「悪役レスラーのやさしい素顔」 ミスター高橋<2>
「悪役レスラーのやさしい素顔」 <2>
ミスター高橋 2015/03 双葉社 単行本(ソフトカバー) 368ページ
★★★★★
1)40年になんなんとする古いつきあいの友人が訪ねてきて、駅前の居酒屋で食事。おや、めずらしい、彼のおごりだとか。なにかと意見の違う友人ではあるが、ここはプロレスにちなんで、ジョブを引き受けなくちゃ。つまり、ヨイショだね。キチンと彼の技を受け止めてあげなければならない。
2)私より若い友人とは言え、すでに50歳台の後半選手である。若い時からハンドボールや極真空手などをつまみ食いしてきた友人だが、最近は大病を患い、おそらく体調もいまいちだろう。そう思って聞いてみると、たしかに絶好調ではないが、まだまだ彼は元気だ。
3)ウェイトリフティングの話や、ヨガや瞑想の話になりながら、現在はなんとアマチュア・レスリングの師匠に入門したというから、すごい。とにかく体を動かして、体調を整えるのが大切だと、いう御説には、もっともです、と受け身をとる。
4)話はおのずとプロレスの話になる。そういえば、1980年代初めのタイガーマスク旋風の時、一緒にビデオで録画しながらテレビでプロレス観戦したのだった。彼は詳しい。私はテレビでしかプロレスは知らないが、彼はリング会場に直接足を運んでいる。いやはや詳しいし、その好きさがこちらに伝わってもくる。
5)長州力やらミスター高橋やらについて、私は最近本を読んだばかりだから忘れはしないが、彼はいきなり振られた話題でもしっかりついてくる。彼も「うまい」。ちゃんとこちらの技を受け止める。
6)この本、とにかく画像が多く、また登場するプロレスラーたちの数も半端じゃない。現役時代のミスター高橋は1000人くらいのプロレスラーと接触していたというから、当然のことであろうが、それにしても圧倒される。私の知っているプロレスラーはすべて網羅されているし、わが友人が話していた無名だが、すごく魅力的な外人レスラーのこともしっかり描いてあった。
7)あまりに詳しくて、後半になると、もう私などはまったく知らないプロレスラーたちの名鑑のような状態になっており、むしろ、ファンやマニアなどには、垂涎の一冊といえるだろう。これでは、本当にプロレスファンになってしまう。本当に魅力的な人間群像だ。
8)今回は、長州力とミスター高橋を軸にプロレス本に没頭してしまったが、これはこれで大いに面白かった。機会があったら、また別な角度からまたプロレス談義も再開したいものだ。
9)とにかく、また友人と食事することもあるだろうから、それまで、しっかりといろいろ情報を仕入れておこう。できれば、この本一冊を隠し持っていって、テーブル下で盗み見しながら、奴に「技」を仕掛けてやるのもいいかもな。(爆)
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