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2016/10/10

「WIRED VOL.25」/特集 The Power of Blockchain ブロックチェーンは世界を変える(あなたがそれを望むなら)<1>

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「WIRED VOL.25」/特集 The Power of Blockchain ブロックチェーンは世界を変える<1>
2016/10 コンデナスト・ジャパン 雑誌  不定版
WIRED関連リスト
No.3797

1)秋の行楽シーズンの連休とあり、数日自宅を不在にしていたが、小旅行から帰宅してみれば、ポストにこの雑誌が投函されていた。あ、来た来た。私はこれを待っていたのである。

2)今号、実は最初はフィンテック特集と、本誌自らが予告していたはずだが、いつの間にかフィンテックというタイトルはずっと後退していて、ブロックチェーンがメインになっていた。

3)当ブログ、今期はフィンテックがカテゴリ名となっているが、実はこの雑誌が次号でその特集をする、という情報が下敷きになっていたのである。なのに、こうして変更されると、なんだか途中で投げ出されたような気になって、ちょっと寂しい気分ですらある(笑)。

4)本来、カテゴリ名は暫定的につけてあり、フィンテックに固定したものではない。ここで大きくブロックチェーンと変更してしまっても構わないのだが、いや、それもちょっと違う。むしろ、私は、この雑誌そのもののほうが気になる。いずれ「WIRED」というカテゴリ名に変更するかもしれない。もっとも、そこに行くまでにも、まだ不可解な点がいくつか残っているが。

5)今号の特集のトップに位置する記事は、未来学者ドン・タブスコットのメッセージである。

 ブロックチェーンは革命だ (あなたがそれを望むなら) p037

6)かなり刺激的なタイトルである。ブロックチェーンは革命だ。本当にそうか? 間違いはないのか? ある意味、待ちに待ったタイトルである。そして、つづくかっこ書きは、もっと気になるだろう。(あなたがそれを望むなら)

7)私はこの10年ほど、このブログを書くようになってから、本をほとんど買わなくなった。図書館の利用システムがとても向上し、近くの図書館に全国の図書館の本を速やかに転送してもらうことができるようになり、どんな本でも、このシステムで読めるようになったからだ。

8)ましてや自宅の蔵書スペースもなくなってしまっている。いまさら老年に向かって自宅蔵書を増やして本に埋もれてしまう気はまったくないのだ。図書館システムには多いに満足している。

9)雑誌の類もそのとおり。ネットでも大体の内容はわかるし、新刊号なら店頭で気になる記事を完読できる。バックナンバーなら図書館のお得意なところ。ほとんど何の問題もない。

10)ああ、それなのに、私は、この雑誌の、この号から、有料の、しかも自宅配送の定期読者になったのである。私はこの号が自宅に届くのを、この数週間、首を長くして待っていた。

11)雑誌を定期購読するなんて、本当に久しぶりのことだ。気になる雑誌があったとしても、その号だけを買えばいいわけだし、毎号毎号気になるなんてことはない。一冊買ったって、全部読むわけでもない。気になる記事に目を通せば、それで大体は終わるのである。

12)しかしながら、このところ、ず~~と、この雑誌のことが気になってしかたなかった。

13)この雑誌の存在に一番最初に気づいたのは、「WIRED×STEVE JOBS」 『WIRED』 保存版特別号(2013/10)だった。マック派でもなんでもなかった私は、ジョブスのことは、どちらかというと、いやな奴、というイメージを持っていた。しかしながら、いやいやながら業務で必要となり、iPadを手にするようになってから、そのイメージは変わった。ましてその後、ガラパゴス・ケータイからiPhoneに変更してからは、ほとんど、遅れてきた「マック派」に転向したようなものだった。

14)でもその時点でも、ポイントはジョブズにあった。この本が、「WIRED」という雑誌の特別号だなんて、意識していなかった。今では、むしろ、ジョブズを超えて、この雑誌の存在のほうが気になってしかたないのだが。

15)この雑誌はおそらく20年前以上にアメリカで創刊されたものだが、日本においては、忘れもしないあの3・11直後に「創刊」されているのである(2011/06/10)。創刊されたと言っても、形としては、既存の他の雑誌の「特別増刊号」という形だった。

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16)あれ以来、私はこの雑誌が気になってしかたなかった。ほかにも気になる雑誌はあるのだが、毎号毎号気になるということはない。面白い特集があれば、年に何号かは購入する雑誌は確かにあった。しかし、この雑誌は、毎号気になった。

17)そして、困ったことに、毎号この雑誌には、私の気にいらない記事が載っているのであった。気にいらないというのはちょっと言い過ぎかも。どうもチューニングできない、私の意見とはちがう、あるいは私の関心の範囲ではない、という記事がいつも載っているのである。

18)そんなことは当たり前だろう。どの雑誌でもそういうものだ。しかし、さらに困ったことには、そんなどうでもいい記事が、この雑誌に載っている、というだけで、さらに気になってしまうのである。このWIREDで取り上げているからには、なにかあるに違いない、と勘ぐってしまうのだ。

19)そんなこんなをしているうちに、不定期刊として形をつないできたこの雑誌も、いよいよ隔月雑誌で刊行しつづけるという覚悟を決めたようだ。おそらく経営的にも見通しがついて、日本でもやっていける、という方針が決定したのだろう。

20)この25号から、ようやく定期購読のシステムができたのだ。私はこの機会に、定期購読者になった。だから、たしか店頭に並ぶより前に、私のポストにはこの号が投函されたのだ。

21)もっとも、この雑誌は、紙で印刷されて店頭にならぶばかりが入手方法ではない。ネットでも配信されているのであり、タブレット端末で見ることもできる。ましてやタダ読みソフトなどでは、その内容の一部のダイジェストはすでに読めるようになっていた。

22)私はまだ試していないけれど、紙雑誌の定期購読者には、タブレットでも読めるようにサービスされている。寝床でタブレットで見るのも好きだが、私は、年々すすむ老眼のせいもあり、本当は紙でペラペラ読むほうが好きなのである。

23)そして、なんと言っても、本や雑誌というものは、読むだけが能ではない。傍らにポンと投げ出されているだけで、何かのオーラを放つ、ということはよくあるのである。読まなくてもいい、気にいらなくてもいい。とにかく格闘していたり、愛していたり、無関心を装ったり、時にはぶっ壊してバラバラにしたり、捨てたり、他人にあげてしまったり。とにかく、モノとしてそばに雑誌がある風景というものも、実にいいのだ。捨てがたい。

24)というわけで、この雑誌の、今号の特集は「ブロックチェーン」である。内容の記事については、難なしとはしない。イッチャモンつけたいところは、いろいろある。納得したこと、この号で初めて知ったことも、あちこちある。そのことについては、いずれメモすることとして、まずは、この号が手元にきたよ、とだけ、書いておこう。

<2>につづく                                                                                                                                                                                          

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