「真説・長州力」1951‐2015 田崎健太<1>
「真説・長州力」1951‐2015 <1>
田崎 健太 (著) 2015/07 集英社インターナショナル 単行本496ページ
No.3780★★★★★
1)タイトルに長州力の名前が大きく踊ってはいるが、必ずしも長州力を持ち上げる提灯記事でもなければ、プロレスファンの自慰的思い出話でもない。スポーツジャーナリスト、あるいはノンフィクション作家の、独立した単独の作品である。
2)そのきっかけを作った人はいたとしても、決して長州力だけを追っかけた本ではない。長州力という視点を借りて、この4~50年の日本のプロレス歴をおさらいした本というべきだろう。
3)巻末には参考文献として、おびただしい数の資料が提示されているが、当ブログとしては、一冊づつ追っかける気持ちは全然ない。ただ、はぁプロレスについてこれだけの資料が提示されているのだ、と圧倒された気分になった。
4)いやはや、こうしてみると、プロレスの世界は、もうすでに過去の話になっているのだなぁ。別段にプロレスファンでもなかったが、断片的な知識ならある。あちこち、まだら状態でプロレスは「好き」である。
5)しかしながら、こうしてその歴史を紐解いてみると、まったく何も知らかったんだなぁ、というわが身が、愚かしくもあり、知らなくてよかったなぁ、という安堵感もある。
6)この本、この本、なぜこのタイミングでこの本がこういう形ででたんだろう、とは思う。その裏の裏など、読む気はないが、まずは、ひとりのノンフィクション作家が、とりあえず自分の作品として、決して、粉飾した長州力伝ではなくて、ごく全うな読み物にしてくれたことに感謝する。
7)あと最後のところをちょっと残して、もうアップアップの、読者としての私がいる。もうすこししたら、最後まで読んで、つづきを書く予定。
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