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2016/10/12

「WIRED VOL.19」 特集 ことばの未来

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「WIRED VOL.19」 特集 ことばの未来
「GQ JAPAN」 2015年12月号増刊 2015/11 コンデナスト・ジャパン 雑誌 p138 WIRED関連リスト

No.3801★★★★★

1)当ブログのコンセプトは、ごくありふれた一般市民が、よくある身近な公立図書館を利用して読書を続けた場合、どのような結末に行きつくのか? あるいは真理を見つけることができるのか? というものである。そして、それをインターネット上に読書ブログとして書き続けた場合、どうなるか? あるいは読者の大勢に同意を得られるか? という調査の側面もある。

2)その試みは10年続いた。

3)ブログサービスの勃興があり、ソーシャルネットワークサービスの流行があった。図書館のオンライン化が始まり、常時接続からスマートフォンのようなモバイル端末への変遷があった。そしてその10年間のちょうど中心には、3・11東日本大震災という、超ド級のディザスターがあった。

4)自らを「ごくありふれた一般市民」と規定する前に、私にはもっと明確な自己規定があった。若くして真理探究の道に入り、インドまで足を延ばしてマスターと出会った。その教えの元に瞑想を体験し、自分としてはこれでいい、という最終の体験をしている。その言葉にならない体験を、自分のものとして、市民社会のなかで確たるものにしうるか。ほかの市民と共有できるものとなりうるのか? そういう問いかけの中で生きてきた、と言える。

5)インターネットに公開した読書ブログとしての当ブログの軌跡は「ダイジェスト版」に詳しいが、つい先ごろ、スタート地点での漠としたコンセプトは、ようやくその目的を達成したと言えるだろう。

6)私は積極的にわがマスターの言葉を当ブログにも反映させてきた。本もできる範囲では最大限に触れてきた。そして、10年後。当ブログの読者たちが選んだのは、その中の一冊だった。

7)それはある意味、私としてはうれしい結末だった。私が体験したもの、私のマスターの残したものが、私のブログの読者たちによって選び抜かれたのである。当ブログの半分以上はその本へのアクセスとなり、当ブログ人気ページのベスト10は、その各ページへのアクセスで満杯になった。

8)当初は意図せぬ結果ではあったが、私はそれで満足である。それでいい。それで埋め尽くされれば、それでいいのだ。

9)しかし、わがマスターは、それを許さなかった。彼が、私を通してやった行動は、その彼のもっとも人気のある本を、私のブログから全削除させ、一番厚い読者層を、突き放したのである。彼らの盲目さ、無意識さに、さらに一撃を加えたと言える。

10)当ブログは、今新たな旅にでた。

11)自らの体験と、それを裏付けるものとして、誰かの仕事を借りる。それを多くの人が認める。で、それでいいのか、と問いかける、新たな旅である。旅に出た、というより出ざるを得なかった。私自身が放りだされたと言える。

12)当ブログにはさらにいくつかの問題点があった。どうも私には気に食わない本についてのアクセスがいくつかある点である。一つは、アウトローの娘がロックミュージシャンと結婚していた時代のことを書いた本である。私は傍線としてこの本に触れただけであったが、なぜか人気が高い。

13)一時期のバブル人気であろうとタカをくくっていたが、これがなかなか収まらない。どうかすると、当ブログの人気記事ベスト3を形成する勢いなのである。それを終息させようと、追加記事を書いたのだが、それはむしろ逆効果だった。私は、この記事も削除することとした。

14)そしてもう一冊。ちょっと古い外国の本でエソテリックワークに関する本である。どこぞの国の独裁者が自らのおどろおどろした世界観の底本にしたとさえ言われた本であるが、日本では入手がなかなか難しい。この本に触れたところが、どうもアクセス数が多い。これもまた当ブログ記事のベスト3に入ってしまう。

15)私はこの記事もまた、当ブログの代表記事のように思われるのは心外である。ほかで触れているページが少ないので、あえて当ブログがヒットするのであろうが、私としてはこれもまた心外である。私は私が読んでほしいページをヒットしてほしい。また、私は私として読んでもらえる記事を書かなければならない。このページも削除した。

16)よくも悪くも、私は私の言葉を通して語りたいのだ。誰かの衣装を借りたり、誰かへの反発や、何ごとかの思わせぶりを利用して、コミュニケーションをしようとしているわけではないのだ。

17)そして、もっと大事なことは、私自身は私自身の体験を言葉にすることができるかどうか、ということだ。また、言葉の次元におとすことによって、私の体験をより確かなものに、確実で、実効性のある、よきものとなりえるのかどうか、ということなのである。

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18)以上は、タブレットでネット上のタダ読みサイトで本号をめくりながら、頭の中に浮かんだ言葉たちの表出である。

19)「反」でもなく「非」でもなく「脱」でもなく、「新」あるいは「真」と自己規定した以上、当ブログは、あらたな地平を求めて、あらたな旅を始めることになる。その最初の道連れが「WIRED」である。

20)まさに「ど真ん中」へと至る道では至る道ではあるが、全くの一人旅になるまでは、同輩が必要となる。もっとも近い同朋を務めてくれそうな本誌をまずは近くに置きながら、道は続く。

21)「WIRED」をめぐる、当ブログからのテーマとしては2点。原発とマインドフルネス、この2点を、同シチュエーションは、どのように収めようとしているのか。
・原発を完全に廃止する方向にいるのか? トリウム原発などに延命しようとしているのか?
・マインドフルネスという発展途上の技術をどれだけ発酵させ、純化させるのか? それは瞑想とどう違うのか。マインドフルネスは、21世紀の新しい文化をまとった意識への扉としての瞑想の一バージョンなのか?

22)そのあたりが最奥の接点、もっともはげしいせめぎあいとなる。

つづく

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