「WIRED VOL.12」特集 COFFEE & CHOCOLATE STARTUPS コーヒーとチョコレート
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2014/06 コンデナスト・ジャパン 雑誌 不定版 (GQ JAPAN.2014年7月号増刊) WIRED関連リスト
No.3829★★★☆☆
1)今回も、一読者としての私の感性には、必ずしもピンとくるものではない。しかし、なぁ~に、そんなことは苦にする必要はない。視点はたしかに共感できるものであり、最初は異質に見えた特集タイトルだったとしても、キチンと視点が合ってくる。
2)ましてや、特集とは銘打っていても、他の記事が充実している。必ずや期待しているほかの記事が見つかる。例えば今号でも、p122の「2045 WHEN GOD IS A MACHINE その日コンピュータはぼくらを超えた」あたりは瞠目すべき内容である。
3)2年前あたりから、キチンとこのあたりのテーマを追い続けてくれており、キチンと記録していてくれているのを確認すれば、わたし的にはそれでよし。惜しむらくは、「雑誌」ゆえ、突っ込みが浅い。もうちょっと知りたい、となれば本文記事を詳細に読み解き、他の文献へと移っていかざるを得ない。そのつかみを、この雑誌に見つければ、それで正解なのだろう。
4)本日、土曜日の朝のNHKテレビ番組の対談で、ビットコイン論議に熱中している人々の姿があった。両論併記で、あれこれ異論がとびだすが、今となっては、ビットコインに対するネガティブ意見が飛び出すと、おいおい、もうすこし勉強しろよ、とか、う~~ん、最初はみんなそうなんだな、と思ったりする。
5)ビットコインを、イサカの仮想通貨と共通項をにおわせて説明している御仁もいたが、まぁまぁ、当たらずとも遠からず、そのような許容的態度でいいのか。この話題も、これからもっともっと沸騰するに違いない。
6)この雑誌を読んでいて、いつも残念に思うのは、私はこの雑誌のリアルタイムの読者ではなかったこと。1993年にアメリカで創刊されて、日本版は95年の1月に出ている。なんとあの阪神淡路大震災と期を一にしている。どうも、天の動きに隠れてしまうのが、この雑誌の運命だった。
7)日本では廃刊、復刊を何度か繰り返し、3・11直後に復刊(創刊)されたわけだが、これもまた天の配剤か。どこかに運命が見え隠れするWIRED誌である。
8)巻頭のエディターズ・レターを読むのも楽しみ。編集長若林恵の、原寸的でかつ肉感的な文章が好き。WIREDの、ちょっと気取ったアメリカ風の誌面とは異にして、日本の友人的感覚。これでいいだよなぁ。これだからこそ、WIREDを「読む」のだ。
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