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2016/10/31

「シンギュラリティは近い」エッセンス版―人類が生命を超越するとき レイ・カーツワイル<6>

<5>よりつづく 

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「シンギュラリティは近い」エッセンス版―人類が生命を超越するとき<6>
レイ・カーツワイル 2016/04 NHK出版(編集)  単行本(ソフトカバー) 256p

1)返却期限が近づいた。その前にもういちどペラペラと前頁をめくってみる。全体的にはかなり難しく、専門的な研究結果の羅列が広範囲にわたって論述されているので、まったくわかりやすい本ではない。

2)しかしながら、科学者を自称する人々が、自らがかかわる部分にだけでも目を通してみれば、彼が引用している部分の諾否だけでも判断できるのではないだろうか。それぞれに意見もあり見通しもあるはずなので、全体として大きくレイ・カーツワイルが論を外している可能性はゼロではない。

3)当ブログは、あえていうなら「瞑想と意識をめぐる読書ブログ」なので、シンギュラリティとして語られているいわゆる科学テクノロジーの行く先の、その先の部分についてより関心があり、また著者がその部分に触れていることだけでも驚くし、そして、まったく的を外した見解とはいいにくい。

4)当ブログはOSHO門弟として、既知、未知、不可知、の三段階の認識論に立っている。私たちはすでに既知なる科学の大いなる恩恵にあずかっている。パソコンやインターネットはその最たるものだろう。しかし、その被害にもあっている。原発事故や地球温暖化など、影の部分も多く見せつけられている。

5)ここでレイ・カーツワイルが盛んに推測し論を重ねているのは未知なる部分についてである。限りなく続く未知なる部分も、ある集約点に近づいてきているのではないか。それを彼はシンギュラリティと名付けている。

6)年代は明瞭とはしていないものの、ほとんどのベビーブーマーたちが生存中に、それを目撃することになるだろう、と予測しているかぎり、すくなくともあと数十年以内、ということになる。

7)レイ・カーツワイルを「強いシンギュラリタリアン」というなら、WIRED創刊編集長ケヴィン・ケリーは「弱いシンギュタリアン」であろう。科学者、というよりは、ジャーナリストとしての芸術家的な感性でやんわりと受け入れる。

8)ところで我がマスターOSHOは、科学者であり、アーティストであり、さらに神秘を受け入れる不可知を感知できる人間であれという。科学が積み上げてきたもの、芸術的な感性が予知しているもの。そして、ついには到達しえない不可知なる領域がある。それを受け入れるのだ。

9)雑誌WIREDやシンギュラリティ大学などに置いて、いつも意識的に、あるいは加速度的にマインドフルネスに触れるチャンスが多くなっている。それを科学的な効果を狙うテクノロジーとしてだけ受け取っては片手落ちである。

10)マインドフルネスは、さらなる創造性を刺激し、探求心を掻き立てる。そして、加速度的に拡大しつつ、ついには到達しえない領域がさらにあることを領解させることに役立つだろう。

11)この本が、近くの複数の図書館に入り始めたことは喜びだ。多くの人に読まれるべきだ。しかし、いつまでもこの本をレインボー評価としていていいのだろうか。もっと冷静に読まれるべき時に近づいているようにも思う。

12)トーンダウンしていった時、確かにレイ・カーツワイルのいうようなシンギュラリティ現象は、強いか弱いかは別にしても出現するだろう。あるいは、出現してしまった現象に、シンギュラリティ、と名前をつけることは、可能である。

13)だが、本来、人間が生きるとはなにか、自分とはなにか、という、この本の一番最後に書かれている部分に差し掛かれば、そこからの考察は、必ずしも厚いものではない。通り一遍である。

14)当ブログは、レイ・カーツワイル的科学マインドに刺激されつつ、ケヴィン・ケリー的感性を愛しつつ、やはりOSHOの不可知の道の旅人なのだ、と自覚する日々である。

<7>につづく

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