのか? ほかのツルを断って、実を厳選すべきなのか。わが栽培法はまだ確立していない。それでも今年もかぼちゃは成った。

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5)実はなってくれたので、いくつかは冬至まで保存しておいて冬至カボチャでスープになるとして、小さくて、しかもちょっと収穫の遅れたものは、下のほうからやや腐敗が始まろうとしている。これは保存がきかないだろうし、食べてもおいしくないだろうな。

6)いくつかは、酸えた臭いもしてきたので、残念ながらゴミ箱行きとなってしまった。

7)しかしまてよ、とゴミ箱から取り出して、ハロイン・カボチャに変身となった。彫刻刀でざっと顔を書いて、あとは歯ブラシなどで種を掻きだせばできあがり。孫たちの喜ぶ顔が浮かぶ。

8)二個だけ作ったけど、孫の数だけ作った方がいいのかな。それとも近隣の小さな子供たちの分まで作ってあげたほうがいいのかな。なにはともあれ、我が家の孫たちの反応を見てからだな。

9)こうしてみると、なぜにハロイン・カボチャというものが登場したのか、わかるような気がする。せっかく大地から生命が芽をだして実をもったのに、歓迎もされず、よろこばれもせずに廃棄されてしまう。それではあまりにも哀れではないか。

10)そのような植物たちの、うらめしい怨嗟が、ハロイン・カボチャのような形になって、せめて子供たちにバイバイをいおうとしているんだろうな。カボチャ君たち、今年も遊んでくれてどうもありがとう。一緒に祝おう。感謝してるよ。

<33>につづく

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「パソコン購入ガイド」 2016 100%ムックシリーズ<47>

<46>からつづく
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「パソコン購入ガイド」 2016 100%ムックシリーズ
2016/05 晋遊舎 ムック: 95ページ 目次
★★★★☆

<47>旧機①業務復帰

1)そもそも当コラムシリーズの発端だった、PCトラブル からはや半年が経過しようとしている。あまりにも致命的すぎたために、リカバリするようなアイディアも浮かばず、ひたすら他事に翻弄され、もうPCのない世界にいきたいとさえ、一時は考えた。

2)しかし、PCなくしては業務はできず、業務なくしては我が一家の生命もあやしくなる。ここはなんとか新PCを導入してでも延命しなければならない。選んだ新PCは時間をかけてえらんだだけあって、満足度88点である。業務は無理なく継続することができるようになった。

3)さて、ここまでくると、やおら起き上がってくるのが、わがDIYスピリットである。残された旧機①②はどうする。このまま廃棄処分か。お蔵入りか。逡巡の結果、とにかく最後まで、いままでの感謝を込めて、リペア、復活に賭けようではないか、と奮闘してきたのが、このコラムシリーズの骨子である。

4)結論としては旧機①は業務復帰した。bit数を上げてからアプリを入れようかな、と思っていたのだが、bit数を上げれば確かにメモリーは全部使えるようになるのだが、OSのクリーンインストールを要求されるので、リスクが高い。ヘタすれば、原型にリカバリできなくなるばかりか、新bitでも動かない可能性もゼロではない。

5)選んだのはこのまま業務に復帰することであった。ここまでのプロセスの中で、一番大変だったのは、業務用ソフトのインストールだった。大変だったと言っても、オンラインのお嬢様が完全サポートしてくれるので、言われるままに設定していけばいいのだが、それでも、かなりの時間を要した。本来、ひとりでインストールできるようになろうと思っていたのだが、これでは無理だ。ヘルプのありがたさをあらためて感謝した。

6)そもそも、DIYなどと意気がるが、エンドユーザーにできることなど、ほんのわずかなことばかり。本棚を組立ねじを締めるとか、流通している種を畑にまくとか、タッチペンでクルマの傷をなぞるとか、その程度しかできないのだ。

7)ゼロから何事かを生み出すことなど、ほとんどできない。すべてが広く、大きく、深く、関わっていてこその、エンドユーザーの、ちょっとしたDIY感覚でしかないのだ。

8)なにはともあれ、旧機②は復活した。ここまで復活するのだったら、何も新PCを購入するまででもなかったな、とは思うけれど、それは結果論なのであって、リカバリしている間の業務は何もできなかったはず。それに見通しはまったく立っていなかったのだ。

9)それに旧機は旧機らしく、欠点がモロに浮き上がってくる。うるさい、おそい、手がかかる。やはり、これではこれから未来を切り開いていこうという時に際しては、ちょっと足手まといとなる。むしろ、メインのバックアップとして、いつも静かに控えていてくれる存在であれば、それはそれで立派なよみがえり、ということになろう。

10)さて、ここまでくれば、あとは旧機②に取り掛かる。こちらも旧機①とほとんど同じバージョンアップ工程となるが、一度通った道であるので、所要時間は短縮することができるであろう。

11)ただ違うのは、機種形式が違うのは当然としても、こちらはもともとbit数が大きいのである。最新OSまでたどり着けば、むしろ旧機①よりも機能が上回る可能性もあるが、予断はできない。やはり、慎重にひとつひとつ、ゆっくりと歩を進めなければならない。

<48>につづく

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2016/09/26

「パソコン購入ガイド」 2016 100%ムックシリーズ<46>

<45>からつづく
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「パソコン購入ガイド」 2016 100%ムックシリーズ
2016/05 晋遊舎 ムック: 95ページ 目次
★★★★☆

<46>たかがOS、されどOS

1)ついに旧機①は、忘れ去られようとしている過去の老いたるOSから、最新の、今をときめく話題OSへとたどり着いた。春から実に不調だったわがPCは、不調を通り越して長いこと仮死状態だったのだ。ほかの所用があったからとは言え、一時期は完全に見放されていた存在だった。

2)しかし、ここにきて、見事に復活劇を成しえたのである。めでたしめでたし。

3)通常のPCとして使う分には使える。しかしながら、ここまでたどり着いてみると、またまた不満がでてくるのがわがPCライフの常である。

・とにかく音がうるさい。旧機であるがゆえに最新OSについていけないところがあるのはわかるが、急にこのところファンの廻りが早すぎる。アイスノンを下にひいて、冷やすのだが、それでも、静穏とは言えない。

・実にキーボードもうるさい。すでに使用期間がながすぎて、ボコボコになってしまっているとはいえ、いつのまにかタッチ音もかなりのものになっていた。我慢できないわけではないが、新PCに比較するまでもなく、とにかく、うるさい。

・画面の構成やら、全体の使用感については、ここで少し立ち止まって、もうすこし使いこんでみる必要がある。立ち上がり時に二三の不具合が報告されているが、これらは無視していい範囲か、致命的なものか、メーカーのヘルプにでも聞いてみよう。

・しかし、とにかくハード全体にガタが来ている。マウスもまぁ、いままでご苦労さまでした、とお礼をいいたくなるような状態。そろそろ休ませてあげる時期かもな。

・この記事は、旧機の最新OSで書いているのだが、まぁまぁ、使える。OSを入れ替えただけで、これだけ生き返るのだから、PCというものはすごい。

4)だが、この旧機①に関しては、もうひとつ大きな仕事が残っている。bit数の転換である。せっかく積んでいるメモリーを十分に活用できない状態になっている今の状態を、なんとか改善したい。そのためには、bit数を大きくしなければならない。

5)そしてその作業をするのには、大きな決断をしなければならない。まず現在の最新OSにとどまるなら、それが可能かどうかまずは見極める必要がある。現在の不都合は致命的なものではないかどうか。もし不都合なら、中間OSまで退却する必要がある。今ならまだできる。

6)そして、もしbit数を変換するならば、次なるOSはクリーンインストールとなる。そうとなれば、今までは退却すればいいやと思っていた環境も、もうもどれなくなる。行ったら行きっぱなしになる、という可能性もある。ええい、ままよ、毒食らわば皿まで、と突き進んでいくことも必要か。

7)まずはここはひとまずとどまって、この旧機①の成功体験をもとに、旧機②のグレードアップに励まなくてはならない。備品はおおよそ準備を終えた。あとはタイミングの問題である。新PCの状態が良好なうちに、バックアップラインのこの①②兄弟をなんとか活性化しておく必要がある。

8)このところすっかりOSのインストールに翻弄されているわがPCライフであるが、まぁ、これも、困った困った、と言いながら、楽しんでいるらしきわが人生である。

<47>につづく

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「わがボタニカルライフ」<31>グラスジェムコーン

<30>からつづく

「わがボタニカルライフ」

<31>グラスジェムコーン

1)ことしの我が家のボタニカルライフ、10大トピックスのひとつは、このグラスジェムコーンであろう。

2)昨年、一緒に市民農園を始めた、隣の畑のご家族のお嬢さんが一本私にくれたのだ。どうやら、アメリカインディアンが品種改良したとかのことである。

3)赤、青、黄色、ピンク、水色、白、黒、オレンジ、茶色。実にさまざまな色が混ざり合っている。

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4)実は今年は、体調不良により、あまり丁寧にクラインガルテンに通うことはできなかった。本当はその成長過程も見たかったし、手入れもしたかった。でも播種からほとんど、放置という状態だった。

5)ああ、それなのに、彼らは台風にも耐え、日照りにも耐え、カラスやハクビシンからも身を守り、秋近くになって、キチンと成長していたのだ。

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6)いやはや、実にカラフルだ。これは初老の爺さんが愛好するというよりも、若い女性たちに人気のでる作物なのではないだろうか。

7)食べて食べれないことはない、とのことだが、あまりおいしいとは聞いていない。そうだろうな。これは食べるよりも、見たり、飾ったりして楽しむ作物なのではないだろうか。

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8)一粒万倍ともいうが、まさに去年の一本が今年はこれだけの実りになった。来年は、この種から、もっと増やしてみようと思う。

<32>につづく 

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「パソコン購入ガイド」 2016 100%ムックシリーズ<45>

<44>からつづく
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「パソコン購入ガイド」 2016 100%ムックシリーズ
2016/05 晋遊舎 ムック: 95ページ 目次
★★★★☆

<45>頂上近づく

1)いやはや、ひとつひとつの作業が初めてのことばかりなので、薄氷を踏むような思いで少しづつこなしていく。大体において、おそらく、似たような環境にあったユーザーは自分でその作業をしてはずなので、その多くの中の気の利いた人たちは、キチンとした足跡を残してくれている。これが大いに役立つ。

2)もっとも、頂上が近づいたとは言え、最初からヘリコプターで頂上に降り立つ人もいるし、ふもとから一気に四輪駆動車などで駆け上がる輩もいるのであり、お~~い、キミは今、まだそこにいるのか~い、などとからかわれそうで、なんとも気分を害する。

3)何はともあれ、頂上が見えてきた。旧OSから中間OSに登り、さらに一気に頂上を目指した。その過程では、取り返しのつかない失敗が起こるといけないので、逡巡しつつ、あれやこれやと手探りで、のんびり上ることにした。少なくとも旧機①はほとんど新PCと変わらない機能的な存在にはなりえるのだ。

4)となれば、最初から、この道をたどって、なにも新PCなど買わなくてよかったではないか、とも思うが、まぁ、それはそうなのだが、そこまでは自分に自信がなかった。うまくいったら、それはラッキーだった、というしかない。

5)PCをいじる、ということは、ほとんどが人事内のことである。誰かほかの人が勝手に決めたことを、こちらがその規則を守ってすすんでいくだけだ。そのあたりは、大自然や天候・気候を相手の畑仕事などとは違う。畑仕事なら、常識的な作業を行えば、大体のことはできるし、大きく失敗することはない。しかしPCは違う。すべてが人が勝手に決めたルールをたどって、ただひたすら上るだけなのだ。

6)もっとも他人とは言え、たった一人が決めたわけでもなく、多くの、それこそ世界中の多くの人がかかわって作り上げたプロトコルの世界なのであり、広く多くの人に支持されるルールを作り上げ、守っていることは当然である。

7)門外漢なる私なぞは、そんなルールなど最初はまったく目にいれず勝手にやっては、実が失敗の連続で終わる。ここで戦意喪失する時もあるが、いや待てよ、ともう一度本腰を入れなおす。最初の最初の入り口のルールがわかってくれば、ある程度のところまで行く。類推も効くし、拡大解釈も成り立つ。

8)しかしある程度のところまで行くと、危険ゾーンとなり、やはりここは先達さんの教えの通りについていくしかない。もう先達さんがいないところには、やはり行かない、近づかないのが、われわれドシロートの身分のものの身の守りかたであろう。

9)キリストは、叩けよ、そうすれば開かれん、と言ったそうだが、ネットの深い知恵の世界では、どうにかこうにか、正しい問を発すれば、世界のどこかにいる先達さんたちの足跡を探すことができる。ありがたやありがたや。

10)しかし、それにしても、最後のフィニッシュまで、やたらと時間かかるなぁ~。

<46>につづく

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地球の論点 現実的な環境主義者のマニフェスト<3> スチュアート・ブランド

<2>からつづく 


「地球の論点」現実的な環境主義者のマニフェスト<3>
スチュアート・ブランド 仙名紀 2011/06 英治出版 単行本 439p
★★★☆☆

1)面倒な議論をまた始めなければならない。この本を再読しようと思い立ってから、すでに2週間が過ぎてしまった。なにからどう手をつけてよいのやら、いまひとつ進まない読書作業に、ちょっとはいらつく。

2)この本を再読として読み進めるには、それなりの併読すべき資料がある。今はひとつひとつ数え上げないが、きわめて広範なテーマを扱っているので、おっかけにも体力がいる。

3)幸いにしてこの著者にしてこのような本がでるのは、年齢的にもこれが最後だろうと言われているので、多少の時間がかかっても、遠く手が届かないところまで離されてしまうことはないだろう。むしろ、多少、無理な論理でも、自らが他に先じている、という自覚を持っている著者であれば、むしろ、かなりのバグを抱えたままの自説を、後進のものたちの目や手によって更新される日を待っているようにさえ思う。

4)夢想的なのか。冷笑的なのか。批判的なのか。隠遁的なのか。単にひやかしなのか。野次馬なのか。おっちょこちょいなのか。

5)この本においては、自らの視点を「現実的」と規定する。そしてまた「環境主義者」とも語る。

6)どこからどこまでを現実とみるのか。誰の目からみた現実なのか。どのような規定でもって切り取った現実なのか。その現実、リアリティ、という言葉には、大きく幅ばある。

7)環境主義者、という自負の念の中に、大きな勘違いはないのか。大国的で、エリート的で、しかもお友達的な内輪での現実、というものに成り下がってはいないか。

8)この本を読み下すには、やはりまずはエネルギー問題であり、次に食料の問題がある。ざっくりいえば、彼に見えている現実は、この地球上の人類のエネルギーをまかなうには原発が必要であり、70億からやがて100億に到達するであろう人類の食料生産には、遺伝子工学が必要、ということになる。

9)まずは、当ブログにおいても、このふたつあたりを切り口に、なんとかこの本を読み下したいと思っている。

<4>につづく

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2016/09/25

「パソコン購入ガイド」 2016 100%ムックシリーズ<44>

<43>からつづく
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「パソコン購入ガイド」 2016 100%ムックシリーズ
2016/05 晋遊舎 ムック: 95ページ 目次
★★★★☆

<44>インストールオタク?

1)更新ファイルの更新というやつに付き合って、20分、30分のうちはまぁそんなもんだろうとのんびり構えていた。しかし2時間3時間となれば、こりゃぁおかしいということになる。しかし人によっては数時間は当たり前という感想を持っている書き込みも存在する。

2)しかし、一晩寝て、朝になっても完了していないとなれば、こりゃぁ可笑しすぎだろう。新記録をつくるつもりで20時間待ったが、ぜんぜん駄目。大体HDDランプが反応していない。ええぃ、いい加減、ばっさりだ。

3)そして、いろいろ検索して、結局は余計なインストールソフトの失敗したものを削除していけば、おお、やはり動き始めた。やはりそうだろう。あれでは単にフリーズしているだけなのだ。進むわけがない。

4)下地も準備できたので、さっそくバージョンアップにかかる。ここからがいろいろと心臓に負担がかかる作業が山積みとなっていた。言われるままに作業し、時間もたっぷりかけ、飯を食う暇にも画面とにらめっこし、長時間の作業のときは、ちょっと外出して用事を済ませ、なんとかかんとか、中間OSまでたどり着いた。

5)いやぁ~、気分としてはめでたしめでたしだ。

6)しかし、それとて、本当にうまくいっているのかどうか、すぐには認定できない。いろいろな不備がおきている。日本語が打てない。ソフトがバージョンアップできない。反応すべきものが反応しない。ほとんどが、わがPC個別の問題ではなくて、すでに議論され尽くしている問題なので、ひとつひとつ、丁寧にネットを拾っていけば、トラブルは回避できる。

7)今はとにかく旧機①旧機②のための特攻隊のような気分だ。まずは①からいく。もう気分は玉砕だ。しかしなんの手柄も立てずに玉砕はあんまりにも犬死だろう。なんとかかんとかなにか収穫物を得たい。

8)新PC、旧機②の現状をキープしたまま、旧機①だけは突っ込みに突っ込んでいく。どこまでいくのやら。次から次と、問題は発生し続ける。こちらの気力もどこまで持つものか。時には息抜きして、問題そのものから目をそらし、それでも復讐心が湧いてきて、こんちくしょう、となって、またPCに向かう。その連続だ。

9)思えば、こんなことをやってどのくらい日にちが経ったのだろう。面白いのか、苦しいのか、面倒くさいのか、やっぱり熱中しているのか。いつの間にか、すっかりインストールオタク化している自分に、笑いがこみ上げてくる。

10)リナックスと格闘していたときも、こんな日々が多かったなぁ。あれはあれでPC内部の構造について、かなりの知識を得ることができたので、まったくの無駄、というものではなかった。今回だって、PC内部というよりも、ネット界がこのような話題でずっと継続して沸騰しつづけていたのだ、ということをあらためて知って、驚いた、というのが正直なところ。

11)こういうのを回避し続けてきたのが私だった。もうすっかりこういうのが嫌になっていたんだな。だからいつの間にか、すっかりラガード領域の忘れ去られようとするPC難民領域に流されていたのである。そのツケをいま払わされているような気分にもなる。

12)さぁ、これを楽しみとするか、苦しみとするか。なにはともあれ、息切れしない程度に、あまり突っ込みすぎず、のんびり行こうではないか。

<45>につづく

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2016/09/24

「わがボタニカルライフ」<30>ヘチマ

<29>からつづく 

「わがボタニカルライフ」

<30>ヘチマ

 すっかり途絶えてしまったこちらのシリーズだが、わがボタニカルライフが途絶えてしまったわけではない。むしろ、春から夏にかけて、真っ盛りの夏の間は、あまりにもエピソードがありすぎて、メモをすることすら忘れていた、ということになろう。

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 今年のなによりの収穫はヘチマであろう。 園芸店で見つけた小さなひ弱そうな苗一本が、今年は大きく実った。あれよあれよという間に大輪の花をいくつも咲かせ、雄花も雌花も盛んについた。一部人工授粉したものが成功したのか、今年は大きなヘチマが三本収穫できそうだ。 

 

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 いつだったかわが家でもヘチマを作ったことがあった。あの時はたしかヘチマ水を取ったはずだったが、そのアルカリイオン水だかは、健康のための飲料にもならず、女性陣の化粧水にもならず、結局、ああ、これがヘチマ水ね、というレベルで、あまり活用されなかったように記憶する。

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 さて、今年はどうしよう。見事に実ったのでこのまま捨ててしまうのはもったいないので、今年はヘチマたわしでも作ろうか。 近所の人たちに聞いたり、ネットで検索したりするのだが、その制作方法に決定打はない。基本、土の中に2か月ほど埋めて腐らしてから、その筋だけ取るのだというが、ネットでは一遍に煮込んでしまっても制作できるという。どうしたものか。

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しかしまぁ、 あれだけのひ弱そうな一本の苗から、これだけの大きなヘチマが何本もとれるのだから不思議である。大した肥料も必要とせず、手入れもほとんどなし。ただ、ツルがあまりにも伸びるので、支柱で棚は作ってあげた。毎日毎日の成長が早いので、朝起きて庭にヘチマを見に行くのがたのしみだった。ありがとう。あの日々の思いでのために、キミをタワシとして保存する方法を考えてみるね。

<31>につづく

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「WIRED VOL.24」 特集 NEW CITY 新しい都市 <2>

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「WIRED VOL.24」特集 NEW CITY 新しい都市 <2>
2016/8/9 コンデナスト・ジャパン 雑誌 ; 不定版 日本語 WIRED関連リスト
★★★★★
1)まず巻頭に「シンギュラリティ大学」の紹介レポートが6ページに渡って掲載されている。6ページと言っても、文字も小さく、日本の雑誌と違って、ビジュアルは豊富だが全体的に小さめのスペースに収まっているので、内容的には充実している。
2)KUNITAKE SASO(注1)という、語感としては日本人系の人(そらく男性)のレポートである。6日間の体験レポートになっていて、それぞれの一日のカリキュラムのダイジェストが項目として書かれている。
3)ざっと見て、まず目を惹かれるのは、それぞれの一日の後半、あるいは、最終の時間に、心理的な講義(や実践)が行われていることである。
4)
DAY1 「Wellness」 善く生きる方法 Elie Calhoun ヨガ・瞑想インストラクター
DAY2  「Wellness」 成長し続けられる人になるための考え方 Elie Calhoun ヨガ・瞑想インストラクター
DAY4 「Hacking Meditation」 瞑想をハックせよ Elie Calhoun ヨガ・瞑想インストラクター
p015~016(抜粋)

 
5)このElie Calhounとは何者であろうか。ネットで検索すればすぐに画像もでてくるし、そのプロフィールも出てくる。フェイスブックに登録してあるようだ。少なくとも西洋系のミドルエイジの女性のようだ。細かいことはあとで追っかけるとして、このような女性から、またあらためて「瞑想」を学んでいる自分を想定してみる。
 
6)それはそれでどこか新鮮なのであるが、またまた学校に入りなおして勉強しなおしさせられているような、無駄感も確かにある。おさらいのつもり、冷やかしのつもりなら覗いてみるのも悪くないが、仮にこの三回のカリキュラムで、何事かが大きく進行するとは、私自身は思わない。
 
7)それでもやはり、このシンギュラリティ大学で、大きなスペースを取ってこのようなカリキュラムが実行されているということは記憶しておく必要がある。一般の大学であれば、例えば宗教系大学などでは、ある種、別な形で行われているだろう傾向性のあるカリキュラムであろうが、いきなり瞑想と来ているのは心地よい。
 
8)私個人としては、二日目の成長し続けられる人になるための考え方あたりが、ちょっと気になる。「成長」を「続ける」というところが、この若く美しい女性にはぴったりの指向性だろうが、老いて、日々親の介護などに時間をつぶす現在の私にとっては、「成長し続ける」といいう言葉自体が、どこか浮き上がって聞こえる。
9)このシンギュラリティ大学は、必ずしも成長期にある青年たち向けだけではないことを考えると、おそらく受講生たちの顔ぶれを見ながら進行することになるのだろうが、私などがこの授業を実際に受けたら、志向性が変わるのか、どうか、その辺は楽しみだな。
(注1)佐宗邦威|KUNITAKE SASO
biotope代表取締役。P&G、ソニーを経て独立。大企業から老舗企業まで企業のイノベーション文化の創造やプロジェクトをプロデュース。著書に「21世紀のビジネスにデザイン思考が必要な理由」。Exponential.jp取締役
 

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「パソコン購入ガイド」 2016 100%ムックシリーズ<43>

<42>からつづく 
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「パソコン購入ガイド」 2016 100%ムックシリーズ
2016/05 晋遊舎 ムック: 95ページ 目次
★★★★☆

<43>ホビーとしてのトラブル脱出

1)新PCはいたって元気である。あっというまに到着以来一か月が経過しようとしている。速いものだ。最初はおそるおそる触っていたが、必要に迫られて、あちこち触っているうちに、メイン機としての力を発揮し、ほとんど「ストレスフリー」に可動し始めている。

2)不満と言って特にないが、あえていうなら作業を休止している間にスリープに入るのがちょっと早いかな、という程度。これは自分で設定を変えられるのだったが、いまのところ面倒なのでそのままにしている。

3)それと~、そうだなぁ、あんまり他の人に自慢する機会がすくないことが不満かな。もっと人なかに持ち出して、使うチャンスが増えればいいな、とは思うが、なかなかそういう機会がない。とっさの場合はほとんどスマホで済んでしまうのである。

4)さて、旧機②については、ちょっと驚いたことがあった。私は購入時にメモリを最大限に載せたつもりでいたが、チェックしてみると、実は現在の倍を搭載できるのであった。これには驚いた。超亀さん、などと冷やかし続けてきたが、実はこの機械はもっとメモリ増量して使うべきPCであったのだ。

5)さっそく適応するメモリを2個入手し、交換。結果的にはうまくいったけど、このメモリ換装にもヒヤヒヤさせられた。交換したセッティングでは、どうやら微々たるホコリや隙間があって稼働しないこともあるらしい。現象としては、スイッチオンにするのだが、まったく起動しないのだ。これには参った。

6)バッテリーの状態が悪いのかなと思ってみたり、もはや増量できないのか、と一時的には諦めたり。結果的には、もういちど丁寧に付け直して、ようやく通常に稼働した。ここでほぼ一日を費やしている。無事キチンと認識してくれたから、ほんと、よかった。

7)はてさて、問題は旧機①である。中間OSにアップグレイド中ではあるが、すぐに問題がやってきた。ネットに接続して、更新プログラムを検索しているらしいのだが、ほとんどフリーズの状態が続いている。

8)10分、20分のうちはまずは我慢できる。1時間、2時間になると、やっぱり変だな、と思う。ここでネット検索してみると、実は、この状態は非常にメジャーな状態なのである。このトラブルで検索してみると、出るわ出るわ、トラブル報告と、その対処法の山である。どれがわがPC旧機①にふさわしいのか、選択することさえ迷う。

9)しかたないので、とにかく検索中のまま寝たのであるが、すでに14時間が経過しているのに、外見的にはまったく進歩がない。タスクマネージャーを開いてみると実行中なのだから、単純にフリーズしているわけではない。しかしあまりにもおかしい。これが常態だとすると、はっきり言って、これは欠陥商品であろう。

10)もうここで中断しようとすると、中断してもいいの?と脅かしをかけてくる。もういいよ、と思いつつ、まずは、キチンとした対応の対策を見つけてから中断することにしよう。それまで検索を実行させ続けるのか。

11)ひとつここまでわかったことは、このPCメーカーの独自のソフト群が邪魔している面もあるようだ。このソフト群のプラスアルファがこのメーカーの売りだったわけだが、今じゃ、ブランドを子会社に売却して、PC製造から撤退したことを考えると、やはりこの独自のソフト群は、結局グローバル戦略の中では敗因要因になったことは確実である。

12)私は別にこれらの独自ソフト群をまったく必要としないのだから、ばっさり切り捨ててクリーンインストールでいいはずなのだが、それもまた、そこにたどり着くまでには、検索し、実行し、という、愚かな作業をつづけなくてはならないようだ。

13)思い出してみれば、IT社会において私は、少なくともアーリーマジョリティでいたつもりであったのだが、いつの間にかラガードに置いてきぼりされていたのは、このアップブレードという作業に嫌気がさしたからではなかっただろうか。もういいよ、必要ないよ、と言っているうちに、お前こそもう必要ないよ、と切り捨てられていたような気分である。

14)そして、もうひとつ思い出したことがある。私は一時期、いわゆるリナックスの「インストールオタク」であった。あちこちのバージョンを廃棄寸前のPCにインストールしては楽しんでいた。こうしてインストールすればまだまだ使えるではないか。捨てるのはもったいない。そうして、必要もないのに、いくつもPCを抱え込んでいた。

15)しかし、さらに思い起こせば、結局、リナックスという遊びは、そのインストールを必死になって作業し、うまくいった時の快感がすばらしかったのであって、インストールができてしまうと、使う目的は、結局、ネットやメール、ゲーム、とほとんど他のPCと同じになってしまうのである。「せっかく」リナックスを使っている意味がない。だから、いつの間にか、私のリナックス熱は冷めてしまった。

16)思えば、こうして旧機たちを復活させようとしている行為は、当時のリナックス熱と同じようなものである。廃棄になってしまうPCを何とか延命させたい。それにはどうするか。そしてネットで検索していると、いろいろな情報にぶつかり、過去や歴史上のさまざまな経緯がわかってくる。

17)それは、わがPC独自の「トラブル」ではなくて、すでに広く認知されたトラブルであるのだ。つまり、すでにこの状態は共有されている。これらから脱出するのも、ある意味、ゲーム性をもったホビーである、ととらえることも可能である。

18)今現在、わが旧機①が陥っている「トラブル」を単なる障害ととらえずに、トラブル脱出ゲームと捉えることができれば、これはこれで立派な、楽しいホビーとなるのである。すくなくとも、今朝の私はそう思いなおして、この週末も、「ホビー」に没頭するのであった。

<44>につづく

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2016/09/22

「WIRED VOL.24」 特集 NEW CITY 新しい都市 <1>

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「WIRED VOL.24」特集 NEW CITY 新しい都市 <1>
2016/8/9 コンデナスト・ジャパン 雑誌 ; 不定版 日本語 WIRED関連リスト
No.3788★★★★★

1)ごく最近になって、当ブログは当ブログなりに、自分はカウンターカルチャー路線でもなければ、エソテリックワーク路線でもない、と自己規定した。そう勝手に決めた、ということではなく、具体的に起こる事象からわが身を処するにあたって、そう規定せざるを得なかったということのほうが正しい。

2)カウンターカルチャーつまり「反」でもなく、エソテリックワーク「非」でもなければ、はてそれでは何なのだ?と自らに問いかける。「超」というのもなにかトンデモ路線を想像させる。スピリチュアルな軽い天使とか宇宙人が出てきそうな、そんなイメージ。それではいけない。

3)当ブログはあえていうなら「新」であろう。未来志向であって、なおかつ目新しい世界へのトバグチを探す、そんなイメージだ。あえて何歩も何歩も前に行きたいとは思わない。敢えていうなら、半歩でいい。

4)そして、本当のことを言えば、長州力ではないが「ど真ん中」がいい。「真」だ。

5)さて、当ブログではたくさんの本を読んだし、気になる雑誌もだいぶ追っかけてきた。すでに4000冊になんなんとする、この10年の歩みを、自分は自分なりに評価しつつも、はてさて、本当に未来へのトバグチを見つけることができたのか、という忸怩たる思いも確かにあるのだ。

6)その中にあって、この「WIRED」は、とても気になる雑誌シリーズである。その経緯や、心象については、今までいくつかの号で取り上げてきたが、各号の評価というよりも、この雑誌の全体の評価がそろそろ必要になってきたと思う。

7)ざっくばらんに言って、私はこの雑誌が好きである。この雑誌以上に気になる雑誌は、今のところない、と言ってもいい。しかしながら、逆にいうと、この雑誌ほど、読もうとすると、まったく読めない雑誌も他にない、ということになる。

8)どういうことなのか。この雑誌全体は、説得力のカタマリだ。何かを語りかけてきて、力づくでこちらにメッセージを伝えようとする。ひとつひとつがなるほど、と、うなづかないわけではない。

9)しかし、ひとつひとつがどうも納得しがたい論説であったりする。それは、読み手であるこちらに弱点があったりすることは確かだ。しかし、ちょっとへそ曲がりで、素直ではない私にとっては、どうも、ちょっと、おい、それは違うだろう、という面もかなり多い。

10)つまり一言でいうと、この雑誌は私にとっては、「良薬、口に苦し」というところである。良薬とは、現在のところ、ちょっとほめすぎでもある。良薬と、認めてあげたいが、本当にそうかい? と問いかけているところである。

11)良薬、というよりも新薬というなら、むしろそっちのほうが正しいかもしれない。新しく開発された新薬の、実験台になっている、そんな感じがする。確かに効き目があるかもしれない。新しい世界の先端で開発された新し技術、新しい世界観。それを飲むのか、拒否するのか。とにかく積極的な姿勢を要求される。

12)この雑誌、正しい表現ではなかろうが、あえていうならリベラルだ。自由で、先進的で、ある意味、傲慢だ。しかし、その論説には説得力もあり、また、現実味もある。

13)ひとつ、大きなリトマス試験紙となるのは、原発に対する姿勢だろう。キチンと確認したわけではないが、この雑誌にまつわる事象の周辺は、必ずしも「反」原発ではないのである。もちろん「非」原発でもない。一挙に「超」原発にも走らないが、現実味のある「新」原発に、おそらく肯定的な軸足を置いている。

14)ここのところが、私がこの雑誌を全面的に容認できない、大きなポイントである。原発そのもの、というよりも、人類の進化や技術のイノベーションに対して、大きな見極めをしているところがある。決して「理想」ばかり走らない。そして、多少の「悪」をも飲み込む、ある種のやんちゃさも持っている。そんなイメージだ。

15)したがって、私はこの雑誌のよい読者ではない。敢えていうなら、この雑誌の批判者だ。だが、その批判者たる私は、この雑誌を読んでいると、本当にそれでいいのか、と、ちょっと自分の立場が悪くなるのを、いつも感じる。手ごわい相手なのだ。

16)本当は私はこの雑誌に対して、反でもなければ非でもない。超でも、新でもなく、ど真ん中の「真」として、溶け込んでいきたい、という欲望もある。そうできるかどうかはともかく、そう思せる、そういう力を、この雑誌はもっている。魅力ある雑誌シリーズである。

<2>につづく

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2016/09/21

「パソコン購入ガイド」 2016 100%ムックシリーズ<42>

<41>からつづく
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「パソコン購入ガイド」 2016 100%ムックシリーズ
2016/05 晋遊舎 ムック: 95ページ 目次
★★★★☆

<42>苦しみから楽しみへ

1)リストアした旧機①は基本復活した。このまま業務にさえ使えるし、サポート期間の問題がなければ、実にこのままで十分なのだ。しかし、現在、中間OSをステップアップして、最新OSへとジャンプする試みを続けている。

2)ネットをググれば、実にたくさんの情報が流れている。おおよそ3分の1は多いに役立つが、その中を精査していくと、おおこれこそ私が探していたもの、という情報にぶつかる。とくに最新情報がほしい。ごくごく最近の情報だったりすると、多いに役立つ。

3)現在、アップブレイドのための機器を入手予定で、到着待ちである。これらが見事ビルドされるかどうかで、大きく運命は変わる。おそらく可能性は80%。20%のマイナスは、常に存在する私のアバウトさである。

4)ここらあたりまでくると、これまであった苦しみは、やや楽しみへと変化している。夢ができた。未来ができた。可能性が広がった。そんな感じである。うまくいくのではないか、という思いはわくわくした気分にさせる。今は、失敗したときのことはあまり考えないでおこう。

5)旧機①がうまくいけば、一定期間、その安定度を確認したあと、旧機②に取り掛かる。基本同じ作業になるはずなのだが、PC本体の元の成り立ちが違うので、必ずしも同じ工程とはならず、また個別の問題が発生してくる可能性は大である。しかし、今の私の気分と気力なら、それもまた楽しんでやっていけるのではないかな。

6)新PCはいたって元気である。マウスが時にトラブるが、その対処法も確立しているので、それこそストレスフリーな業務を行うことはできている。逆に、多少余裕がでてきているので、最初、使わないだろうと思っていた機能にも挑戦したりし始めている。

7)基本、やっぱり使わないのであるが、おお、こういう機能もあるのか、実際自分はどのようなPCを使っているのか、という確認にもなる。ある意味、旧機①、旧機②の最終完成形がここにあるわけなので、ここにたどり着けばいいんだな、という現実的な目標となる。

8)実行するまでだから、夢を語っておこう。本当はもう自分はそれほどPCには期待していないのだ。基本的なことができれば十分だ。多くの望まない。まぁまぁ旧機2台と新PC、合わせて3台、同じ機能が揃えばうれしいな、と思う。

9)一台はメインの業務用だし、二台目はバック用で派手さはなくてもいいが、キチンと保守しておく必要がある。三代目は奥さん用に特化することも可能なので、そうすると、なにかトラブルがあった時でも、他機の状態と見比べながら復旧することも可能であろう。

10)正直、いまは腕がムズムズする瞬間である。

<43>につづく

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2016/09/18

「48歳からのウィンドウズ10入門」<3>

<2>からつづく

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「48歳からのウィンドウズ10入門」 

リブロワークス (著) 2016/4 インプレス 単行本(ソフトカバー): 128ページ 目次
★★★☆☆

<3>アカウント

1)ウィンドウズ10では、インターネット上でデータを管理する「クラウド」機能が強化されました。(中略)これらを利用するのに必要なのが、マイクロソフトアカウントです。そのパソコンでのみ利用可能なローカルアカウントでもウィンドウズ10は使えますが、この場合、上記のようなサービスは利用できません。

2)マイクロソフトアカウントの取得・設定は[設定]から行います。設定後は同じアカウントで複数のサービスを利用できます。 p026「マイクロソフトアカウントでサインインしよう」

3)最近のネットサービスで、なかなかなじめないのが、このクラウドとかアカウントというやつである。できれば、こちらはあまり管理者から管理されないような自由な立場にいたいのだが、潮流はどうも違う。

4)いやだいやだで、登録しなくてもいいものはできるだけ拒否しているのだが、こういう態度が、いつの間にかアップデイトの中でラガード化している原因になっているのかもしれない。積極的ではないが、最小限、必要なものは登録しなければならないだろうなぁ。

5)ところで、このマイクロアカウントというやつは、本当に役立つだろうか。

6)「コルタナ」は、ウィンドウズ10から新たに搭載された音声アシスタント機能です。検索ボックスの横にあるマイクアイコンをクリックするだけで、パソコンの中で待機するあなた専属の秘書のように、呼びかけに応じて適切な情報を表示したり、アプリの設定を変更したりしてくれます。p038「音声アシスタント『コルタナ』を活用する」

7)要は、iPhoneなどのSiriと類似のものだろうが、二番煎じ的でちょっと興ざめはする。しかしながら、今後の人工知能への道筋としては、このようなソフトが膨大なデータを集めていき、新たなる世代へとつないでいくのだろう。

8)このあたりは、あまり冷笑的にばかり野次ってないで、積極的に潮流に乗っていくことも必要かな。

9)写真の管理・編集はウィンドウズ10におまかせ p040

10)これって、いままで使ってきた旧機でもメーカー独自のものがついていて、目新しくはないし、そもそもあまりそっちのほう趣味の範囲を広げないでいる私ではあるが、あまりに簡単だったら、いつの間にかそちらの方向に走り始めるかもなぁ。

11)そういえば、ブラウザ・エッジでページに文字を書いたりして保存できる機能も加わったようで、それがどうした、と一応は言ってみるが、使い始めると、結局はまってしまうかもな。新しいサービスが始まれば、ユーザーとしても、新しい用途が生まれる可能性もある。

12)なんにせよ、PCは世に連れ、世はPCに連れ、という風潮を実感している最近である。

<4>につづく

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「パソコン購入ガイド」 2016 100%ムックシリーズ<41>

<40>からつづく
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「パソコン購入ガイド」 2016 100%ムックシリーズ
2016/05 晋遊舎 ムック: 95ページ 目次
★★★★☆

<41>Never Give Up

1)なにはともあれ、もう少し前進。とにかく旧機①を限界までアップデイトする。あれこれあったが、苦境に直面すれば知恵も湧いてくるもの。ネット情報もおおいに参考になった。時間もたっぷりかかった。時間がかかっても、最終的に解決策にたどり着くなら、それもまた喜びにつながる楽しみの世界。しかし、挫折するなら、大いなる時間つぶし。次へのステップもさらに遅れる、ということになる。

2)まったく繋がらないヘルプに聞いたり、あてにならないマニュアル本を読んだり、漠然としたネット情報をサーフィンしたり。リカバリーを二回繰り返した。そして、とにかく旧OSとしては最新の状態まで持ってくることができた。この成功体験は大きい。これで復旧しただけであって、未来がしかと見えてきたわけではない。

3)ましてや、この環境で満足するとしてもあと半年の命。仮に復旧したとしても、最新OSをクリーンインストールするとしたら、どんなアプリがうまくインストールできようが、データを取り込もうが、全部すっかりなくなってしまうのだ。あまり入れ込むことはしない。とにかく、万が一、クリーンインストールが失敗に終わっても、最低、時間はかかるがリカバリで復旧することは可能性ある。

4)さて、旧機②だが、すでに超亀さんを通り越して仮死状態ではあるのだが、ネットで検索してみると、割りと人気はある。どうかすると、旧機①より人気がある。え~~~、この二台、同時期に購入したものだが、もともとの価格は3~4倍の開きがあった。スペック的にも差があるはずなのだが、中古市場での価格は互角の戦い。どうかすると、保守状態によって旧機②のほうが高価で取引されている。へ~、そんなことがあるんだな。

5)しかも、この二台、どちらも最新OSクリーンインストール成功!の朗報がネットでは報告されている。そうとなると、未練心が湧いてくるのが、わが常である。なんとか、この二台を復活させることはできないのか。DIY心をくすぐる。なんとかできないか、いや、ここでなんとかしないと、わが自尊心も丸つぶれではないか、などと、へんな気概も沸いてくる。

6)超亀さんとは言え、旧機②は現役である。いざという時のバックアップラインで役立ってくれるはず。その環境を保持しながら、いずれやってくるだろう、クリーンインストールのために、データを移転し始めた。いやいやあるわあるわ。こんなに乱雑に入れ込んでおいたのでは、環境もおかしくなるわな。外付けDVDで一生懸命コピーする。

7)そして、すでにメインに躍り出ている新PCは俄然調子が上がっている。環境にもなれ、新しいアプリも入れ込み、データも再入力。音楽、周辺機器、プリンター、割りとふるい機器もうまくつながってくれる。一挙に安心はできないが、今後、急変しておかしくなることはないと思われるほど安定し始めている。

8)さぁ、いよいよ決断のときは迫っている。これからまた新たなる新PC②を購入するのはちょっと気が重い。資金も枯渇していることもあるが、どうもそこまで気力が続かない。そしてなにより、今、ここにある旧機二台が、なんともいとおしくかわいそうでならない。こいつらをなんとかしてやりたい。

9)最終的にどうにもならなかったとしても、俺は君たちを、これほどまでリカバリしたよ、と哀悼の言葉をかけたい。いや、どうにもならなかったら、その時こそリナックスを入れるのだ。リナックス機があるのも楽しい。しかし、最新OSで復活できれば、業務にも使える。なんとか、そこまで復活してほしいものだ。

10)したがって、もうすこしネット情報を集めることにする。そして家電店にも足を向けよう。そして、確信をもってクリーンインストールに取り掛かる。とにかく旧機①からだ。こちらをとにかく完全に復旧して最新化したら、それから旧機②だ。

11)最新OSの64ビット、32ビットの違いをキチンと調べ上げなければならない。そして、旧機たちのグラフィックについても覚悟を決めておかなければならない。最新OSに向けてのドライバが充足しているかどうか。調べあげることはできないまでも、その時にあたってはあわてない覚悟を決めておく必要がある。

12) Never Give Up !

<42>につづく

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2016/09/16

「48歳からのウィンドウズ10入門」<2>

<1>からつづく

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「48歳からのウィンドウズ10入門」 

リブロワークス (著) 2016/4 インプレス 単行本(ソフトカバー): 128ページ 目次
★★★☆☆

<2>ブラウザ

1)今回、PC選びにおいて、なぜに私はこんなラガードに下落してしまったのだろう、と振り返ってみた。まさか、こんなに時代とずれているなんて。そう思えば思うほど、いろんなことを思い出した。

2)そもそも、私はウィンドウズの世界におさらばしようと思っていたのだ。それこそラガードでよかったのだ。そして春からスタートしていた新しいPC選びの名前は、なんと「あっぷる計画」というものだったのだ。つまり、Win派からMac派への転向を狙っていたのである。

3)その原因は、MSという会社の世界戦略と、Macという私にとっての新世界である製品群の、その違いに見とれていたからである。iPadやiPhoneを入手して以来、その出来には実に満足していたのだ。確かにいい。今度PCを買う時は、Macだな。心ではそう決めていた。

4)そのほうがネットワークや互換性からも、使用感も、絶対いいはずだ。ストレスフリーだ。そう思い込んでしまった私は、すっかりWinのアップデイトをさぼるようになったのだ。いいや、もうどうせ使わなくなるWinである。捨て置こう。そしてWin情報は見ないようになってしまった。

5)そして、同時期的にWinOSはますます魅力をなくしていった。そりゃぁそうだろう、まったく時代からすべりおちた旧OSを使い続けていたのである。使い勝手がよくなるはずがない。捨てられそうになったかわいそうなお嬢さんが、去っていく男にすがる、なんてことはないのだ。あんたがそうなのね、と、彼女のほうから先手で手を切られた、という雰囲気である。

6)思えば、今回の春からのPC選びにおいて、最初は、Mac/Winのダブルブートを考えていたのである。メインはMac、業務でちょっとだけWin。それでよいだろう、という読みだったのだ。

7)しかし、その環境は調べれば調べるほど、それは決してスマートな方法ではない、ということに気づき始めた。まずコストパフォーマンスが良くない。万が一、トラブった場合のサポート体制もほぼ皆無。まさに一人よがりの孤高を楽しむようなPCライフになりそうだったのだ。

8)もし業務ソフトがMacでサポートされているなら、私は間違いなくこちらに移行したはずである。将来的にもその可能性はあるかもしれない。しかし、現在はどっぷりとWin環境が必要なのである。ちなみに、オフィスソフトでさえフリーオフィスはサポートしない。MSオフィスでないと使えないのだ。これって、なんか変。

9)ちなみにタブレットはiPadオンリー化している。ほかのアンドロイド・タブレットはあまりに多様化しすぎていて、サポートしきれない、というのだ。つまり、現在業務用環境は、WinPC+Macタブレット、という股裂き状態にあるのである。

10)一ユーザー、一業務人として、私は結局妥協した。新PCは、シンプルなWinノートにしよう。そして、一時的であれあれほど盛り上がった「あっぷる計画」は、次第にしぼんでしまったのである。これはこれで、一件落着であった。

11)しかし、かくかくしかじかがあって、またまた2台目のPC選びも続けてしなければならなくなった。もし二台目PCがどうしても必要とするなら、私はどのような選択をするのだろう。
①とにかく廉価なサードパーティPCで納得する。
②一台目と同じPCにして、本当の意味でのバックアップにする。
③同じメーカーの同じ機種ではあるが、あれこれ重装備する。

12)と、まぁ、そんなことを考えながら、まずはこちらのWin10も使いこなしていかなければ業務が遂行できないのであれば、大勢の波に呑まれる以外にない。そして、積極的に考えた場合、いろいろとWin10にも疑問が起こる。

13)まずはこのブラウザだ。いままでのIEを捨てて、いきなりエッジってなに? なぜにそれほど大きく変えなくてはならないのだ? 私はWin10になってもIEを使い続けてきた。しかし、この辺ですこし態度を変えようと思う。エッジにも慣れるしかないのだ。

14)ウィンドウズ10では、これまでのウィンドウズで標準ブラウザーに設定されていた「インターネットエクスプローラー」に変り、「マイクロソフトEdge」が搭載されています。ウィンドウズ10では、このEdgeでインターネットを閲覧します。

 Edgeの特徴は、シンプルでわかりやすい画面構成です。基本的にはインターネットエクスプローラーのデザインを踏襲していますが、ウィンドウズに表示されるボタンは少なくなっており、迷わず操作できます。

 Edgeの起動時や新しいタブを開いたときには、「スタートページ」が表示されます。スタートページでは、よく見るサイトや最新ニュースなどをを参照できます。

  まずはEdgeの起動方法と、画面の各ボタンがどのような機能を備えているかを把握しておきましょう。p68「Edgeの画面の見方を覚えよう」

15)MSも、結局、昔からひきづってきた負の遺産をこのあたりでばっさりと切り捨てて、新しい時代へと突入しようとしている雰囲気だな。

<3>につづく

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「2016年版 間違いだらけのクルマ選び」島下泰久<28>

<27>からつづく

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「2016年版間違いだらけのクルマ選び」
島下 泰久 (著) 2015/12 草思社 単行本(ソフトカバー) 256ページ 目次
★★★★☆

<28>プロジェクト567

1)久しぶりにこちらも更新しておこう。久しぶりと言ってもわずか1週間ぶりだが、それでも、パソコンの修復でだいぶ気分転換したので、長い間クルマ選びのほうは忘れていた。

2)もっとも「選び」のほうは忘れていたが、細かい「リペア」のほうは続いていた。ちょうどいいバランスで、クルマとPCが両輪として我が生活を成立させている。もっとも市民農園のほうはすっかりお休みで、二日に一度ナスとオクラとピーマンを収穫しに行くだけだ。キュウリは終わった。

3)そろそろ秋野菜から冬野菜を考えなくてはならない時期なのだが、そちらまで体力がいかない。庭ではヘチマが数本、大きく垂れ下がってきた。

4)クルマとPCと市民農園のトリニティ、となるとここから発展させて、かの「プロジェクト567」の発展形を考える時期だな、と思う。今夜は中秋の名月だったので、農園からススキを取ってきて、大福と畑の収穫物をささげて、孫たちと祝った。が、ちょっと雲が多かったね。

5)当ブログのメインは「地球人として生きる」である。週に3回は95歳の母親が滞在する老人ホームに洗濯物を入れ替えに行く。その都度、ヨーグルトやらフルーツを持参する。孫たちの体調が不調な場合は、クルマでクリニックまで送り迎え。帰りは市民農園で収穫。そして図書館から本を借りてくる。今回のテーマはOSHOのつもりであったが、なかなかそうはいかない。

6)①市民農園 ②クルマ ③図書館 ④家族や友人知人 ⑤ブログ ⑥瞑想 ⑦・・・

7)⑦と来て、悩む。ここには何が入るべきか。真理とか神とか∞とか生死とか、なにか粋な表現はないものか。

8)クルマのリペアはほとんど成功したと言っていい。今のところ85点くらいなら取れそうだ。あと15点アップするのはなかなか難しい。

9)前回、クルマ選びの要素として「電気」も入れておいたのだが、「『走る原発』エコカー」 危ない水素社会(上岡直見 2015/07 コモンズ)を読んでから、そう問題は簡単ではなさそうだな、と思い始めた。少なくとも水素社会、電気自動車、というキーワードは、簡単に鵜呑みはできなくなった。いったい、その「水素」や「電気」はどこからもってくるんだい? そのエコカーはどこでどう作っているんだい?

10)この問題が大きく浮上してきたのである。またまた、電力問題、原発問題を振り返る時期にも来ているようである。

11)親しい友人は、昨日、新プリウスを購入した。あれはあれで素晴らしいクルマなのだ。私がPC選びのタイミングを失っていたように、今回の私のクルマ選びのタイミングも、あとで考えると、ひょっとすると間違っていたなぁ、なんて反省するかもしれない。あと半年もしたら、私も新プリウスに乗っているかもしれない。

12)そんな中、プロジェクト567の図式の中でみると、PC選びと並んで、クルマ選びも大きな課題であることは間違いない。ひとつひとつにハーモニーが醸し出されるような、そんな全体性があればいいなぁ、と思う。

<29>につづく

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「パソコン購入ガイド」 2016 100%ムックシリーズ<40>

<39>からつづく

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「パソコン購入ガイド」 2016 100%ムックシリーズ
2016/05 晋遊舎 ムック: 95ページ 目次
★★★★☆

<40>ちょっと気力が萎えてきた

1)もうここに書く気力もなくなってきた。あとで読んで自分でも何を書いているのかわからなくなる可能性もあるが、なにはともあれ、この一両日中に起きていることをランダムにメモしておく。

2)まず、旧機①②に新OSをクリーンインストールなんてことは、もう考えないほうがいいようだ。その理由は? 自分に技術がないことと、気力がなくなっていっていること。そして、そこにこだわる自分はいったい何か、という本質的な問題にぶちあたり始めたことによる。

3)PCメーカーの最新OSインストールサポートの電話にでたお嬢様(おそらく30代後半?)は、申し訳なさそうに「どうぞそのままサポート期間までお使いください」とおっしゃるのみ。こちらの質問にはほとんど応対しない。ほとんど同じような質問に日々悩まされているのであろう。それでも30分ほどおつきあい願えた。数少ない情報も仕入れることができた。

4)旧機①をリカバリして現状復帰しようとするのだが、あまりにも膨大なアップデイトがあるために、途中で齟齬が起き、どうしても現状復帰しない。そこでPCメーカー専用のページを教えてもらって、そこにアクセスするのだが、アクセスすらできないこともある。プラウザを変え、ダウンロードしてみるが、結局、失敗という結果になる。

5)この状況を打破するには、私には技術がなさすぎる。これだけ、むしろ当たり前にできると言われていること自体なかなかできないのだから、もともと不可能に近い、と言われることに挑戦する意味はあるのだろうか?

6)お楽しみで、趣味的にやり続けることはできるだろうが、膨大な時間つぶしになりかねない。そもそも半年前に突然わがPCに起きたトラブル自体、私の使い方が悪かったのではなく、向こう側、つまりPCの構成要素と、それをとりまく更新状況の不具合から発生していたことのほうが、より大きな原因であっただろう。

7)そもそもCPUもメモリーもHDD容量も、適用要件に合致しているとしても、グラフィックという奴がどうも曲者である。そして、他の部分部分のアップデートのドライバがない可能性もある。

8)ネット上では同じ旧機に新OSインストール成功の体験談も多くある。しかしながら、ほとんどが高段者のレポートである。しかも、いきなり旧機から新OSへ行ったのではなく、その間にさまざまな工夫をしている。そしてインストールしたあとも、不具合がある場合は、それなりにネット上からダウンロードした情報で修復を加え続けているのだ。

9)当たり前に誰でもやっていることなら、ネット上に書き込むことも少ないだろう。むしろ、なかなか難しそうだからこそ、成功した場合には「簡単」だったよ、とか、「スムーズ」に動いてますよ、などと、「大げさ」に書いているのではないだろうか。すくなくとも今夜の私にはそう思える。断言してもいいかもしれない。

10)もうここまでくると、旧機①についてもはや長々と時間を費やしている意味はないのではないか。

11)はて旧機②である。超亀さんの状態だが、動いていることは動いている。いざという時には、なんとかバックアップラインで活躍する。しかし、新V13機の10倍以上の時間と手間がかかる。これでは、もうオンボロとしかいいようがないのではないか。

12)ここまでくると、もう2台目の新PC選び作業にかからなくてはならない。うへ~~

13)振り出しに戻る、である。( ノД`)

<41>につづく

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2016/09/15

「悪役レスラーのやさしい素顔」 ミスター高橋<1>

91f3lht8isl「悪役レスラーのやさしい素顔」 <1>
ミスター高橋 2015/03 双葉社 単行本(ソフトカバー) 368ページ
No.3787★★★★★

1)もう「マッチメイカー」(2002/12 ゼニスプラニング)で、一連のミスター高橋本は終了したはずだったのだが、そういえばもう一冊あったことを思い出した。

2)この本は近くの薬局の待合所にある一冊である。たまに家族の薬などを受け取りに行く薬局ではあるが、混んでいれば10分とか待ち時間がある。その間手持ちぶたさなので、血圧を測ったり、マガジンラックを漁ったりするのだ。

3)この薬局、オーナーの好みなのか、あるいは結局一般的に好まれているのか、スポーツ関係の雑誌や書籍がいろいろそろっている。野球は楽天とか、大相撲のカレンダーとか、ゴルフやストレッチの本などいろいろある。その中に、このプロレス本も一冊混じりこんでいるのだ。

4)この本、なかなか面白い。待ち時間に数ページしか読めないのだが、いつまで経っても読みきれない。どうかすると、好みのところを何度も読み返していたりする。今回のプロレス関連のマイブームはひょっとすると、この本を一年ほどまから、ちらちらと読んでいたことで、刷り込まれていたのだろうか。

5)今回、他のいわゆるミスター高橋本を読んでいて、今から15年ほどまえの一連のシリーズかな、と思ったが、実はこの本はわずか1年半前にでた本である。当ブログとしては、むしろ新刊に属する一冊なのであった。

6)本書はブログ「新日本プロレス黄金期を飾った悪役たちの素顔」および週刊大衆連載記事「昭和の黄金期 栄光の新日本プロレス 悪役レスラーの知られざる素顔」(2014年9月1日号~2015年2月9日号掲載に加筆、修正を加えたものです。巻末奥付

7)なるほど、そうであったのか。どおりで明るくファンキーである。15年前の、日本のプロレス界をなんとかしなくちゃ、というような粋がりはもうすでにない。アングルもマッチメイクもジュースも、すでに公けになったあとの、どこかさっぱりした、あか抜けた感のある読後感である。

8)これからも、あの薬局にいけば、結局、数分間、この本をパラパラとめくっては暇つぶしするのであろうが、一回、通読してみたいものだ。もはや、なにか後ろめたいような、種明かしなどの雰囲気ではなく、本当に、日本のプロレスもエンターテイメントになったんだなぁ、というような、肩を張らない、楽しさがある一冊である。

<2>につづく

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「パソコン購入ガイド」 2016 100%ムックシリーズ<39>

<38>からつづく

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「パソコン購入ガイド」 2016 100%ムックシリーズ
2016/05 晋遊舎 ムック: 95ページ 目次
★★★★☆

<39>旧機②はどうする?

1)旧機①はなんとか復帰して業務用に使えるようにはなった。されど、いくらアプリを入れこんで、環境を整えたとしてもあと半年の命。ここはもう速やかに新OSクリーンインストールに突っ走るに限る。

2)それにはいくつかの選択肢がある。
使うのはやめる
 使い続ける
旧OSでスタンドアロンにする 新OSでネット用に復帰する
中間OSでとめておく 新OSにクリーンインストール
家電店でOSを購入する ネットでOSを購入する
32ビット版にする 64ビット版にする 32/64ビット版にする (A)
ネットでダウンロード DVD版 USB版 (B)
HomeBasic HomePremium あるいはPro? (C)
15KY? 12KY? 18KY?(D)

3)そしていくつかの疑問点が残る。
(A)そもそも旧機①は32bitPCだが、64bitをインストールできるのか? せっかくメモリーを4GB積んでいても、32bitでは確か3.2GB
くらいしか発揮できなかったはず。この問題はどう解決されているのか?(イ)
(B)そもそも新OSはどのような形で配布されているのか。アップグレイドではないので、パッケージ版が必要なのだが、さらに余計なボードやUSB製品が必要なのか? できればモノとして残り、余計な付属品のいらないDVD版のようなものがあるといい。(ロ)
(C)旧機①はHomePremium版なので、それに合わせたほうがいいのか。それとも可能性があるなら、更に投資も可能か? あるいはそもそもハード的に限界があるのか?(ハ)
(D)価格は限りなく抑えるに限るが、しかし、この3KYの差額はなに? 誰に聞く?(二)

4)そして、面倒なことに(あるいはお楽しみであることには)、もう一台どうしようもない旧機②が待ち構えているのである。こちらは現在業務のバックアップラインで使っているのだが、本当にエマージェンシー用で、ほとんどPCとは言えないような、老いたる亀さんになっている。これをなんとかするのか、フェードアウトするのか、ここがはっきりしないと、上のOS選びも明確に確定することはできない。

5)そもそも旧機①と旧機②はほぼ同時に購入しているので、同OSのHomeBasic版である。しかしながら、②はネットで購入したためよく調べずに64bit版であったのだ。このことによって、結局よくも悪くもなかったのだが、ただ、今後の使用について考察する時にはキチンと対応を考えておく必要がある。そして②のメモリは増設しても2GBである。

6)旧機②のHDDは200+アルファGB。プロセッサ 2+αGHz。グラフィックという奴はなんともドシロートの私には比較のしようがないのであるが、当時のPCでもインストール成功例がでている限り、すくなくとも新OSの必要要件は満たしているものと推測できる。

7)旧機②のバージョンアップは急いでおらず、もちろん旧機①が見事新OSになって完動機になってから②に手をつける気だが、いずれ予定もしておいたほうがいいだろう。というのも、上の(A)と(イ)の問題にかかわってくるからである。

8)万が一①で失敗しても、②に流用できるかも、という可能性でまずは行く。そしてPC1台につきOS1個という紐付きが必要であれば、これもまた当然購入しなければならない。その時の予備知識として、まずは①をキチンとクリーンインストールする必要がある。

9)これに関してはネットで調べあげてはいるのだが、どうも痒い所に手が届かないつらさがある。店頭に行って、出会いがしらに店員さんに聞くことも可能だが、彼らもまた熟知していなかったり、ウソを教えられたこともあるから要注意。

10)ネットのPCメーカーサポートのお嬢様方も新OSのバージョンアップになると口が重い。それだけ現在トラブルや苦情が多いからだろうし、また細かいことについてはサポート外ということもあるのだろう。最後は、それこそ自己責任(久しぶりに書いた)で実行するしかないのだが、もうちょっと調べあげる必要がありそうだ。

11)余談ながら、思い出したことを一つ書いておく。かれこれ3年ほど前だったと思うが、これら①②の旧機について、OSのサポート期間がまもなく終了するというアナウンスが気になっていた。あの時、もちろんバージョンアップや買い替えなどを考えていたのだが、延長されてしまったために、業務では使えますよ、と言われ、安心して、使い続けていてしまったのだった。

12)そしてまた、もうひとつの要因は、ケータイをスマホに変え、しかもタブレットを購入したために、魅力はそちらに移り、もうこれからのPCは最低限であればいい、というような安易な思い込みが発生していたことは間違いない。細々としたPCラインであったとしても、やはりここはキチンとアップデイトし続けなければならないのだ、と痛感しているところ。

13)ここのところは、よくよく考えてみれば、自分のクルマ選びPC選びは似ているなぁ、と思った。とにかくその時の最新の状態はほしいが、そのまま最後のデッドエンドまで使い込んでしまう癖があるのである。ある程度のところで、代替えをするなり、もうすこし小まめにリニューアルしていかなければならないのだなぁ、とつくづく反省(?)しているところである。反省したとしても習癖は治らないだろうな。

<40>につづく

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2016/09/14

「『走る原発』エコカー」 危ない水素社会 上岡直見<2>

<1>よりつづく

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「『走る原発』エコカー」 危ない水素社会 <2>
上岡 直見 (著) 2015/07 コモンズ 単行本  134ページ
★★★★★

1)まず、問題となる部分はここからだろう。

 燃料電池車は水素を燃料として使用し、走行時には温室効果ガス(CO2)を排出せず、大気汚染物質の排出も少ないため、「究極のエコカー」と宣伝されている。安倍政権が掲げる「成長」戦略はおよそ国民の健康や環境への配慮が乏しい項目ばかりなのに、なぜ燃料電池車を強力に推進するのだろうか。

 自動車メーカーの新しいビジネスの開拓を支援する意図もあるだろうが、別の意図に注意を向ける必要がある。それは燃料電池車が大量に普及し、あるいは本格的な水素社会になれば、その製造過程で原子力と結びつくからだ。

 燃料となる水素は、高温ガス炉という新形式の原子炉で製造するプロセスが提案されている。社会的に必需品である自動車と原子力を結びつければ、従来の電力としての需要のほかに、原子力からの脱却に抵抗する強力な手がかりとなる。

 高温ガス炉の開発は、東京電力福島第一原子力発電所の事故以前から行われている。民主党政権で第三次エネルギー基本計画(2010年6月)では高温ガス炉の項目が削除されたのに対して、自民党の第四次エネルギー基本計画(14年4月)では復活した。

 高温ガス炉は水素の製造と発電に兼用できる。冷却機能を喪失しても放射性物質の大量放出に至らないこと、内陸部へも建設できるなど立地の制約が少ないことが特徴とされている。

 この点から原子力業界では輸出用として注目するとともに、国内での普及と実績づくりも目指している。従来も多くの自治体首長が誘致に積極的あるいは容認であった経緯から推測すれば、「一県一原発」の事態にもなりかねない。

 仮に高温ガス炉が軽水炉に比べて安全性が高いとしても、原子炉を運転すれば核分裂生成物が蓄積するという関係は軽水炉と変わらない。既存の軽水炉の使用済み燃料でさえ、処理が行き詰まっている。形状がまったく異なる高温ガス炉の使用済み燃料の処理方法は、新たに開発しなければならない。

 一方で、原子力によらない水素の大量供給減として、海外の安価な化石燃料(低品質の石灰など)から水素を製造する方法も提案されている。しかし、この方法では製造段階でCO2の発生が不可避である。

 そこで「CO2を出さない」という見せかけのために、発生したCO2を液化して地下や海底に投棄するCCS(Carbon and Storage、二酸化炭素回収貯留)の導入が前提となっている。これでは本末転倒であるし、基幹的なエネルギーの海外依存という面でも改善になっていない。

 また、高温ガス炉や「水素社会」のような調子のよい構想が本当に実現するのかという懸念もある。これには前例がある。

 核燃料サイクルの構想のもとに計画された高速増殖炉(原型炉と称する「もんじゅ」)や六ヶ所再処理工場(青森県)は、膨大な費用を投入しながら本格稼働の見通しが立ていない。

 高温ガス炉の実験炉(茨城県大洗町)は、臨界を達成した後に各種の試験中である。「産経新聞」の記事では「完成」と称揚しているが、これで完成なら「もんじゅ」も完成したことになる。

 むしろ、短期間とはいえ発電した「もんじゅ」に比べて、はるかに低いレベルにある。高温ガス炉や「水素社会」は、成功すれば原子力利用のさらなる拡大を意味する一方で、成功しなくても完成への幻想を掲げたまま止めるに止められない浪費が続く可能性も危惧される。p2~4「はじめに」

2)最近、古い友人である水処理技術者が、半年ほどの予定で、六ヶ所村に旅立った。内部工事の監督をするのだという。おのずと私は身をひいてしまうが、身近にそういう思想がまかりとおっている限り、忌避すべきものとして、目をつむってばかりもいられない。そもそも当ブログがトリウム原子炉などを調べはじめたのは、この友人との対話の中からわきだした疑問からだった。

3)最近、東電は福一内部のメルトダウンした核物質を探査するためのロボットの設計を「公募」することにしたという。つまりは、自らはもうアイディアはありません、と、他の誰かに丸投げした格好である。おそらく、それは何とか対処していますよ、というポーズだけであって、実際には有効な手段は提出されずに終わる可能性が高い。

4)高速増殖炉「もんじゅ」にしても、あまりに杜撰な現場管理に業を煮やして、新たなる第三者の管理会社を「公募」したが、結局そんな既得な人物や会社は現れなかった。そこで、政府はようやくこの「もんじゅ」の廃炉に向けて決断する方向であるという。

5)さまざまな科学者や現場を管理する人々の「試行錯誤」をせめてばかりもいられない。たとえばスチュアート・ブランドの「地球の論点」に現れた「新しい原子力」なども、苦々しいが、もういちど再読し、より「現実的」な解決策を探る議論に入っていくことにする。

<3>につづく 

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2016/09/13

「パソコン購入ガイド」 2016 100%ムックシリーズ<38>

<37>からつづく

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「パソコン購入ガイド」 2016 100%ムックシリーズ
2016/05 晋遊舎 ムック: 95ページ 目次
★★★★☆

<38>新OSのクリーンインストールかな?

1)旧機を初期化してアップデイトしたことについて、ここまででよかったなぁ、と思うこと。
・まずはハード的な欠損が起きてしまっていたのではないらしい、との確認ができたこと。
・リカバリディスクを作成したこと。これで、まずはここまで戻れる、という可能性が高まったこと。
・何はともあれ、これほどまでにPCの進化はすすんでいたのだ、ということを確認できたこと。
・せいぜい自分はアーリーマジョリティだ、と思っていたのだが、実はもうすでにラガードになりさがっていたことを確認できたこと。
・少なくとも半年後にサポートが終わるこのPCでも、最新のOSをインストールできる可能性があることを確認できたこと。

2)それでは次に、旧機を初期化してアップデイトしても、がっかりしたこと。落胆が深まったこと。
・アップデイトするといっても、各機能に齟齬があり、もう現在の最新の状態にはならないこと。
・これまでベストだ、と思っていた自分の環境が、ずいぶんとレベル低下していたこと。
・うるさい、遅い、暗い、めんどう、など、最新PCと比べれば、ここまで劣化していたか、痛感。
・いずれにしても、あれこれと経費がかかるんだなぁ。

3)さて、それではどうするのか。
・3ステップをそれぞれバージョンアップする方法もあるらしいが、そもそもデータは外部に避難してあるので、クリーンインストールしたほうが早い。
・幸いにして、最新OSインストール条件を満たしており、それ以上に3倍くらいの余裕があることが分かった。
・万が一インストールに失敗したら、元の環境に戻ればいいし、もし戻れないほどPC内部が書き換えられてしまったら、その時はリナックスでもいれよう。

4)そうと決断できたなら、あとは、どこからその最新OSを仕入れるかだ。
・家電店のスタッフに聞いてみる。
・ネットで検索してみる。
・中古を探してみる。
・オンラインでダウンロードする(って、これはできるんだろうか)。

5)とにかく情報を集めてみよう。

<39>につづく 

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「パソコン購入ガイド」 2016 100%ムックシリーズ<37>

<36>からつづく

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「パソコン購入ガイド」 2016 100%ムックシリーズ
2016/05 晋遊舎 ムック: 95ページ 目次
★★★★☆

<37>感動がない( ノД`)

1)旧機の初期化を図り、すったもんだする。メーカーのサポートもきめ細かい、ディスク類を買いにいけば店舗のお兄さんもやさしい。業務用ソフトのインストールの担当のお嬢さん(と言っておこうかな)も実に丁寧だ。

2)メールの設定もし、リカバリCDもつくり、プリンターも接続して、あれこれいくつかの未解決の問題点はあるが、大勢に影響なし。これでこのPCでも業務再開できる。

3)って、確かにこの半年ほど、このPC不調で、ほとんどぶん投げておいたことは確かだが、だって、その直前まで普通に使っていたのである。特に問題点はなかった。もう「人生最後のPC」(また始まった)になってもいいや、なんて思っていたのである。復旧してあたりまえなのである。

4)ああ、なんだかそう思ってしまうと、とにかく感動がない。新PCに比べれば、ディスプレイのクスミは気になるし、HDDの作動音も久しぶりに聞くような大きさ。一番の違いは、とにかく立ち上がりとシャットダウンが遅い。それとキーボードがやたらと「深い」。新PCのキータッチに慣れてしまうと、その新しいPCのほうが当たり前のようになる。

5)そして一番残念なことは、いくら復旧しても、いずれあと半年でこのOSはサポートがなくなることだ。このままではいかん。感動がなさすぎる。ここから復活に向けて、立ち上がるのだぁ。

6)ここからの次のステップは、次のOSをどうするかである。旧バージョンと最新バージョン、どちらもでインストールできる可能性がでてきた。しかも、どちらを入れたからと言って、まったく元にもどらなくなる、というリスクは、ほぼ同じだという。

7)これならもう、私は最新OSを入れようかな、と思う。動作がのろのろしてしまうだろうことは推測がつく。しかしそれはHDDとSDDの違いなのだから、もうどうしようもないのだ。

8)それによくよく思い出せば、このPCは私としては高級機種を買ったつもりで、当時はかなり舞い上がっていて、焼酎やらコーヒーをごちそうしまくって、しばらく本棚でお休みをいただいていたことがあったのだ。半年もうごかないまま諦めていて、最後のスイッチオンのつもりで電源を入れたりしたら、動いた!のだった。

9)あれからまぁ、だいぶ一生懸命に働いてくれたよね。ありがとう。ここは、文句をいうところではなく、感謝すべきところだったのだ。

10)それにしてもリカバリからアップデイトの時間がかかりすぎる。どこか同じところで引っかかっているようでもあるし、すこしづつ進んでいるようでもある。そうそうあることではないので、よくわからない。

11)そこでメーカーの音声ヘルプに聞いてみると、なんとアップデイトで3日もかかる人もいるらしい。そうか、私はまだ1日だから、このくらいは当たり前なのか・・・? もうすこし頑張ってみるか( ノД`)

<38>につづく

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2016/09/12

「パソコン購入ガイド」 2016 100%ムックシリーズ<36>

<35>からつづく 

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「パソコン購入ガイド」 2016 100%ムックシリーズ
2016/05 晋遊舎 ムック: 95ページ 目次
★★★★☆

<36>旧機の初期化

1)旧機からのバックアップはもう十分なのか? すでにいろいろやってはおいたが、どうも不安は残る。大雑把に確認すれば、もういいだろう。すでに数か月この旧機は使っていない。使っていなくても日常は不自由ないのだから、もはやもういいだろう。この辺はもう覚悟が必要だ。

2)旧機はもうだいぶ古いがメーカーのサポートはまだ存在しているし、電話でサポートしてくれるのだから、ありがたい。ひとつひとつ調べながら不安に進行するよりも、リアルタイムで電話で対話型のサポートのほうがずっといい。

3)すでに以前に相談しているので、私の旧機の状態はヘルプの履歴に残っているらしく、リカバリの話はすぐ始まった。夕方から始まったのだが、終了時間も気にならない程度に、とんとんと進んだ。

4)やることは順序だっている。
・リカバリ(初期化)
・初期設定
・起動パスワードなどの設定
・ネット接続、設定
・ウィンドウズのアップデイト 最新まで
・メーカーのアップデイト
・セキュリティソフトのインストール
・オフィスのインストール
そして最後は、とにかくリカバリCDを作っておこう。

5)ここまで行けば、あとはOSのバージョンアップだが、ヘルプデスクと話した限りにおいては、かならずしもノーリスクではない。ハイリスクとも言い難いが、あとは自己責任という話である。もとより当然とは思いつつ、やはりゆっくりと進めなければならない。

6)・なにはともあれサポート期間はそのまま使うことを勧めてきた。
・バージョンアップすると、メーカー独自の環境が壊れる可能性が高いという。もとよりメーカー独自のアプリなぞ、なんの未練もない。壊れてもいい。
・いや、壊れたあとに、もう戻すことができなくなるかもしれないという。リカバリCDを使っても。それもまぁ、しかたないかな。(でも、それって、そうそうリスクは高くないのではないか)
・あまり一足飛びにバージョンアップは勧めない。そもそも、かなりトラブルが発生しているのだ。たしかに面倒なことになりたくはない。
・しかし、私としては、とにかくやっぱりバックアップラインとして、この旧機を使用可能にしておきたい。
・今回の初期化がうまくいけば、あとはOS情報の収集である。

<37>につづく

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「パソコン購入ガイド」 2016 100%ムックシリーズ<35>

<34>からつづく 

81damkmpu0l
「パソコン購入ガイド」 2016 100%ムックシリーズ
2016/05 晋遊舎 ムック: 95ページ 目次
★★★★☆

<35>音源データ

1)外付けドライブが準備できたからには、まずは音源データを移行しなければならないだろう。そう思って直観的に操作を始めるのだが、どうもうまくいかない。そもそも説明書もマニュアルも何も読まないというのは無理なのである。

2)手元には「48歳からのウィンドウズ10入門」(リブロワークス (著) 2016/4 インプレス)なんて本も用意してみるが、本当にほしい情報はない。これは手探りで探さなければならないと覚悟して、ネット検索。いくつかの重要情報はすぐに見つかるが、コピー元やコピー先の問題や、OSのバージョンなどがあり、簡単にはいかない。

3)試行錯誤して、ええい、いいや、もうあんなもん最早聞かないし、などと意気がってみるが、どうも、ここで挫折するのは無念である。時間も思った以上にかかるのだが、なんとかかんとかやってみる。

4)ほぼ半日かかって、やったぁ。できましたよ。コピーするだけでも数時間。あれだけの音源データだもの、やはり大変だよなぁ。これって、USB3.0とかブルーレイだから早かったのかな。それとも、結局、ディスクの質でそれほどでもなかったのか。 

5)あんな音源、なくなってもいいや、などとウソぶいてはいたが、いざ新PCから、かつてため込んだ音源が聞こえてくるとうれしいやら楽しいやら、やっぱりうまくいけば、達成感はある。

6)この状態がキチンと保持されることを確認して、次は、画像データの確認である。すでに移動はしてあるはずなのだが、本当にそうなのか、確認しておかなければならない。

7)本当は今日にもやろうと思っていた旧osV1機の初期化は、サポート時間帯の終了時間も迫ってきたので、今日はやらないことにしよう。

8)そろそろ、スピードをあげないとね。

<36>につづく

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「48歳からのウィンドウズ10入門」 <1>

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「48歳からのウィンドウズ10入門」 

リブロワークス (著) 2016/4 インプレス 単行本(ソフトカバー): 128ページ 目次
No.3786★★★☆☆

<1>最新OS

1)年を重ねると、いちいち新しいことが面倒くさくなる、というのは本当だ。今までだってやってきたのだ、今までのやり方でいいではないか。知らず知らずにそう保守的になっているのは、わかっているのだが、その方が面倒くさくない。

2)しかし、流れる川は絶えずして、とどまりたるOSなし。時代が変わるたびに、ひーこら引っ越し作業をしなくてはならないのは、わかっちゃぁいるけど、やはり面倒だなぁ。

3)今回も今までのOSで私自身は十分だったのだが、業務が許さなくなった。業務のハードルも決して高くはないのだが、いつの間にかニュージェネレーションに押されて、私のOSが笑い話にさえされるような旧世代の遺物とみられるようにさえなってきた。

4)春からじっくりと引っ越し作業をしているのであるが、まだまだ道半ば。
・壊れた旧PCの原因をじっくり調べる。
・サポートシステムをじっくり調べる。聞きただす。
・新しいPCの情報を探す。見る、聞く、選ぶ。
・新PC候補を再確認、これでいいのか石橋を叩く。
・購入の店、タイミング、価格、予算。ひとつひとつに確認作業が入る。
・新PCが届く。これでよかったか再確認。まずまずの納得感。
・しかし、追加の付属品や周辺機器の必要に迫られる。
・ひとつひとつ品定め。使用感の確認。納得の確認。
・外付けドライブの確認、インストールオフィスの確認。
おおよそのところ、ここまではやってきた。

5)残されている道筋も決して短くはない。
・旧PCに残された音楽データの統合、移動。
・この時に旧OSと新OSの違いに、かなりとまどう。面倒さがつのる。
・旧PCの初期化。アップデート。動作の確認。必要環境の設定。
・旧PCへの新OSのインストール。インストールOS候補の選定、情報収集。
・旧PC(新OS)の動作確認。

6)さらには旧PC2のバージョンアップの問題も残っている。
・こちらは最新OSでは動かないだろうから、前世代OSをインストールすることになろう。
・そのための情報収集、OSの選定、インストール、動作確認。業務使用の不可非判断。
・その他、アンチウィルスソフトの確認などなど。
考えただけで、ちょっと頭がふらふらしてくる。

7)なに、要は業務で使えるPCがまずは一台あればいいのだ。とにかく一台確保すれば、あとは至急というわけではない。時間をかけてゆっくり作業を進めていこうではないか。
・しかし、いざという時のために、バックアップラインとして、もう一台確かなPCを用意しておくのは業務上常識である。
・至急ではないとは言え、あと半年、という縛りはある。この締め切りに間に合わなければ、なんのために進めているのかわからなくなる。
・そして、うまく三台の可動PCが出そろえば、それはそれで、今回のPC騒動の全解決ということになるであろう。
そこまで行く過程を、ああ面倒だ、と思うか、ひとつひとつ楽しんでいくのか。人生に対するポリシーを問われているようにさえ思う。

8)あれもこれも、実は、ああ面倒だなぁ、とこの10年ほど、PC環境についての情報や技術の進化についてブラッシュアップしてこなかったことが、一番の原因なのである。その時々に、それなりに時間もかけ、経費も投下して、それなりアップデイトした環境を維持してくるべきだったのである。

9)おそらく、今回、これだけの作業をすると、ちょっと一息ついてしまって、また当面お休みになってしまうかもしれない。これからPCは使わないよ、とか、フェードアウトするよ、というならそれもいいが、それではいけない。私は基本、PCやITは大好きなのである。ただ、時折息切れがして、ついていけなくなるだけなのだ。なんとかしなければ・・・という思いはあるが、なかなか年を重ねると、体も心も頭も、そうそう簡単に動いてはくれなくなる

<2>つづく

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「マッチメイカー」プロレスはエンターティメントだから面白い ミスター高橋

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「マッチメイカー」プロレスはエンターティメントだから面白い
ミスター高橋   (著) 2002/12 ゼニスプラニング 単行本 237ページ
No.3785★★★☆☆

1)「プロレス至近距離の真実」レフェリーだけが知っている表と裏(ミスター高橋 1998/11 講談社)
「流血の魔術 最強の演技」すべてのプロレスはショーである(ミスター高橋 2001/12  講談社) 
につづく、ミスター高橋著、いわゆる高橋本とされるものの三部作の三冊目、というとらえ方でいいのだろうか。

2)芝居やミュージカルに、シナリオライターや演出家がいるとすれば、興行としてのプロレスには、マッチメイカーが存在する。カタログや資料に明記されるものではなく、必然的に存在しながら、暗にその存在を隠されているもの、それがマッチメイカーである。

3)興行としてのプロレスにはこのマッチメイカーが存在しないことには成立しえない。ここが、他のスポーツが「筋書のないドラマ」と言われるところと、大きく違うところだ。ステージにあがる役者が激しいレッスンをこなしているように、プロレスラーもリングに上がる限りは、強靭な肉体に鍛えなければならない。しかし、それでもやっぱり他のスポーツとは違うところがある。そこにマッチメイカーが存在する限りは。

4)この本は、ノンフィクション「真説・長州力」1951‐2015(田崎健太 2015/07 集英社インターナショナル)、を読んだきっかけに長州力本とともに、読み進めることになってしまった一冊である。おそらく今回のプロレス本追っかけはこれが最後だろう。

5)「さよなら、サイレント・ネイビー」(伊東乾 2006/11 集英社)
「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」増田俊也 2011/09新潮社)
「Get back、SUB!」 あるリトル・マガジンの魂(北沢夏音 2011/10  本の雑誌社)

などのノンフィクションを読んだときと同じように
「真説・長州力」1951‐2015(田崎健太 2015/07 集英社インターナショナル)
を読んだときは、それなりの感動に包まれた。

6)さて、この一連のいわゆる高橋本を読んだあとの感想は、というと、ノンフィクションというよりは、やはり内幕暴露本というべき方向性にあり、感動の度合いは薄い。そうだろうなぁ、そんなもんだろうなぁ、というようなアキラメがともなう読後感である。

7)そもそも当ブログは、エンターテイメントに対しては比較的手厳しい。エンターテイメントをエンターテイメントとして楽しむ心の余裕がやや欠けている、ともいえる。どうにかしなければ、とは思うが、持って生まれた気性ゆえ仕方ない。

8)マッチメイカーという「職業」や役割、その効用などについて、ほとんどの人は知らない。それはいわゆるプロレス興行の世界にだけ存在する役割であるし、プロレスファンなら誰でも知っていたという役割でもない。知らなければ知らないで済むし、本当は自分たちも知られたくない存在ではあったのである。

9)しかしながら、こうして表にでる限り、ある種の時限が来たのだろうし、明かしたなら明かしたなりに「効果」もあってしかるべきだろう。はてそれがどうであったのかは、すでに出版から14年も経過したあととあっては、リアルタイムに推し量ることはできない。その後のサッカーブームや野球の復興、バスケットボールリーグの成立などで、スポーツファン層もだいぶ変化している。少なくとも力道山時代のファンほど、21世紀のファンは幼くはない。21世紀は決してプロレスに対しても甘くはないだろう。

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2016/09/11

「プロレス至近距離の真実」レフェリーだけが知っている表と裏 ミスター高橋

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「プロレス至近距離の真実」レフェリーだけが知っている表と裏
ミスター高橋 1998/11 講談社 単行本 p284 のちに文庫化 2002/4 講談社プラスアルファ文庫
No.3784★★★☆☆

1)のちのいわゆる高橋本の決定版「流血の魔術 最強の演技」すべてのプロレスはショーである(2001/12  講談社)の前駆となる一冊。すでにここまで「暴露」しているのだから、なにも後日あれほど周囲が驚かなくてもよかったのだろうが、この程度ならまだ許されていた、というべきか、著者としては、これで味をしめたというべきか。

2)中途半端なプロレスファンでしかない私などには、馴染みのレスラーの部分は面白いが、5分の4くらいをしめる名前すらわからないレスラーたちの話題は、ちょっとマイナー過ぎて、かならずしも面白いとは言えない。

3)それでも、これだけのインサイダーが書くことだけに、ひとつひとつの説得力があり、ひとつひとつの年代は書いていないが、割とプロレスというのは同時進行的に私の青春じだいから中年時代まで、ずっと側で伴走していた文化だっただな、と今更ながらに思う。

4)私は中学と高校はバスケット部に属していたが、もともとは体育会系ではないので、高校では2年生から新聞部に転部してしまった。バスケットボールはもともと身体的接触をしないスポーツなので、格闘技とはまったく別な世界観をもっている。

5)そんな私でも、本当は中学校時代、新入生の時、一か月だけ柔道部で体験入部していた。自宅に帰ってきても、畳のある和室で、何度も何度も転がって、受け身の練習をしていたことを思い出した。

6)一か月後に、なぜに柔道部からバスケットにテンブしたのかは、正確には覚えていないが、それでも、柔道という和の個人技の世界と、バスケットという海外のチームプレーの差、ということについて考えたことは覚えている。

7)そのテーマは、ずっと後まで、何度か思い出しては考えてみたが、一向によい解釈はできなかった。そもそも、私の中での「和」としての柔道は、イメージとしての和なのであって、身体的なぶつかり合いは、どうしても自分の道とは思えなかったのだろう。喧嘩も弱かったし。

8)かたやバスケットではあるが、中学校では市内で優勝して県大会に出場したし、高校では県内優勝のインター杯出場高に入学したのであるが、結局は身長も170cm台半ばだったので、レギュラーには残れないな、という読みがあったのか、結局は新聞部に転部した。

9)もっとも、その新聞部も女子高との交流会が目的のようなヤワな連中だったので、結局、新聞部に属しながら、自分ひとりで個人ミニコミを作るような流れを作っていった。そこからが私の人生の始まりだったわけだ。

10)いずれにせよ、体育会系や格闘技、あるいはチームワークというのは、割りとヘタなほうなのだと思う。あえていうなら、静かに孤独を楽しむ、というタイプなのかもしれない。

11)そういうことだから、プロレスのようなエンターテイメントには、外野として、通りがかりの野次馬としては、目を奪われることもあるが、自分の道と行った場合には、なかなか身近に感じることはできない、というのが本音のところである。

12)この高橋本にしても、あと数冊残っているようだし、他のプロレス本は数限りなくあるようだ。ここにハマっていくのは、ちょっと当ブログとしては外れすぎなので、そろそろ終焉に向かうことを考えている。

13)次もまた高橋本「マッチメーカー」を読み始めているが、ちょっと、斜め読みになりつつある。

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「悪役レスラーは笑う」「卑劣なジャップ」グレート東郷 <2>

<1>からつづく 


「悪役レスラーは笑う」「卑劣なジャップ」グレート東郷 <2>
森達也 2005/11 岩波書店 新書 247p
★★★★★

1)20代の半ばにおいて、私はがんセンターの死のベットに横たわっていた。余命半年。覚悟はしていた。十分だ。私は十分生きた。今世の目的は果たした。

2)だが私は死ななかった。私をこの世につなぎとめたものはいくつかある。その中でもかなりのウエイトを占めていたのが、アルビン・トフラーの「第三の波」だった。いずれやってくるパソコンやインターネットの社会を生きてみたい。

3)その執念が私の肉体をつなぎとめたといえる。

4)老いて、50代の半ばになった私を襲ったのは3・11東日本大震災であった。パソコンは各家庭で当たり前に使われ、インターネットも爛熟期を迎えていた。ネット活用法もネタ切れとなり、読書ブログと称した我がブログも、すでに終息期を迎えていた。

5)しかし、その時、私をつなぎとめたものは飯沼史観であったと言っても過言ではない。そこはインターネットに依存しつつも、まったくローカルなもの、自らの足元のホツマ世界観であった。

6)そしてあれからすでに5年と半年。私の魂はうつろいでいる。ふらふらと、私もすでに初老の身、何事の憂いも残さず、この世におさらばする準備をしつづけているのである。

7)今回の当ブログのカテゴリは「Oh My Love」。本来はOSHO My Loveだったのだが、途中から、OSHOは単にOhに変った。我がマスターは、放蕩息子の帰還を、単純には受け入れてくれない。迷ったらOsho、そうではない。すでにらせん階段は一段上に登ってしまっているのだ。あるいは、一段下に下ってしまっている。

8)私はすでにOSHOという単語を使わずにOSHOを語らなくてはならない次元へとおとされてしまっているのではないか、と思う。

9)My Love。もう図書館には読みたい本はない。そう断言して何回になるだろうか。それは本当だ。もう読まなくてもいいだろう。読めなくなっているのかもしれない。それはそれでいいのだ。だけど、それって本当か?

10)パソコンが壊れ、パソコン雑誌に夢中になり、新しいパソコン探しをする。設定に夢中になり、新しい世界が開かれていく。クルマがほかのクルマにあてられ、必死に新しいクルマ探しをする。そして修復リペアに夢中になる。まだまだ、何も楽しいことがなくなった、なんて豪語するのは100年も200年も早いようだ。

11)図書館にしたって、所詮4000冊くらい読んだくらいでは、序の口の序の口、あんたの知らない世界はまだまだあるぜよ。そう思わせてくれたのは、長州力を突破口とするプロレスの世界だった。

12)様々なことがある。昨夜は早く寝てしまったために夜中に起きてYoutubeを見ている。森達也、NHK番組だ。3回目まで一気に見た。さて、ここで風呂に入って、一杯焼酎をひっかけて、第4回目を見る。グレート東郷、金髪鬼ブラッシー、アンドレ・ザ・ジャイアント。そして、大木金太郎とつづく。ここから、プロレスの基本である国籍問題、日本プロレスのルーツ=力道山へと回帰するかな?

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2016/09/10

「パソコン購入ガイド」 2016 100%ムックシリーズ<34>

<33>からつづく

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「パソコン購入ガイド」 2016 100%ムックシリーズ
2016/05 晋遊舎 ムック: 95ページ 目次
★★★★☆

 

<34>ブルーレイ

1)なにはともあれ、お買い物は楽しいものである。昨日ネットで発注して、今日自宅に宅急便で届くという。しかもその途中は、出庫先から配送店を経由して我が家に届くまでのプロセスがアップデイトで把握できるのだから、すごい時代なと思う。

2)外出先からおそらくそろそろ到着するだろう、と思われる時間に帰宅すると、キチンと合わせたように自転車にリヤカーをつけたご婦人が届けにやってきてくれた。

3)中古とはいえ美品。開封もされていないようなものだったので、気持ちよく使い始める。セッティングもインストールも説明書通りにやれば問題はなし。さっそく手持ちの旧オフィスをインストール。ソフトで使う表計算などをしてみて、使えることを確認。フリーオフィスOOoで作ったデータも流用できるようだが、そう多用はする予定はなし。

4)音楽データも再生できること確認。もうこれで業務用としてはOKなのだが、そういえば、先日から友人たちが送ってくれている動画データなどが再生されないまま残っていた。早速テスト。

5)しかしここで分かったのは、Win10においては、最初はどうやら動画ソフトは入っていないらしい。1.5KYだかの動画ソフトをインストールして初めて見れるようになるという。ああ、なんというセコイ! 私はフリーソフトをダウンロードしてインストールしたよ。

6)見事に再生できたので問題はないのだが、一部音声がでないメディアがあった。これはどうやら友人の録音状態が悪いかららしい。悪いというよりも、環境は整っていないのだろう。彼は確かMac派なので、それと合わせてソフトを揃えないと、きっと音はでないのかもなぁ~。いずれ落ち着いたら再テストしてみよう。

7)さぁ、ここまでくれば次のステップへと進行できる。問題は、旧osV32機をなんとか再生する、というところへと移行していくのだ。そのためにはまだ残っている貴重データをブルーレイでディスクへと転送し、空っぽにしたところで、初期化する。初期化して、それからOSもバージョンアップしなければならない。期間はあと半年あるので、慌ててはいないが、ゆっくりもしていられない。

8)慌てたり、パニックになったりすることもなかろう。ひとつひとつ楽しんでいこうではないか。ということで、今日は家電店に行ってBD-REなるディスクを購入してきた。一枚25GBとからしいが、データ保存用で5枚組で数百Yだから、決して高いものとは思えないが、もっと容量が大きいもののほうがかさばらくてよかったかな、とも思う。

<35>につづく

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OSHO ZEN TAROT <91> AWARENESS(覚醒)

Zen008awareness  前よりつづく

OSHO ZEN TAROT <91>

7. AWARENESS(覚醒)

 心(マインド)はけっして賢明ではない——賢明なのは無心 (ノー・マインド)だけだ。無心だけが本来のもの、そして、根本的なものだ。無心だけが革命的なもの——行動における革命だ。

 この心は、一種の麻痺状態をもたらす。過去の記憶の重荷を負わされ、将来の計画の重荷を負わされて、あなたは生きつづける——最小限に。あなたは最大限には生きていない。あなたの炎はひじょうにかすかなままだ。

 あなたがひとたび思考を、過去に自分が集めた埃を落としはじめたら、炎が立ち昇る——きれいで、透明で、活き活きとして、若い。あなたの生全体がひとつの炎になり、その炎にはどんな煙も立たない。それが、覚醒のなんたるかだ。Osho A Sudden Clash of Thunder Chapter 1

解説:

 幻想、あるいは"マーヤ"のヴェール、現実をあるがままに認めることからあなたを遠ざけてきたそのヴェールに火がついて、燃えはじめています。この火は、情熱という熱い火ではなく、覚醒の涼しげな炎です。その炎がヴェールを焼いていくにつれて、ひじょうにデリケートで子どものようなブッダの顔が見えてきます。

 今、あなたのなかで成長している覚醒は、意識して「やること」の結果でもなく、また、なにかを起こらせるために奮闘しなければならないということでもありません。自分はこれまで暗闇のなかで手探りしてきたのだという、おそらくあなたが感じているに違いないその感覚は、今、溶けて消えようとしています。

 あるいは、間もなく溶けてなくなるでしょう。自分を落ち着かせ、内側の深いところで自分はまさに目撃者であり、永遠に沈黙し、気づき、変わらないのだということを覚えておきましょう。行動という表層から覚醒というその中心へ、ひとつの通路が今、開こうとしています。

 それはあなたが執着から離れる助けとなり、新しい覚醒があなたの目からヴェールを引き上げてくれるでしょう。Copyright © 2012 Osho International Foundation 

つづく

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「プロレスファンよ感情武装せよ!」ミスター高橋に誰も言わないなら俺が言う!ターザン山本他

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「プロレスファンよ感情武装せよ!」ミスター高橋に誰も言わないなら俺が言う!
ターザン山本   (著) 2002/03 新紀元社 単行本: 271ページ
No.3783★☆☆☆☆

1)ミスター高橋の「流血の魔術 最強の演技」すべてのプロレスはショーである(2001/12  講談社)に対抗して、受け身として登場した一冊ではあろうが、読むべきところはほとんどない。幸いにして本著として、読んでほしいところは太字で書いてあり、そこだけ読めば、速読できるシステムになっている。

2)しかしそれにしても、結局は、なんの受け身にもなっていないし、強敵として、対戦相手として登場できたわけでもない。

3)アングル、勢い、波、そういう三本柱で考えるなら、60分一本勝負で、秒殺されたような一冊と言える。完全にミスター高橋の勝ちである。

4)俺が言う、と豪語するものの、これは他の7人の「刺客」との対談だ。これら7人の選択がどのような基準になっているのかは不明だが、まぁ、真向からミスター高橋に「セメント」を組める相手ではない。ほとんどが戦意喪失で、「試合」にならない。

5)あえていうなら大槻ケンヂが、まともと言えばまともかも。「ボクはプロレスを卒業して、ピーター教に入信します!」というタイトルも、いまいち間が抜けているが、この本の中では実にまともと見えるから不思議である。

6)今回、当ブログがプロレスに迷い込んできたのは、長州力の国籍問題からだったが、長州力がアマレスのキャリアとして入ってきて、10年かけて「かませ犬」から脱却して、「維新軍団」へと成長していく過程には、その国籍問題が大きく横たわっていたことは推測してあまりある。そこに当ブログの感情が動いていたわけだが、プロレス全体のエンターテイメント性についての論議は、まぁ、本旨ではない。

7)ターザン山本と名乗るからには、この人も元(現役?)プロレスラーかな、と思って最後までめくっていたが、奥付のプロフィールを見る限り、プロレス雑誌などを編集していたライターのようだ。こういう業界で生きていく運命を背負った人々がたくさんいるわけで、私のような外部の人間がどうのこうのと言ったところで、どうにもならない世界である。

8)基本、人生に八百長はない。基本、人生にエンターテイメントはない。基本、人生は真実である。

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2016/09/09

「パソコン購入ガイド」 2016 100%ムックシリーズ<33>

<32>からつづく

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「パソコン購入ガイド」 2016 100%ムックシリーズ
2016/05 晋遊舎 ムック: 95ページ 目次
★★★★☆

<33>外付けドライブ選び

1)わがV13機についているUSBは三個とも3.0。内部は青色に着色はされていないが、SSのマークがついている。そのうち、一個は給電方式らしい。上にZのような稲妻マークがついている。これでは、3.0対応のドライブを買わないわけにはいかないだろう。

2)2.0と3.0の間には、スペック上10倍のスピードの速さがあるという。実際は2~3倍だそうだが、それでも3分が1分に縮まるなら早い。30分が10分だ。ちょっとした備品の違いでこれだけ違うのであれば、やはりここは3.0を指定する以外にない。。

3)さて、ブルーレイだが、本当にどうなのかはよくわからない。将来的にあまり使わないようでもあるし、あればあったで活用するのかどうか。いずれにせよ、書き込みした時の容量が多いということなので、まずはブルーレイ対応を探してみる。

4)モノにもよるが、店頭ではおおよそ8KYからとなっている。付属のソフトというものがあるらしいが、そのあたりの優劣は個人差が大きい。余計なソフトは入れないという選択肢もあるので、付属ソフトの多寡は選択肢には選ばない。

5)ネットで、まずは平均的な人気のものを見つけ、さらに店頭で探してきた商品と照らし合わせてみる。送料やポイントがまちまちなので、結果的にどうなのかとみてみると、ほとんど同じような価格帯になる。モノに間違いないのであれば、わざわざ店頭にでかけるほどでもない。ショールームと化している家電店には申し訳ないが、質感はしっかり確認させていただいている。

6)と、中古品だが即納で割り引きになっているモノがあった。超美品だという。販売店の保証付きだ。これならいいだろう。ブログ・アフェリエイトでゲットしたポイントを使うと、もともの予算枠にぴったり合ってきた。

7)もっと調べようかな、とも思ったが、まぁ、このくらいの価格帯なら、失敗したらまた購入することを考えることも可能だ。それにネット評判も決して悪くない。これに決めた。

8)納品に数日から数週間もかかる商品もある中で、一品モノだから即発送、明日届くという。さて、これでまずはうまく手持ちの正規オフィスをインストールできるかな?

<34>へつづく

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2016/09/08

「これだけ!燃料電池」 坂本 一郎

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「これだけ!燃料電池」 (これだけ!シリーズ)
坂本 一郎 (著) 2015/08 秀和システム 単行本  単行本: 224ページ
No.3782★★★★☆

1)どうも燃料電池というネーミングが悪そうだ。英語の直訳とは言え、日本語としてはむしろ水素発電機としたほうがいいのではないか。燃料と言っても、そのほとんどが水素に限られているわけだし、乾電池のように最初マックスで、だんだん減っていく、というイメージではない。つねに水素が供給されて、発電し続けるわけである。

2)もちろんそれを充電するシステムも必要だし、効率よく力を発揮するシステムも必要だ。

3)なるほど、「これだけ!シリーズ」というだけあって、この本一冊を読むと、いわゆる燃料=fuel 電池=cell 車=vehicle、つまりFCV全般についてわかったような気分になる。もっとも、理論的な部分はかなり飛ばしたので、ああ、そうなのかなぁ、という程度でしかないが。

4)順番で考えてみる
①GS ガソリン車。ガソリンでエンジンを回してその力で走る
②HV ハイブリッド車。ガソリンで走りながら電気を作ってサポートさせて両方で走る。
③PHV プラグインハイブリッド車。ガソリンで走りながら電気を作り、外部からの電気も蓄電できる。
④PHV2 レンジエクステンダー方式。つまりエンジンは積んでいるが、ひたすら発電するだけで走行には使わず、走行はあくまで電気モーターが担う。
⑤EV 電気自動車。外部からの電気で走り、自ら電気を作って蓄電する。
⑥FCV 燃料電池車。いわゆる水素を積んで、みずから発電しながらモーターで走行する。

5)一番まともそうなのはEV電気自動車で、ガソリンエンジンをつくるよりモーター一つで済むのでだいぶ工程が簡単になるという。ただしバッテリーが高くつくのと、走行距離が伸びないのがネックとなる。

6)未来系、あるいは最終系は、FCVつまり水素発電自動車に集結していきそうな気配はあるが、それって、結局はガソリン車と似たような経緯をたどるのではないだろうか。単にガソリンから水素に移るだけで、その水素を作る人々に交通の首根っこを押さえられそうな気になる。

7)個人的に自立するには、自宅の屋根で発電した電池をクルマのバッテリーに貯めて走ることだろう。そのためには、もっと効率のいい発電とバッテリー。そして安価で使いやすいクルマが必要となる。

8)とにかく現在はもう単なるハイブリッドでは飽き足らなくなっている。せめてプラグインハイブリッドだ。しかも安価で供給される必要がある。さらには、もっともっと電気自動車が当たり前になって、自宅充電が当然の社会になればいいと思う。

9)逆に言えば、水素発電自動車は、自家用車としては、私にはあまり未来系には思えない部分がある。結局、水素を買わされ続ける結果になるし、結局、自立できない。

10)そして、一番気になっているのは、たしかに二酸化炭素の問題はあるが、その水素をどこで作るのかな、ということ。どうも原発ありきの水素社会が構想されているのではないか、という噂を聞くと、単純に燃料自動車=FCV礼賛するのは、まだ早いのではないか、と思うのだ。

11)流通業でもなければスピードマニアでもない。ほとんどが日常レジャーの数十キロドライバーの下駄としては、小さな電気自動車が一番あっていると思う。まずはiMiVE、そして出ると言われている日産ノートPHV、ちょっと大きくなった次期アクアのPHV化(あるかどうかはわからないが)、あたりが、私は次期マイカーとして考えてみたいモデルである。

12)プリウス路線は嫌いではないが、私にジャストサイズとはいいがたい。燃料電池車FCVは、おそらく価格的に車格的にもっともっとこなれてくるには、まだまだ10年20年かかるだろうし、引っかかる問題がまだまだ多いように感じられる。

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「パソコン購入ガイド」 2016 100%ムックシリーズ<32>

<31>からつづく

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「パソコン購入ガイド」 2016 100%ムックシリーズ
2016/05 晋遊舎 ムック: 95ページ 目次
★★★★☆

<32>外付けドライブ

1)突然始まったクルマ選びでだいぶ遅れてしまったが、こちらのパソコン選びもまだまだ続いているのであった。まずは使いはじめとしては70点以上合格しているのだが、不具合点もまだまだある。

2)まずこれはいいなぁ、というところから。
・とにかく起動が早い。数秒で使えるようになる。だんだんと余計なソフトが起動時に立ち上がってくるコバンザメ状況が生まれ始まってはいるが、それでもまだまだ早い。この速さは維持しなければならない。
・ブルーツゥースマウスは使い勝手はいまいちだが、使い回しかたを学び始めているので、これも決定的な困ったことにはならない。
・モバイル性も確保できているが、別にモバイルに降らなくても、事務所の一台目としても十分である。
・キーボードのタッチ、画面の大きさ、机から二度ほど落下させてしまったが、びくともしないその堅牢さ。
・概して頼もしい限りである。

3)半面、困ったことがないわけじゃぁない。
・小さなことはともかくとして、一番困っているのは、業務ソフトがフリーオフィスをサポートしていない、ということである。つまりこれはPCのせいではない。正規オフィスを入れていない機種を選んだ私の責任ということになる。
・手持ちの正規オフィスをインストールすることは絶対必要なのだが、入れるにしても、ドライブのない機種なので、なんとかしなければならない。
・最初はネットワーク上の他のPCのドライブからインストールすることを考えていたが、どうもクルマ選びのほうにエネルギーを取られてしまい、それがのびのびになってしまっている。
・そんなことをしているよりも、さっさと外付けドライブを購入したほうが早いだろう、ということで、今日は外付けドライブ探検隊を繰り出した。

4)もともとの予算は5KY。そんな高級なものはいらん。最低限のものがあればいい。となると3KYでも入手できる。大手家電店の店頭を見る限り、外付けドライブの選択肢は、それほど多くない。
・USB2.0か3.0か。
・ブルーレイを使いたいのかどうか。
・その他、マック対応とか、アンドロイド対応か、などがある。

5)まず、廉価なものはUSB2.0対応となっている。おそらく私の必要としているものはこれで十分なのである。3KYで終わり。しかしながら、新しく購入したV13機は、3個のUSBがついているが、どれも3.0なのである。別段2.0でも対応できるのだが、ここは本体に合わせて3.0で揃えておいたほうが、後々なにかと都合がいいのではないか。これで5KY。

6)さらには、ブルーレイを使うかどうか、ということ。私はこの辺はまったく無関心だったので、どうでもいいや、安いほうがいいかな、と思っていた。ブルーレイのソフトDVDを鑑賞するなんてチャンスも想定していなかった。

7)しかしながら、実は、早さを求めてSDDを選んでいるので、本体の記憶容量は多くない。現在は必要十分とは言え、将来を見越した場合、外にデータを移動する機会も増えてくるだろう。その時のことを想定すれば、ここではブルーレイ対応外付けドライブ、といくのが常道であるようだ。

8)媒体コーナーに移り、ざっとDVDディスクとブルーレイデスクの容量比較をすると、およそ一枚で10倍以上の差があるようである。一枚二枚の値段も、そう手が出ない価格ではない。ここは将来を見越してブルーレイなるもの対応機種を選ぶべきなのではないか。これでおおよそ8KY。

9)ここで即買いしようかなと思ったが、いやまてよ、もう少しネットで情報を知らべて、価格的にもチェックしよう、と、今日のところは下見、ということで終了した。

<33>につづく

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「2016年版 間違いだらけのクルマ選び」島下泰久<27>

<26>からつづく

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「2016年版間違いだらけのクルマ選び」
島下 泰久 (著) 2015/12 草思社 単行本(ソフトカバー) 256ページ 目次
★★★★☆

<27>電気、2KKY、5ナンバー

1)リペアもだいぶ進んだ。完ぺきとは言えないが、まずまず当面我慢していくことはできる。しかし、あと3年、あと5年、私の我慢はつづくだろうか。このような中途半端な不満を抱えて、あと5年は無理なのではないか。

2)しかし、その我慢をひっくり返すような候補車はない。こんな我慢をしていられるか! 俺は怒ったぞ、と新車に乗り換えるような道筋は見えてこない。そんな私を、一気に切り崩してくるクルマとはどんなクルマだろう。

3)まずは電気自動車だろう。EVでもPHVでもいい。とにかく電気で走るクルマに乗りたい。単なるHVだけじゃぁ、今のままじゃん。そして、値段。たしかに3KKY~5KKYのエリアにはそのようなクルマはある。しかし、それって逆説的じゃん。わざわざ高いクルマを買って、エコカーとはなんとも変だ。そして最後に室内。軽やリッターカーはいやだ。せめて乗り降りに頭がつかえず、後席に座って居眠りできるくらいがほしい。

4)半面、走りがどうしたとか、スタイルがどうのというスポーツタイプは憧れはあるが、今回は(も)パス。メーカーもサードパーティはいやだな。できれば全うなメーカーで出してほしい。ナビも最小限の機能があればいい。セイフティーモードは、まぁあればいい、ということでこちらも標準装備でいい。

5)となってくると、自然と的は絞られてくる。中古はいやじゃ、とはいうものの、試乗車とか、新古車なんてのもまずはターゲットに入れておこう。現在あるタマと、これから登場してくるタマと、はてさて、こちらの頑固な牙城を切り崩してくるクルマはあるだろうか。

6)まずはリーフ。補助金や減税、ナビを削るとか、決算価格とか、値引きとか、あるいは下取り(これはもう期待していない)を含めて、がっちり、限りなく2KKY付近で購入する方法はないであろうか。

7)おそらく新プリウスPHVも2KKYまでは下がらない。どうかするとその倍だっていきそう。これは、もう無理とあきらめよう。というか、それほど舞い上がるほどのクルマかい(と毒づく)。

8)ゴルフGTEはもう、これは中古以外にはないだろうし、中古でさえ2KKYにはならないから、もう論外としておこう。

9)iMiVEは形態として軽自動車なのでパス。値段的にはなんとかなりそうだがなぁ。最近3万走破の商用アクアを運転してみた。うわぁ、やっぱり無理だな。車格と乗り心地。

10)アウトランダーPHEVは、5ナンバーというところで外れる。そもそも別にSUVでなくていいんだよ。切り回しが大変じゃ。

11)となれば、あとは候補をいくつか考えておく必要がある。

12)トヨタでは、ビッツにハイブリッドを乗せて、次期アクアの全長をもう少し伸ばしてくるという。これも気になっている。そういえば、日産ノートもフルチェンジでPHV化してくるという。これはちょっと期待できるかも。機能、大きさ、価格、これらが希望帯に入ってくる可能性がある。ただし、乗り心地はどうだろう。ここらがネックとなってくる。

<28>につづく

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2016/09/06

「真説・長州力」1951‐2015 田崎健太<2>

<1>からつづく

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「真説・長州力」1951‐2015 
<2>
田崎 健太   (著) 2015/07 集英社インターナショナル 単行本496ページ
★★★★★

長州力関連リスト

「革命戦士長州力 俺の心の叫びを聞いてくれ!! 」 長州力 1984/3 都市と生活社

「反骨イズム」―長州力の光と影 辻 義就 1997/12  アミューズブックス 

「長州力 ~ファイナル・ブルース・ロード」 近藤房之助他 1998/01 テイチクエンタテインメント  CD

「プロレス至近距離の真実」レフェリーだけが知っている表と裏 ミスター高橋 1998/11 講談社

「流血の魔術 最強の演技」すべてのプロレスはショーである ミスター高橋 2001/12  講談社

「マッチメイカー」プロレスはエンターティメントだから面白い ミスター高橋 2002/12 ゼニスプラニング 

「プロレスファンよ感情武装せよ!」ミスター高橋に誰も言わないなら俺が言う!ターザン山本他 2002/03 新紀元社

「僕たちのヒーローはみんな在日だった」 朴一 2011/5 講談社 

「悪役レスラーのやさしい素顔」 ミスター高橋 2015/03 双葉社

「真説・長州力」1951‐2015 田崎健太 2015/07 集英社インターナショナル

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「力道山関連リスト」

「タイガーマスク関連リスト」

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1)読み終わってみれば、さわやかな風が吹いている。ちょうど読みかけていた「ガラス玉演戯」と、本質的にどこがどう違うだろう、と考えた。

2)一人の人間の生きざまや人生を追って、それぞれのジグソーパズルのパーツを集めていく。ある程度までは概略ができる。しかし、それは短縮されたプロフィールなどをたんに水増ししただけではないか、もっと深い、何かがあるはずだ。

3)突き詰めていけば、そこに残るのは何か。何かで一番になったとか、賞をとったとかは、たしかに最初の導入口にはなるが、そこにとどまっていては何もでてこない。そこから、もっと深く入っていくのだ。

4)そこにある人生、そこにあるストーリーは、やはり一人の人間の物語でありながら、本質的に、普遍的ななにかをもっている。普遍的でありながら通常では語られない部分。虹なら、端っこの紫いろの、その空に溶け込んでしまような淡い境界の部分に触れながら、結局、天空にかかる虹全体を語っているような、全体性を帯びている。

5)長州力。

 そろそろ長州が帰る時間が近づいていた。最後の質問はずいぶん前から決めていた。
「長州さん、もう一度人生があったら、またプロレスラーになりますか?」
「あ? ならないですね」
 すぐに答えが戻ってきた。
「もう一回の人生なんてあり得ないでしょ。深く考えたこともないですね」
「それでもあるとすれば、何になりますか?」
「職人ですね。見習いから始めながら修行する、みたいな」
 現在の長州は静かな生活を送っている。週に数度、新日本プロレスの道場に行き、トレーニングをこなす。ウェイトを一時間程度、最後はリングの上を軽く走る。ロープに投げられたとき、歩幅の感覚を忘れないためだという。
p484「エピローグ」

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「電気自動車の“なぜ”を科学する」だれもが抱く素朴な疑問にズバリ答える! 御堀直嗣他

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「電気自動車の“なぜ”を科学する」だれもが抱く素朴な疑問にズバリ答える!
御堀直嗣 (著),    日産自動車協力 アーク出版 単行本: 179ページ
No.3782★★★★☆

1)出版された2011/08は、3・11直後で、読書さえままならない時期だった。さらには数か月目に思案のすえ、ベーシックハイブリッドを購入したばかりの私としては、他のクルマについて考える余裕などなかった。

2)ましてや、電気自動車など、私の中では、ゴルフ場のキャディさんが運転するカートとか、遊園地のゴーカート以上のイメージはなかった。日産の電気自動車など、トヨタのハイブリッド旋風に対抗してニュース提供程度にすぎないだろう、という予測があった。

3)しかしながら、あれから5年が経過し、いざ我がハイブリットも、あわや買い替えか、というタイミングになって、日産リーフなどがとても目新しくまぶしいものに見えてくるのだから不思議なものである。こちらの感覚は5年遅れなのか。

4)この本、5年前の本であり、全面的に日産の協力を得ているようなので、基本的にはリーフの宣伝本と考えても、まったくの間違いということではないだろう。それは「電気で走るクルマのひみつ」~EV・PHEV~(もちづきかつみ他 2015/09 学研パブリッシング)が三菱の協力を得てiMiVEやアウトランダーPHEVのことしか書いていないのと、やや似ている。

5)今、クルマ選びの俎上に上げるのは妥当だとしても、最後の選択肢になるかというと、その可能性は薄くなる。まずモデルが古くなっており、いずれ近いうちにフルモデルチェンジがあるだろうという読みがある。

6)ほかにも、この冬には次期プリウス4PHVが登場するし、ノートがPHVとして登場する、という情報もある。依然、アウトランダーPEHVや輸入車勢ゴルフGTEなども話題づくりしてくれているので、物事は簡単にすすまない。

7)すくなくとも、これだけ「自称」ハイブリッドが氾濫すると、ハイブリッドだけではちっとも新鮮味がなくなってきた。それに、無駄な燃費競争もみにくい状況を生み出している。クリーンディーゼルなどという技術も、過渡的で、間に合わせ的と私の目にうつる。

8)これからは電気自動車でしょう、という気持ちが、最近になってようやく湧いてきた。しかし、ほんとうはトヨタなどはすでに水素自動車に向かってミライなどを発売し始めている。いつもながら、せいぜいアーリーマジョリティから、やや遅れた位置にぞくしているわが身など、自動車の世界の最新情報にはかなり疎くなっている。

9)しかしながら、通信機器であるスマホと並んで、生活必需品となっているクルマ選びは、スマホなどに比較してもはるかに高価なものなので、慎重に、しかも楽しく行いたいものだと思う。ヘタなHVなら、ぜんぜん買い替える気はしない。いまのまま6年6万キロを走破した我がクルマを目標通り10年10万キロを目指して乗り続けるだけである。

10)今、私がほしいクルマとはどんなクルマだろう。まず価格。魅力的なのは2KKYまで。無理なのはわかっているが、ナビと冬タイヤがついてこの価格なら、まずは買う。そしてそれにはPHVが最低限必要である。電気自動車でもかまわない。そして車格。軽サイズはだめ。3ナンバーもちょっと大きい。できれば5ナンバーに収まる程度でありながら、コンパクトカーではだめ。ちょっと傲慢な希望ではあるが、マジョリティに属する人々なら、私の意見に賛成するだろう。

11)この本には、リーフやEVについて、実にこまかく書いてあり参考になる。しかしそれは5年前の情報であり、5年経過すれば、また別なデータも集まりつつあるはずであり、技術革新や他社開発クルマとの競合も発生しているはずであり、この本の内容を、そのまま鵜呑みにすることはできない。

12)しかし、それでもやっぱり面白い。しっかいした内容だ。現在においても一読の価値あり。

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2016/09/05

「僕たちのヒーローはみんな在日だった」 朴 一

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「僕たちのヒーローはみんな在日だった」
朴 一   (著) 2011/5 講談社 単行本 ソフトカバー  226ページ
No.3781★★★★★

1)このタイトル自体はかなり誇張した言い方ではあろうが、いわゆる半島からの移住にルーツを持つ人々は多く、また有名人として日本人社会で活躍した人々も多い。

2)私自身はこの問題について、よくも悪くも、実害を感じたことは一度もない。かつて小さいとき、戦後おそらく10年ちょっとの頃まで、近くの村はずれの屋敷の陰に、小さな小屋に住んでいた一家があったが、その人々がその半島ルーツの人々だと聞いたことがある。

3)その後は、いつの間にか転居していったので、それ以降、自分の意識のなかに残っていることは一切ない。

4)小学校時代にも、同じクラスではなかったがやはり半島ルーツの同級生がおり、駅前で焼肉とか小さなパチンコ店を営んでいる家庭に育っていたようだが、やがて家族とともに半島に移住していったとのことである。

5)しかし、私が知らない、体験したことがない、ということと、社会のなかに実際そのような実相がある、ということは別なことである。私はそれらの実態をつまびらかに知らねばならない、というほどの関心はもっていないが、またそれらについて無知であってはならない、という気持ちももっている。

6)この本の中には、すでに誰もが知っている人物から、カミングアウトして問題を引き起こした人や、いまだにまったくその事実を知られていない人々についても、書かれている。ひとりひとりについても無知ではいられない部分があるが、そのような社会構造や、風潮になっていることに、敏感である必要はある。

7)当ブログは、人種や性別、職業やハンディキャップの違いに頓着しないで、地球人というひとつのカテゴリで人類を見ることができないか、という高い目標を掲げている。結論としては、それはできるし、そうしなければならないのだ、という結論は最初の最初からでている。

8)しかしながら、自分が気づかないでいても、そのような境遇にある人々の声も聞き、そのような困った情勢があることにも、こまかに注意を払っていく必要性をつよく感じる。

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「2016年版 間違いだらけのクルマ選び」島下泰久<26>

<25>からつづく

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「2016年版間違いだらけのクルマ選び」
島下 泰久 (著) 2015/12 草思社 単行本(ソフトカバー) 256ページ 目次
★★★★☆

<26>最終結論 乗り続ける

1)書店に行けば、「自動車完全ガイド」クルマの買い替え 最終結論(2016/06 晋遊舎)なんて雑誌が目に入る。広告なしの、ユーザー目線というのもいい。旧プリウス2から新プリウス4への「買い替え」ユーザーのレポートもあったりする。なかなかユーザー目線である。

2)そしてこういうコピーもある

最新の車種を選ぶことだけが絶対ではない。新しいカーライフを送る選択として、中古車も輸入車も、そして乗り続けるという選択もある

3)いいですね。「乗り続けるという選択」。まさに私の現在の「最終結論」はこれであった。ごく最近まではそれでよかった。しかし、アクシデントがあってからは、それに見合ったこともしなければならなかった。

4)リペアは思ったようにはいかなかった。なに経費は確保しているのでプロに頼めばいいし、いずれそうなるかもしれない。しかし、これを機会に、多少のシロート的な技術も磨きたかった。カーコーナーに行けば、それなりのグッツも売っていて、ユーザー心をくすぐる。

5)いままで、よっぽどのことがないかぎり、他車のキスマークや汚れなどは気にならなかったが、最近の私の目は、結構きびしく他車のボディ状況のチェックをする。見れば結構、キスマークをつけて走っているクルマは多い。

6)みただけでは気づかないものも多いし、そもそも商用車などは、向こう傷を勲章のようにして、むしろ堂々と走り去っていくクルマも多い。自家用車は割りとそういうのは少ないが、それでもある。特にバックドアのへこみなどは多い。

7)保険に入っていれば、そんなキスマークはなにほどのこともなく治せるのだろうが、最近は事故あり係数が高くなり、そうやすやすと治すことができなくなった。走行や安全に支障ないのであれば、そのまま「乗り続けるという選択肢」もあっていいのだろう。

8)私は今回、これを選んだ。あと何年乗れるやら。せめてあと3年。5年乗れれば目標達成である。

9)リペアグッツの経費は約10KY。プロに頼むことの10%以下だが、もしこれで我慢できるのであれば、これでもいいのではないか。業務用の現場回り使用であれば、これもあり。時には市民農園にいくときなどは、鶏糞やワラ束を積んだりする。親戚に行けば、ほれ味噌だニンニクだ、泥付き大根だ、といただいてきたりする。実用に足りていれば、それはそれなりのではないか。

10)ただ、街中の駅に客を迎えに行ったりするから、その時は、ちょっと困るかもな。あまりにお粗末では、気を悪くするかも。その時はしっかり弁解する必要があるかもなぁ。

11)ともあれ、「最終結論・乗り続ける」。これが、とりあえずの決定である。

<27>につづく

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2016/09/04

「真説・長州力」1951‐2015 田崎健太<1>

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「真説・長州力」1951‐2015 
<1>
田崎 健太   (著) 2015/07 集英社インターナショナル 単行本496ページ
No.3780★★★★★

1)タイトルに長州力の名前が大きく踊ってはいるが、必ずしも長州力を持ち上げる提灯記事でもなければ、プロレスファンの自慰的思い出話でもない。スポーツジャーナリスト、あるいはノンフィクション作家の、独立した単独の作品である。

2)そのきっかけを作った人はいたとしても、決して長州力だけを追っかけた本ではない。長州力という視点を借りて、この4~50年の日本のプロレス歴をおさらいした本というべきだろう。

3)巻末には参考文献として、おびただしい数の資料が提示されているが、当ブログとしては、一冊づつ追っかける気持ちは全然ない。ただ、はぁプロレスについてこれだけの資料が提示されているのだ、と圧倒された気分になった。

4)いやはや、こうしてみると、プロレスの世界は、もうすでに過去の話になっているのだなぁ。別段にプロレスファンでもなかったが、断片的な知識ならある。あちこち、まだら状態でプロレスは「好き」である。

5)しかしながら、こうしてその歴史を紐解いてみると、まったく何も知らかったんだなぁ、というわが身が、愚かしくもあり、知らなくてよかったなぁ、という安堵感もある。

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6)この本、この本、なぜこのタイミングでこの本がこういう形ででたんだろう、とは思う。その裏の裏など、読む気はないが、まずは、ひとりのノンフィクション作家が、とりあえず自分の作品として、決して、粉飾した長州力伝ではなくて、ごく全うな読み物にしてくれたことに感謝する。

7)あと最後のところをちょっと残して、もうアップアップの、読者としての私がいる。もうすこししたら、最後まで読んで、つづきを書く予定。

<2>につづく

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「自動車完全ガイド」 クルマの買い替え 最終結論

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「自動車完全ガイド」 クルマの買い替え 最終結論 ()
100%ムックシリーズ 2016/06 晋遊舎 ムック  97ページ
No.3779★★★★★

1)書店に行っても、まずは雑誌コーナーに行って、この手の本に目がいく、ということは、いよいよクルマに取りつかれている、というべきか。

 

2)最新の車種を選ぶことだけが絶対ではない。新しいカーライフを送る選択として、中古車も輸入車も、そして乗り続けるという選択もある。次のクルマをどうするか? その答えの手助けとなる情報を用意しました。 

 貴方のカーライフの最終結論は、この本を読めば見つかります。(表紙見返し)

3)いいですねぇ、このコピー。特に「乗り続けるという選択もある」と断定してくれていること。そして「最終結論は、この本を読めば見つかります」と言い切っているところも素晴らしい。つまり、私の今回の「最終結論」は「乗り続ける」という選択だった。

4)「旧車オーナーが乗ってわかった!最新プリウス辛口採点簿」(p14~)なんてあたりも大変参考になった。そのオーナーは旧プリウス2に乗っており、9年9万キロである。基本性能は同じだろうが、私のほうが3ほど後なので、多少マイナーチェンジを受けている。

5)まず、このオーナーの比較によれば、リッターあたり旧車は19キロ、新車は26キロなので、私の実測とほぼ一致する。7キロの差があるのである。しかし、これはガソリン代にすると、年18KYほどの違い。9年乗れば200KYほど違ってくるので、新車価格が200KYほど上がっていたとしても、燃料代で吸収できる、と思ってもいいだろう。

6)ヘッドランプもくすんできているのは本当だし、ナビが使いにくいのも本当だ。走りの味とかは好みがあるので個人差があるが、どんな新車であろうと、気持ちいいのはたしか。旧車はどんな名車でも9年落ちなら、それなりというのは当たり前。でも旧プリウス2の9年おちでも、タイヤが古くなったのはしかたないとして、まったく乗れないということはないだろう。

7)キーレスエントリーも好みがあると思う。私は実際に差し込んだほうがいい。足踏み式サイドブレーキにしても、足踏みのほうがいいなぁ。電動では、本当に効いているのかどうか定かではない。

8)このオーナーは、車体が大きくなっていることをどう思っているだろう。全体として前向きに受け止めているようだが、それはこのオーナーがまだお若いからかも。私のような還暦後ドライバーには、ちょっと大きすぎる。

9)ところで、このオーナーは9年9万キロ走行済みのようだ。新車に目がいくのはあたりまえだろう。比するところの私はまだ6年6万キロ。やっぱりあと3年くらいは乗りたいよなぁ。ボディの一部以外は、なんの不都合もないのだ。

10)とリペアにいそしむ週末であった。

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2016/09/03

「2016年版 間違いだらけのクルマ選び」島下泰久<25>

<24>からつづく

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「2016年版間違いだらけのクルマ選び」
島下 泰久 (著) 2015/12 草思社 単行本(ソフトカバー) 256ページ 目次
★★★★☆<

<25>VWってどうよ

1)なにやら当地から始まるVWの現地試乗会キャンペーンがあるらしい。いずれはゴルフに試乗しようと思っていたので、近くのモールの会場まで買い物ついで、奥さんとおでかけ。今日が初日の午前中とあって、まだ混んではいなかった。涼しいうちに試乗しよう。

2)試乗と言っても、一般の路上にでるわけではない。大きな駐車場の中につくった試乗コースを何百メートルか走るだけである。それでも、ワイパーとウィンカーを間違ったり、電動サイドブレーキの操作が分からなかったり、ギヤシフトが違っていたりと、いろいろと体験すべきことはある。

3)ゴルフ試乗車に乗ると、とにかく気持ちがいいのは、乗るときに座面が低く、車高がそれなりにあるので、頭がドアフレームの上にぶつからないこと。ほんの少しのことだが、現在のマイカーはぎりぎり以下。頭が通るのはいいが、毎回帽子がずれる。

4)室内はおちついた高齢ごのみ、大きさもやや小ぶり。長さも4m20㎝くらいだそうで、取り回しはいい。バックもガラスの下がすぐバンパーなので、見切りがいい。走り出すときのエンジンの音や走行感はなるほど、いい。ベストマッチというか、う~~ん、こんな感じか、ととりあえずうなづく。

5)欠点は価格。このグレードでこの価格か。乗るまでナンボかかるんじゃ。乗ってからナンボかかるんじゃ。常に数字が頭の中を去来する。ファミリーユースでありながら、危険な現場周りする営業車としては、ちょっとお高くはないですかね。

6)車格がちょっと下のポロも同じ1200CCだそうだが、こちらはボディが小さすぎて、私の体形には合わない。後ろ席なんか、おそらく小学生くらいまでならOKか。アップという160万円台の車もあったが、もう座席に座る気もない。ツードアで、いくらサイドカーテンがあるとは言え、これではマシな軽自動車を選んだほうがいいだろう。

7)走る、曲がる、止まる。これについては、なるほどゴルフはOK。ボディの大きさもちょうどいい。ハイブリッドに長いこと乗ってきた身としてはスタートボタンを押すとすぐにエンジン音がかかるのは、逆に新鮮だったが、あれほどのサウンドを出す必要があるのか。室内のインテリアの雰囲気はいい。落ち着いていて、おそらく長く乗っても飽きがこないだろうな。

8)恥ずかしい話だが、GTEとGTIは別物だそうだ(汗)。プラグインハイブリッドはGTEだが、現在はゴルフとパサートしかなく、割高だし、実際的な走行距離には不満だが、今後、各車に展開していくということだから、今後に期待だな。

9)1200CCという車格はどうなのか。昔のサニーやカローラの感覚だが、サニーやカローラだと思えば、それなりによくできている。しかし、価格がなあ~~。

10)一日試乗、というのもあるらしいが、一週間試乗してもいいですよ、という申し出あり。正式に申し込んだわけではないが、そのうちそのチャンスに恵まれたら、あえて私は拒否しないでおこう。広い駐車場内での試乗だけではなく、ちょっと高速にも出てみたいし、車庫入れや縦列駐車などの、実際的使い勝手も確認しておきたいよね。

11)日本車で言ったら、オーリスあたりの位置づけになるのだろうか。だからゴルフ、という決め手がいまいちなかった。くれる、というならもらうが、買うという行動にでられるか、というと、簡単には家族の賛成も得られない。積極的ななにか別な要素が必要だ。

<26>につづく

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2016/09/02

「長州力 ~ファイナル・ブルース・ロード」 近藤房之助他

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「長州力 ~ファイナル・ブルース・ロード」
近藤房之助他1998/01 テイチクエンタテインメント  CD ディスク枚数: 1 レーベル: 収録時間: 39 分
No.3778★★☆☆☆

1)1998年の長州力引退記念アルバム。このところ数冊長州力関係の本を読んでみた。図書館にはこのようなCDの所蔵されている。一体どんな人たちがこのCDを聞くのだろう。一部のファンか、プロレス愛好者か。

2)歌詞、音楽とも、私個人的には特記すべきことなし。この音楽を聞いたからと言って、長州力をイメージするわけでもない。ただ、彼はこのような音楽とともにプロデュースされていたのだろうか、と想像するだけ。

3)アントニオ猪木や馳浩といった、元プロレスラーで国会議員や大臣になった人物もおり、長州力もまた、それくらいの力があったのかもしれないが、政治の世界に登場するには、国籍やその他の地盤がそろっていなかったか。

4)引退試合後のインタビューが収録されている。息せき切った声で、答える声に、ああ、こういう人であったか、と肉体感が伝わってくる。

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「2016年版 間違いだらけのクルマ選び」島下泰久<24>

<23>からつづく

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「2016年版間違いだらけのクルマ選び」
島下 泰久 (著) 2015/12 草思社 単行本(ソフトカバー) 256ページ 目次
★★★★☆

<24>新車と旧車の比較

1)提供されている代車としてのレンタカーも三週間がすぎ、そろそろ返却の時期である。突然のアクシデントとは言え、こうして試乗の機会も与えられたし、クルマ情報のブラッシュアップに役立ったのだから、よしとするか。

2)リペアは、正直言って成功とはいえない。やはりこういうことはプロに任せるべきなのだ。しかしカーコーナーに行けばたくさんのリペア商品が並んでいるのだから、アマチュアでも自分でリペアしている人々は多くいる、ということだ。

3)サビたりしない程度に最低限のリペアを施し、まずは一旦終了。経費は確保されているのだから、いざとなったらプロに頼めばいい。それまでの応急処置である、と納得すれば、納得できない範囲ではない。

4)いきなりクルマが変わるのもなんだか違和感があるから、多少の余裕をもって久しぶりに旧マイカーに乗り込んでみる。さまざまなことを感じるが、まずは座席に乗ろうとすると頭がぶつかる。いかに新車が座面を低くして、乗り降りのスペースを確保しているかがわかる。

5)キーレスエントリーは、私は正直言って好きではない。信頼できないので、毎回ドアノブを引っ張って確認作業をしている。路上荒らし、車上荒らしは、機密の高い資料を持ち歩く分だけ、被害にあえば被害にあった自分の責任ということになってしまう。セキュリティは重要だ。

6)エンジンをかければ、まずはナビが平均距離を示してくる。別段にリセットしなかったので、前の人のデータに継ぎ足しで計算されているが、新車と旧車のリッターあたりの走行距離の差は7キロ。つまり25%さらにエンジン機能が向上しているということだ。

7)これを単純に計算すると、年間1万キロ走行の平均の場合、一か月800キロ走行として、月6000円だったガソリン代が、新車だと1500円安くなる、という計算だ。つまり一年間で18000円、5年間で約10万。10年乗るのであれば、ガソリン代だけで20万は浮くという計算になる。

8)つまり、ぎりぎりの予算からさらに20万高くても、初期投資とランニングコストを換算すると、ほぼ同等ということにはなる。ただ旧車と新車の差額はもっともっと大きい。新車に乗れる分だけ初期投資も維持費も増大することを考えれば、積極的なクルマ替えには否定的になる。

9)走り出した感覚はまったく違う。直観的に言えば、コピー用紙と段ボール紙ほどの違いがある。新車は思った以上に軽い。え、という軽さだが、これがいいのかどうか。私には軽すぎる。走っているというより、滑っている、飛んでいるという表現のほうがあたっている。

10)比すところの旧車は、重い。ドンドンと来る。ペダルを踏む力も1・5倍くらい必要だ。しかし、この走りも実は捨てたものでもない。走っている、という感覚にはなる。だから、ちょうどこの二車のちょうど中間くらいがいいのではないか。つまりは、新車がやや経年劣化したあと、そして旧車の新品時、そのくらいがちょうどいいのだろう。

11)太い通りを走っている分にはどちらにも違いがない。しかし細道に入ると、新車は滅茶滅茶緊張する。ボディが大きすぎるのだ。どのくらいの差があるのか。体感としては全長で20センチ程度、幅で5センチ程度は違うのではないか。車体感覚がつかめないうえに、借り物ゆえ、傷などつけたら、多いにこまる。神経質にならざるを得ない。

12)駐車場入れ、バック時には滅茶滅茶疲れる。何度も何度も切り返す。ナビだけでは安心できずに降りて確認してからまた乗り込んでエンジンを切る。これって、どこか間違っているよなぁ。バックソナーは還暦エイジとしては絶対必要だろう。旧車にはこれがついていないが、後付けオプションなりDIYでも、これは検討すべきだろう。それとこの際だからドライブレコーダーも検討の余地あり。

13)とにかく新車は見切りが悪い。あの窓の形状がそうさせるのであるが、実は私はプリウス3もこれで見限った。私にはプリウス2くらいがちょうどいい。あれでもまだ不満はあるが。見切りの悪さでいえば、リーフだって偉そうなことはいえないだろう。あれではバック時に還暦エイジはてこずるはずだ。そういう意味ではゴルフなどは見切りが簡単そうだ。

14)ここまで来た限り、はっきりしておきたいのは、私は新プリウス4は買わないだろう、ということ。買えない、と言ったほうが本当は正しいのだが、もし可能性があるとしても、同じ車格帯なら別のを買う。あのコピー用紙のような軽さ、やたらとトンがってデカい車体。これだけでマイナス50点。燃費の良さはプラス30点としても、さらに初期投資を考えれば、限りなく不合格エリアに没落する。

15)比して、キスマークありの旧車はどうか。やはりここまでくると燃費の悪さが気になる。もっと乗り方を工夫しよう。旧式ナビをなんとかしなくちゃ、とも思う。バックソナーもほしいなぁ。ドライブレコーダーもね。乗り降り時の頭のぶつかりも、気にはなるよね。タイヤも買わなくっちゃね。でも、追加経費はおそらく数万で済むはず。ローンの借り換えなんて考える必要ないよ。

16)総合すると、この中間がやはりちょうどいい。だから、いずれにしても我慢が必要だ。初期投資の負担に我慢ができるなら新車。性能の衰えに我慢できるなら旧車。今のところ、この中間はない。

17)中間があるとすれば、新車の試乗車などワケあり車を探して格安で乗るか、旧車にそれなりの手をかけて目先を変えるか、のどちらかだろう。

<25>につづく

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2016/09/01

「革命戦士長州力 俺の心の叫びを聞いてくれ!! 」 長州 力

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「革命戦士長州力 俺の心の叫びを聞いてくれ!! 」
長州 力 (著) 1984/3 都市と生活社 単行本 225ページ
No.3777★★☆☆☆

1)1952/12生まれの長州力、31歳の時に出版された本。「反骨イズム」長州力の光と影(辻 義就1997/12  アミューズブックス)を読んだあととなっては、ましてやミスター高橋の「流血の魔術 最強の演技」すべてのプロレスはショーである(2001/12  講談社)を読んだあととなっては、スカスカな本と言える。

2)しかし、そのスカスカな内容のどこがどうなのか、というのは、やはり前二著と本著を読み比べてみることで、よりはっきりしてくる。

3)廃品回収業の父親は、当時の一種の金融業をやっていたことになり、高校に入るのも大学に行くのも、あまり勉強もしないので、というようなプロセスをたどっていく。もちろん、国籍の問題は一切でてこないので、オリンピックには出場したことになっているが、韓国の選手としてでた経緯などは一切でてこない。

4)プロレス界に入って、すでに10年のキャリアを積んだあとの長州力である。ましてや年齢も30歳を過ぎたところ。内部矛盾に気が付き、あがき始めるのは当然といえるタイミングである。

5)裏表紙で、長州の手を上げて、勝ち名乗りをしているのはレフリーのミスター高橋だ。すべてがプロレスの世界のことであり、革命とか、戦士とか、心の叫びとか、そのあたりは、十分に割り引いて読み進めるべきだ。

6)長州力は能力のあるマッチメーカーだというから、つまり演劇でいえば、役者にして、シナリオライターという役割を果たしており、またその能力も抜きんでいた、ということだろう。どこかにプロレスは八百長ではない、と豪語しているが、それは、プロレスはビジネスショーである、命をかけたエンターテイメントである、という程度に読み替えておいて構わないだろう。

7)前二著に比較すれば、なんとも当時はやりのタレント本でしかなく、本のタイトルも、笑ってしまえばそれまでのこと。フィクションをフィクションとして楽しめばそれでいいではないか、という熱烈なファン層の叫びが聞こえてきそうだ。

8)とにかく、これらを読んだうえで、次なる「真説・長州力1951-2015」(2015/07 集英社インターナショナル)も目を通したい、と思う。所詮、書物というのはその程度であるのであり、この新刊にも、どれほどの真実味があるのかどうか、その都度、感動はするのであろうが、感動というやつもまた、あまり入れ込まないでおく必要があるだろう。

9)人生、それぞれだ。どの人がどのようなストーリーを選び取り、その人生を生きていくのかは、それぞれに任されている。出会いの中で、そのストーリーをまといながら、虚実織り交ぜながら一生を終えるのは、別段プロレスラーに限らない。

10)出身の山口県を意味する長州、そして力道山に倣って力、それを合わせて作られた長州力というプロレスラー像を、吉田(郭)光雄は、敏感に時代をかぎ取り、たくましく生き抜いていった。

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「流血の魔術 最強の演技」すべてのプロレスはショーである ミスター 高橋

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「流血の魔術 最強の演技」すべてのプロレスはショーである
ミスター 高橋   (著)2001/12  講談社 単行本 p221
No.3776★★★★☆

1)手品師たちのネタをすべて暴露してしまうような、内幕暴露の決定版。手品師を本当の錬金術師か魔術師か、と思っている観客はすくないだろうが、実際はどうなっているのだろう、とそのネタを考えるのがまた楽しみではある。

2)しかし、プロレスはネタがあったり、八百長があったりしてはいけない、と思っているファンはたくさんいる。そのタブーに挑戦するのが、そもそもプロレスのリングにレフリーとして挙がっていた人物が、自分のネタも含めて、すべて(かどうかは不明)を明かすのだから、面白くないはずはない。

3)ユリゲラーの超能力はすべてネタありの手品ですよ、と言われているようなものだ。そこまで仮に演技しているのだとすれば、ユリゲラーの演技力も相当なものだと思う。だからプロレスだって、仮にネタがあったとしても、それを演技できる力は相当なものだ。

4)反語的だが、ここまでくると、唐十郎の「特権的肉体論」(1997/05 白水社)を思い出す。肉体から演劇へと移行するのか、演劇から肉体に移行するのか。どっちもどっちであろう。肉体的演劇、演劇的肉体、出発点は違っても、結果的に、観客は同じようなものを見ていたことになる。

5)唐十郎の紅テントの場合、演劇ですよ、と言われながら、その迫真のテント空間で、観客は真実を見たような気分になる。プロレスは、真剣勝負の真面目なスタイルをとりながら、実は観客もその演劇性を気づかないふりして、そのショーを楽しむ。いずれにしても、興奮の一夜を過ごすのである。

6)しかしまぁ、よく書いたものだ。ここまで書けば、どの世界でも「刺されて」しまうのではないか、と心配になる。例えば芸能界での内幕暴露ものも相当ある。政治の世界でも、後日談というのがある。あとで真実はわかるにしても、その時はそれぞれにみんな「だまされる」。あるいは「だまされてもいい」と、してその「ショー」を楽しむ。

7)自動車の燃費なんてのも、みんな「ネタ」があることを知っている。だけど、その「演技」をみんな楽しんでいる。楽しんでいるうちはいいが、そのうち仲間割れが発生する。そして、あらたなる「真実」は、あらたなる「勝者」と「敗者」を創出する。

8)考えてみれば、私はプロレスは面白いとは思うが、どうやら圧倒的なプロレスファンから見れば、ビギナーのビギナーだ。ある一時期、釘付けになってテレビのブラウン管を見つめていた程度だ。実際にリングを見に行ったことはない。それでも、プロレスラーってすごいな、と今でも思う。

9)私は、いわゆるガチンコというかセメントというか、そういう「真剣勝負」が好きではあるのだが、例えばフィギュアスケートのように、どうせ転ぶのなら、最初から転ばない演技をすればいいのにと思う。私の好みはどっちなのだろう。

10)ミスター高橋は、プロレスの繁栄を願っている。そしてその演劇性に目覚めてしまっている観客に対して、新たなるプロレスの在り方を提案している。その意見が、実際この本のでたあと、どう反映されたのか知らない。少なくとも、プライドとか、K-1とか言った「真剣勝負」のガチンコ格闘技がもてはやされたのは事実だ。しかし、それもまた、「ビジネス」であってみれば、私ごとき一個人が、中身うんぬんなどということは知りえない。

11)そういった意味において、ミスター高橋の内幕暴露本は面白い。それは、プロレスの面白みとはまた違う。こういう暴露があったとしても、観客は真剣勝負として見ることも可能だろうし、ショーとして見ることも可能だろう。金を出して、自分の好みで見る限り、お好きにどうぞ、というしかないだろう。

12)しかし、これがプロレス以外の世界、例えば別なスポーツや政治、経済などの場面で行われていたとしたら、やはり噴飯ものだろう。あるいみ徳大寺有恒の「間違いだらけのクルマ選び」も、内幕暴露本の一種ではあるが、自動車業界を革新することに役立ったのではないか。

13)このミスター高橋の本も、プロレス界やプロスポーツの世界を改革する意味で、有効であっただろう、と推測しておく。そうだったのかどうかは、私には理解しかねるが。

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「反骨イズム」―長州力の光と影 辻 義就

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「反骨イズム」 長州力の光と影
辻 義就   (著) 1997/12  アミューズブックス 単行本 245ページ
No.3775★★★★☆

1)この本を手に取ったのは、SNSつながりの誰かが、「真説・長州力1951-2015」(2015/07 集英社インターナショナル) に触れていたから。取り寄せ中だが、その前にこちらの本が先に届いた。

2)私はモノを知らない人間だと思う。長州力って、私よりもずっと若くて、今でも現役でファイトしているものと勝手に思っていた。しかしこうしてみると、彼は私よりも2学年上。しかも単なるプロレスラーではなくて、アマチュアプレスで国内チャンピオンばかりでなく、オリンピックにも出場したスポーツエリートだったのだ。

3) 1997年に出たこの本によれば、長州力はこの段階で引退したことになっている。え~そんなに早く引退したの???と思ったが、やはりネットで調べてみれば、その後の戦歴もあるのだった。

4)プロレスは、限界まで鍛え上げた肉体たちの素晴らしきショーとして観戦すべきである、との助言もあり、その「戦歴」については、どうのこうのとは、ここではいうまい。しかし、それは長州力の「光」の部分である。

5)この本においては、「影」の部分が書かれている。特に前半はそのことに費やされている。おそらくはそれまではあまりマスメディアには取り上げられてこなかった部分。その生い立ちについてである。

6)内容についてはとやかくは言うまい。彼の人生を決定づけているのは、日本で育った韓国二世という「在日」という事実である。そのこと自体を、彼自身どのようにして知ったか、どのように驚き、どのように受け止めてきたか。そしてそれをどのように乗り越えていったのか。

7)そして、彼個人を離れて、この地球上にある国籍や出生問題。誰もが地球人としてこの地上に生まれながら、いわれなき理由により苦しめられる。そして、それがあればこそ乗り越えていく人々もある。

8)長州力と言えば、ストロングスタイルというより、積極的にヒールにも転じるラフファイターとして、ラリアートを連発する流血レスラーというイメージしかなかった私は、この本で、初めて知ったことが、とても多かった。

9)この本、あまり期待しないで開いたが、一気に読んでしまった。目を本から離せなかった。最近の私は、もう本は読みたくないなぁ、面白い本はないなぁ、などという、中途半端な気分でいたが、いやぁ、その感想は、甘かった。まだまだ面白い本はたくさんあるぞ、そう思わせてくれた一冊。

10)彼関連のほかの本がくるのも楽しみだ。

11)書いているのはプロレス・アナウンサーの辻義就。この時代、こういう立場であればこそ、引き出すことができた真実であり、書き留めることができた本である。辻はなぜか私と同じ誕生日(蛇足)。

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