« 「<インターネット>の次に来るもの」 未来を決める12の法則 ケヴィン・ケリー<4>ビカミング なっていく | トップページ | 「48歳からのウィンドウズ10入門」<9> »

2016/10/13

「<インターネット>の次に来るもの」 未来を決める12の法則 ケヴィン・ケリー<5>コグニファイング 認知していく

<4>からつづく

71jnk7sfvgl
「<インターネット>の次に来るもの」 未来を決める12の法則
ケヴィン・ケリー (著),    服部 桂 (翻訳) 2016/07 NHK出版 単行本: 416ページ 目次

<5>コグニファイング 認知していく

1)ケヴィン・ケリーの第二の法則は、「認知していく」である。誰が誰を、何を、認知していくくのか、ということではない。むしろすべてが「認知されていく」ということである。つまりAI=人工知能というものは、どこかにあるスーパー大型コンピュータのことではない。すでにあるこのインターネットのが、常になりつづけているものである。

2)私は、IT社会の成果を享受したいと思いつつ、自らが、データの一部として「認知」されることを嫌ってきた。外付けのメールも使いたくなかったし、クラウドサービスもほとんどすべて登録してはいるけど、活用はしていない。通信手段だって、最近の若者たちに人気サービスも、いの一番に登録はしているけれど、もうそこまではいかない、と決めてきた。

3)当ブログが、かつてのブログサービスの窮屈さから、こちらの動画やアフェリエイトや、アクセスログ解析において優れたブログサービスに移行してきてからすでに7年。なんとか次のステップを、と模索してきたのに、いまひとつ見つけられないで来たことの、理由の一つがわかってきたように思う。

4)まず、情報の確かさは、ネット情報よりも図書館蔵書のほうが優れている、と思ってきた。たしかにその通りだった。ほとんど無料で読める図書情報は、ややリアルタイムでは遅れていたが、正確さ信頼性では優れていた。私自身の情報整理や思想探索には大いに役立ってくれた。

5)その感謝の気持ちも込めて、私はせっせと読書メモをネット上に公開してきた。その効果はいかほどのものかはわからない。しかしながら、メモや画像、新規の情報などは、ネットユーザーの中に、ある程度の利用価値を生んでいた、と感じることはよくあった。これが私のネット参加の基本であった。

6)しかし、ケヴィン・ケリーがここで言っているのは、誰かが誰かに情報を手渡す、というレベルの話ではない。IoT、すべてネットにつながっていくというのは、つまりAI人工頭脳を鍛え続ける作業、ということになるのだ。AIは「できあがる」ものではない。どんどん成長して、止まらないのだ。それがシンギュラリティへとつながり、そこから先に行く。

7)私は基本的にカードで買い物はしないし、GPSで自らの居場所を公にすることもない。実名というよりニックネームのほうが多くの友達とつながっているので、ほとんどネットでは実名は使わない。そして、いくつかのSNSも互いにリンクさせずに、私という実像をリアルには結像しないように努めてきた。

8)しかし、それって、本当に良かったのだろうか。断片化したアンケート調査のように、量的にだけ認知された私の断片化されたデータは、本当に、AIを鍛えるために役立っているだろうか。少なくとも、AIは私に役立つ情報をうまくキックバックしてくれるだろうか。

9)ネットで検索すれば、それと類似のコマーシャルサイトの案内が延々と表示されることにはいまだにウンザリだ。だが、もっと私のことをわかってくれたAIが、この新しい本がでましたよ、と教えてくれるばかりか、この人とこの出版社が新しいあなたに必要な本を企画していますよ、と、より的確に教えてくれたら、どうだろう。

10)ましてや、まだ自分でも何が必要なのかわからないうちに、ひょっとすると、今度あるイベントに参加すると、あなたがいずれ必要になるだろう本の企画を考案している人と、出会う可能性が10%あります、なんて教えてくれたら、すごいな。しかも適格に。

11)私はネットが断片的にプッシュ式で伝えてくる情報にはちょっとウンザリだ。だが、それって、私自身がネットと、真正面から向き合っていないからではないか。ネットというAIが、私の「実像」をとらえていないので、あてずっぽうで、私の好きそうな、必要そうな情報を五月雨式に投げつけ続けている、という段階なのではないだろうか。

12)ケヴィン・ケリーの法則二つ目において、私がすべきことは、ネットつながりのアプリを、もっと活用することだろう。もっとリアルな情報をAIに打ち込んでいく。もちろん、その場合は、セキュリティをさらに高くして、それらの利用技術を高めなければいけない。そしてそれは、他「人」への告知である必要はないのだ。人間にではなく、ネット上のAIについてだ。

13)私はほとんどクラウドサービスを信じてはいない。しかし、よくよく考えてみると、私の日常的な業務はすでにクラウドサービスで完成されている、と言っていい。もちろんそれは関係各部署に管理されている。ヘタなことはできない。その分、私がすべきことはほとんど、もれなくカバーされている。仕事ははかどる一方である。

14)おそらく、ネット上のAIは学習途上である。私の協力も少ないので、まだまだ力を発揮できないでいる。そして未来においてもそうである可能性はまだ残っている。それをわかったうえで、私は「認知されていく」ことが必要なのだ。

15)おそらく、ネット上のAIは、ビックブラザーのような管理者でもなく、HALのような人格をもったスーパーコンピュータでもない。それを一手に悪用しようという「人間」的な悪意は、どんどん排除され続けるだろう。それは道具なのだ。

16)これはマシンとの競争ではない。もし競争したらわれわれは負けてしまう。これはマシンと共同して行う競争なのだ。あなたの将来の給料は、ロボットといかに協調して働けるかにかかっている。あなたの同僚の9割方は、見えないマシンとなるだろう。それら抜きでは、あなたはほとんど何もできなくなるだろう。 

 そして、あなたが行なうこととマシンが行なうことの境界線がぼやけてくる。あなたはもはや、少なくとも最初のうちは、それを仕事だとは思えないかもしれない。なぜなら退屈で面倒な仕事は管理者がロボットに割り振ってしまうからだ。(中略)

 われわれが新しい仕事を自分たちのために見つけるのを手伝ってくれる。その新しい仕事が、われわれ自身を拡張していくのだ。ロボットのおかげで、われわれはもっと人間らしい仕事に集中できる。

 それは不可避だ。ロボットたちには仕事を肩代わりしてもらい、本当に大切な仕事を頭に描くのを手助けしてもらおう。 p81「COGNIFYING」

<6>につづく

|

« 「<インターネット>の次に来るもの」 未来を決める12の法則 ケヴィン・ケリー<4>ビカミング なっていく | トップページ | 「48歳からのウィンドウズ10入門」<9> »

10)FinTech」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1188521/67930273

この記事へのトラックバック一覧です: 「<インターネット>の次に来るもの」 未来を決める12の法則 ケヴィン・ケリー<5>コグニファイング 認知していく:

« 「<インターネット>の次に来るもの」 未来を決める12の法則 ケヴィン・ケリー<4>ビカミング なっていく | トップページ | 「48歳からのウィンドウズ10入門」<9> »