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2016/09/06

「電気自動車の“なぜ”を科学する」だれもが抱く素朴な疑問にズバリ答える! 御堀直嗣他

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「電気自動車の“なぜ”を科学する」だれもが抱く素朴な疑問にズバリ答える!
御堀直嗣 (著),    日産自動車協力 アーク出版 単行本: 179ページ
No.3782★★★★☆

1)出版された2011/08は、3・11直後で、読書さえままならない時期だった。さらには数か月目に思案のすえ、ベーシックハイブリッドを購入したばかりの私としては、他のクルマについて考える余裕などなかった。

2)ましてや、電気自動車など、私の中では、ゴルフ場のキャディさんが運転するカートとか、遊園地のゴーカート以上のイメージはなかった。日産の電気自動車など、トヨタのハイブリッド旋風に対抗してニュース提供程度にすぎないだろう、という予測があった。

3)しかしながら、あれから5年が経過し、いざ我がハイブリットも、あわや買い替えか、というタイミングになって、日産リーフなどがとても目新しくまぶしいものに見えてくるのだから不思議なものである。こちらの感覚は5年遅れなのか。

4)この本、5年前の本であり、全面的に日産の協力を得ているようなので、基本的にはリーフの宣伝本と考えても、まったくの間違いということではないだろう。それは「電気で走るクルマのひみつ」~EV・PHEV~(もちづきかつみ他 2015/09 学研パブリッシング)が三菱の協力を得てiMiVEやアウトランダーPHEVのことしか書いていないのと、やや似ている。

5)今、クルマ選びの俎上に上げるのは妥当だとしても、最後の選択肢になるかというと、その可能性は薄くなる。まずモデルが古くなっており、いずれ近いうちにフルモデルチェンジがあるだろうという読みがある。

6)ほかにも、この冬には次期プリウス4PHVが登場するし、ノートがPHVとして登場する、という情報もある。依然、アウトランダーPEHVや輸入車勢ゴルフGTEなども話題づくりしてくれているので、物事は簡単にすすまない。

7)すくなくとも、これだけ「自称」ハイブリッドが氾濫すると、ハイブリッドだけではちっとも新鮮味がなくなってきた。それに、無駄な燃費競争もみにくい状況を生み出している。クリーンディーゼルなどという技術も、過渡的で、間に合わせ的と私の目にうつる。

8)これからは電気自動車でしょう、という気持ちが、最近になってようやく湧いてきた。しかし、ほんとうはトヨタなどはすでに水素自動車に向かってミライなどを発売し始めている。いつもながら、せいぜいアーリーマジョリティから、やや遅れた位置にぞくしているわが身など、自動車の世界の最新情報にはかなり疎くなっている。

9)しかしながら、通信機器であるスマホと並んで、生活必需品となっているクルマ選びは、スマホなどに比較してもはるかに高価なものなので、慎重に、しかも楽しく行いたいものだと思う。ヘタなHVなら、ぜんぜん買い替える気はしない。いまのまま6年6万キロを走破した我がクルマを目標通り10年10万キロを目指して乗り続けるだけである。

10)今、私がほしいクルマとはどんなクルマだろう。まず価格。魅力的なのは2KKYまで。無理なのはわかっているが、ナビと冬タイヤがついてこの価格なら、まずは買う。そしてそれにはPHVが最低限必要である。電気自動車でもかまわない。そして車格。軽サイズはだめ。3ナンバーもちょっと大きい。できれば5ナンバーに収まる程度でありながら、コンパクトカーではだめ。ちょっと傲慢な希望ではあるが、マジョリティに属する人々なら、私の意見に賛成するだろう。

11)この本には、リーフやEVについて、実にこまかく書いてあり参考になる。しかしそれは5年前の情報であり、5年経過すれば、また別なデータも集まりつつあるはずであり、技術革新や他社開発クルマとの競合も発生しているはずであり、この本の内容を、そのまま鵜呑みにすることはできない。

12)しかし、それでもやっぱり面白い。しっかいした内容だ。現在においても一読の価値あり。

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