さとりサマディにて<1>その始まりについて
さとりサーマディにて
<1>その始まりについて 目次
1)眼科に手元眼鏡を調整に行って検査をしてもらった。この際だからと飛蚊症なども調べてもらうことにしたら、なにやら瞳孔を開く目薬をさされた。帰宅後、すくなくとも6時間は読み書きしないようにとの注意とともにである。
2)帰宅後、仕方ないので、イヤフォンで音楽でも聞くことにした。そういえば、昨日エックハルト・トールの「ニュー・アース」の朗読動画を発見したところだった。これはグッドタイミング。横になって聞くことにした。
3)この動画を途中まで聞いていたところ、彼がカウンセラーとして中年女性の話を何年にもかけて聴き続けていく風景が語られていた。それはそれなりに興味深いものだったが、そういえば、私もまた一人の瞑想心理カウンセラーとして、長年、さまざまな人たちのお話を聞きつづけていることを思い出した。
4)そして、それに続いて、最近老人ホームに入った、わが母親のことを思った。現在94歳。還暦を過ぎた私の1・5倍の人生時間を送っている。意識はたしかだし、いわゆるボケもない。最近まで、親戚や知人たちの名前や誕生日を明確に記憶していて、「さとりコンピューター」というニックネームももらっている。
5)さとり、とは彼女の名前である。
6)私の最近の日課は、彼女の洗濯物を週二回、交換しにいくことである。ホームに入っているので、長時間ではないが、いっとき、彼女と話しをすることとなる。目は完全に失明し、耳も少し不自由になってしまった彼女ではあるが、彼女は、時おり訪れる家族や知人と話しをすることを、とても楽しみにしている。
7)ところが最近の私は、時にはカウンセラーと自称することがあるのに、彼女の話を聞き続けることが苦痛になることが多い。むしろ積極的に避けていることが多い。
8)いや、これは不味い。もう少し、積極的に彼女の話に向き合わなければならないな、と、そう思う。だから、最近はすこし心を入れ替えて、むしろ、ホームの彼女の部屋は、むしろ私にとっての瞑想ルームであるかのように、訪問してみようかな、と思った。
9)そういう経緯である。このコラムは、当グログ「プレムバベシュの孫たちとの対話」と対になるような気がする。
10)彼女にまつわるエピソードをすこしづ綴っていこう。
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