「悪役レスラーのやさしい素顔」 ミスター高橋<1>
「悪役レスラーのやさしい素顔」 <1>
ミスター高橋 2015/03 双葉社 単行本(ソフトカバー) 368ページ
No.3787★★★★★
1)もう「マッチメイカー」(2002/12 ゼニスプラニング)で、一連のミスター高橋本は終了したはずだったのだが、そういえばもう一冊あったことを思い出した。
2)この本は近くの薬局の待合所にある一冊である。たまに家族の薬などを受け取りに行く薬局ではあるが、混んでいれば10分とか待ち時間がある。その間手持ちぶたさなので、血圧を測ったり、マガジンラックを漁ったりするのだ。
3)この薬局、オーナーの好みなのか、あるいは結局一般的に好まれているのか、スポーツ関係の雑誌や書籍がいろいろそろっている。野球は楽天とか、大相撲のカレンダーとか、ゴルフやストレッチの本などいろいろある。その中に、このプロレス本も一冊混じりこんでいるのだ。
4)この本、なかなか面白い。待ち時間に数ページしか読めないのだが、いつまで経っても読みきれない。どうかすると、好みのところを何度も読み返していたりする。今回のプロレス関連のマイブームはひょっとすると、この本を一年ほどまから、ちらちらと読んでいたことで、刷り込まれていたのだろうか。
5)今回、他のいわゆるミスター高橋本を読んでいて、今から15年ほどまえの一連のシリーズかな、と思ったが、実はこの本はわずか1年半前にでた本である。当ブログとしては、むしろ新刊に属する一冊なのであった。
6)本書はブログ「新日本プロレス黄金期を飾った悪役たちの素顔」および週刊大衆連載記事「昭和の黄金期 栄光の新日本プロレス 悪役レスラーの知られざる素顔」(2014年9月1日号~2015年2月9日号掲載に加筆、修正を加えたものです。巻末奥付
7)なるほど、そうであったのか。どおりで明るくファンキーである。15年前の、日本のプロレス界をなんとかしなくちゃ、というような粋がりはもうすでにない。アングルもマッチメイクもジュースも、すでに公けになったあとの、どこかさっぱりした、あか抜けた感のある読後感である。
8)これからも、あの薬局にいけば、結局、数分間、この本をパラパラとめくっては暇つぶしするのであろうが、一回、通読してみたいものだ。もはや、なにか後ろめたいような、種明かしなどの雰囲気ではなく、本当に、日本のプロレスもエンターテイメントになったんだなぁ、というような、肩を張らない、楽しさがある一冊である。
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