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2016/10/14

「<インターネット>の次に来るもの」 未来を決める12の法則 ケヴィン・ケリー<7>スクリーニング スクリーン化していく 一つの画面として見る

<6>からつづく

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「<インターネット>の次に来るもの」 未来を決める12の法則
ケヴィン・ケリー (著),    服部 桂 (翻訳) 2016/07 NHK出版 単行本: 416ページ 目次

<7>スクリーニング スクリーン化していく 一つの画面として見る

1)この法則についてのページは長い。説明は多岐にわたっている。意味の取り方は多様だ。さて、この法則を身近な自分のハウツーとして、どのように読むか。

2)スクリーニングと言った場合、ケヴィン・ケリーはひとつのスクリーンをイメージしているようだ。あるいは、一つのスクリーンに集約していく、という意味合いだろうか。まず図書館の本は、ひとつのスクリーンとは言えない。すべての本が完結しており、またそれぞれのページも完結している、と言える。あるいは、図書館そのものも、それぞれに独立している。

3)図書館だけではなく、テレビや新聞、ナビゲーターや映画、記録やさざまなリスト。それらが、ほとんどシームレスのひとつのスクリーンであるイメージを語っている。

4)そのイメージに私の場合、もっと近いのはこのブログである。この10年間ほど、ほぼ毎日一冊の平均で新な本を手にとりメモし続けてきた。それらはもちろん別々の独立した本である。しかしながら、私はそれらの本をほとんどひとつのスクリーンで再体験することができる。

5)検索するとき、「Bhavesh ******」とし、*のところに本のタイトルや著者、あるいはキーワードを入れると、私がメモした過去のデータが即座に登場する。現在4000冊ほどであるが、ある意味十分である。

6)同じような形で、かつてYoutubeで視る聴くビートルズ全15枚」(2008/07/21記)という企画を実行したことがある。当時動画がはやり始め、はてさてどこまで動画でビートルズを視て聴くことができるか、という試みである。

7)あの夏の一か月は、とても暑く、楽しかった。ほとんどすべてのレコードについての情報をネットで得ることができ、なおかつ動画でそのサウンドを楽しむことができたのである。作り上げた当時は完璧であった。

8)しかし、現在はすでに動画のリンクが切れているものがほとんどである。一部まだつながってはいるが、ほとんど奇跡的と言える。もちろん、もういちどリンクを張りなおすことができるだろうが、逆にどれほどリンクが切れてしまうものか、テストのために、昔のままにしてある。

9)これが、自分が書いたページだったらどうだろうか。例えば、OSHO「私が愛した本」の全リスト。登場する全168冊の本についてメモしてある。それぞれの出典のほかに、当時の読書感想などもメモしてあるので、一冊の本として、これら168冊の本を「スクリーニング」できているように思う。

10)例えば現在、大好きなNHKBSのテレビ番組「植物男子ベランダー」の作品リスト。おそらく法的根拠がうすいのだが、ほとんど全作品をネット上で見ることができる。あちこちに散在しているこれらのリンクを、私は私のために、ひとつのリンクにまとめてみよう、と試みている最中である。

11)しかしながら、リンク先は不安定なので、おそらくこのリストも、うえのビートルズのリストと同じように、作成が完成したとしても、いずれズタズタになるだろう。それはそれでいいと思う。

12)さて、私が仮に4000冊の本を読んでメモしたとしても、それはそれで、まだまだズタズタで、ひとつの「スクリーニング」に成功したとは言えない。私が自分でもっとも当ブログで期待しているのが、その「ダイジェスト版」である。それぞれのカテゴリにそって書いたメモ記事を、おのおの108づつに区切って、さらにダイジェストを書いてある。

13)現在63個目だが、これはこれで、実はまだひとつの「スクリーニング」に成功しているとは言えない。もうすこし手を加える必要がある。ほとんど7000にとどく記事の要約が、手軽に手にとることができれば、その時は、私の「スクリーニング」のひとつの成功といえるだろう。

14)しかし、ケヴィン・ケリーの言っているスクリーニングは、さらにこれに加えて、例えば私のスケジュールとか、クルマのナビゲーションとか、健康管理ソフトの端末とか、仕事の業績やら、友人知人、顧客のリストのなどが、もっともっと有機的にリンクしあって、ひとつのスクリーンに収まっているイメージなのだろう。

15)そしてまた、おなじようなスクリーンなのだが、それぞれのパソコン、そしてタブレットや、いくつかのスマホ、は、キチンとリンクはしていない。性能や容量、あるいは使用目的が違うので、別々にならざるを得ないのであるが、彼はむしろそれは、すべてもっとリンクしていたほうがよい、と言っているように聞こえる。

16)異論がないわけではないが、彼の言っていることはわかる。

17)そして、その方向に、今ある自分のIT環境をリンクし続けていくことは可能である。一部、さぼっているためにそうなってしまっていることもたくさんある。必然的にひとつのスクリーニングになるなら、それはその方向に従っていくのもイイだろう。

18)すくなくとも、この本を読んでいる限りは、そのようなものとして、その法則を読み解き、自らサイズに落とし込んでみよう。

19)書かれているものすべてを地球規模で閲覧可能にするテクノロジーはその一方で、われわれがいま本と呼ぶものやそれを収容する図書館の性質も変容させる。ユニバーサル図書館とそのたちは、紙で読むのではなくスクリーンで読むので、われわれが従来から知っている図書館や本とは違うものになる。

 大量のリンクでつながるウィキペディアの成功に支えられ、多くのオタクたちは、何十億人もの読者が一人ひとり古い本にハイパーリンクを張っていってくれると信じている。

 ある特定の話題や知られていないtっ著者、好きな本などを熱心に追っている人は、放っておいても重要な部分にリンクを張っていくだろう。そういう単純な作業を惜しみなくしてくれる人が何百万人もいれば、ファンたちによるファンたちのためのユニバーサル図書館が完成していくだろう。p131「SCREENINNG」

<8>につづく

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