「プロレスファンよ感情武装せよ!」ミスター高橋に誰も言わないなら俺が言う!ターザン山本他
「プロレスファンよ感情武装せよ!」ミスター高橋に誰も言わないなら俺が言う!
ターザン山本 (著) 2002/03 新紀元社 単行本: 271ページ
No.3783★☆☆☆☆
1)ミスター高橋の「流血の魔術 最強の演技」すべてのプロレスはショーである(2001/12 講談社)に対抗して、受け身として登場した一冊ではあろうが、読むべきところはほとんどない。幸いにして本著として、読んでほしいところは太字で書いてあり、そこだけ読めば、速読できるシステムになっている。
2)しかしそれにしても、結局は、なんの受け身にもなっていないし、強敵として、対戦相手として登場できたわけでもない。
3)アングル、勢い、波、そういう三本柱で考えるなら、60分一本勝負で、秒殺されたような一冊と言える。完全にミスター高橋の勝ちである。
4)俺が言う、と豪語するものの、これは他の7人の「刺客」との対談だ。これら7人の選択がどのような基準になっているのかは不明だが、まぁ、真向からミスター高橋に「セメント」を組める相手ではない。ほとんどが戦意喪失で、「試合」にならない。
5)あえていうなら大槻ケンヂが、まともと言えばまともかも。「ボクはプロレスを卒業して、ピーター教に入信します!」というタイトルも、いまいち間が抜けているが、この本の中では実にまともと見えるから不思議である。
6)今回、当ブログがプロレスに迷い込んできたのは、長州力の国籍問題からだったが、長州力がアマレスのキャリアとして入ってきて、10年かけて「かませ犬」から脱却して、「維新軍団」へと成長していく過程には、その国籍問題が大きく横たわっていたことは推測してあまりある。そこに当ブログの感情が動いていたわけだが、プロレス全体のエンターテイメント性についての論議は、まぁ、本旨ではない。
7)ターザン山本と名乗るからには、この人も元(現役?)プロレスラーかな、と思って最後までめくっていたが、奥付のプロフィールを見る限り、プロレス雑誌などを編集していたライターのようだ。こういう業界で生きていく運命を背負った人々がたくさんいるわけで、私のような外部の人間がどうのこうのと言ったところで、どうにもならない世界である。
8)基本、人生に八百長はない。基本、人生にエンターテイメントはない。基本、人生は真実である。
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