「僕たちのヒーローはみんな在日だった」 朴 一
「僕たちのヒーローはみんな在日だった」
朴 一 (著) 2011/5 講談社 単行本 ソフトカバー 226ページ
No.3781★★★★★
1)このタイトル自体はかなり誇張した言い方ではあろうが、いわゆる半島からの移住にルーツを持つ人々は多く、また有名人として日本人社会で活躍した人々も多い。
2)私自身はこの問題について、よくも悪くも、実害を感じたことは一度もない。かつて小さいとき、戦後おそらく10年ちょっとの頃まで、近くの村はずれの屋敷の陰に、小さな小屋に住んでいた一家があったが、その人々がその半島ルーツの人々だと聞いたことがある。
3)その後は、いつの間にか転居していったので、それ以降、自分の意識のなかに残っていることは一切ない。
4)小学校時代にも、同じクラスではなかったがやはり半島ルーツの同級生がおり、駅前で焼肉とか小さなパチンコ店を営んでいる家庭に育っていたようだが、やがて家族とともに半島に移住していったとのことである。
5)しかし、私が知らない、体験したことがない、ということと、社会のなかに実際そのような実相がある、ということは別なことである。私はそれらの実態をつまびらかに知らねばならない、というほどの関心はもっていないが、またそれらについて無知であってはならない、という気持ちももっている。
6)この本の中には、すでに誰もが知っている人物から、カミングアウトして問題を引き起こした人や、いまだにまったくその事実を知られていない人々についても、書かれている。ひとりひとりについても無知ではいられない部分があるが、そのような社会構造や、風潮になっていることに、敏感である必要はある。
7)当ブログは、人種や性別、職業やハンディキャップの違いに頓着しないで、地球人というひとつのカテゴリで人類を見ることができないか、という高い目標を掲げている。結論としては、それはできるし、そうしなければならないのだ、という結論は最初の最初からでている。
8)しかしながら、自分が気づかないでいても、そのような境遇にある人々の声も聞き、そのような困った情勢があることにも、こまかに注意を払っていく必要性をつよく感じる。
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