「WIREDVOL.22」BODY & HEALTH 病気にならないカラダ ようこそ! 未来のウェルネス
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WIRED編集部 (編集) 2016/04 コンデナスト・ジャパン 雑誌 不定期刊版 WIRED関連リスト
No.3816★★★★☆
1)最近、片目に飛蚊症なるものが現れた。そのうち取れるだろう、と期待していたが、年に一度の健康診断のさい聞いたところ、これはもう元には戻らないのだという。
2)その原因は何なのか。それは単に老化なのだという。聞いてみると、人知れず周囲の友人や仲間たちもみんなすでに「患って」いる。ああ、そういうことだったのか。私は目の老化には気づいていたが、まともに手元鏡も作らないで今日まできてしまった。
3)思えば、目も見えなくなってきたし、耳もなんだか痒いやらムズムズしだしてきている。歯はお恥ずかしながら、入れ歯がないと飯もまともに嚙めなくなった。血圧降圧剤を渋々飲み始めてから一年ちかく。これからだんだんと老齢へと向かうのだ。
4)毎号毎号、新しい世界を見せてくれるこの雑誌に対する、一読者としての対応法がすこしづつ分かってきた。ちょっと意識していたとは言え、まずはその編集長の動向が気になっていたのである。そしてその編集長としての若林恵の約1ページ分の巻頭言が優れている。
5)読者としての私は、まずはこの巻頭言に対応する姿勢を取ればいいのだ。そしてほとんどの場合、この巻頭言は、対峙するというよりも、同調することのほうが多い。おお、そうそう、そうなんだよなぁ、同輩。そういいたくなる。
6)特集されている雑誌は、それこそジャーナリズムなのだから、ありていのことばっかりじゃ、売り物にはならない。あれこれ新奇なことどもで彩られている。されど、同輩、私たちの日々は、そうそう、ここにある。
7)レイ・カーツワイルのように、自分の体の交換可能な部分はどんどん人工物で交換していって、最後は頭脳までAIに入れ変えたとして、最後の「意識」はどうもならないだろう、意識こそは自分、意識こそは人間そのものだ、などと合点している場合ではない。
8)たしかに歯がなくなれば入れ歯を作ろう、目が見えなくなればレンズを当てよう。足腰が弱れば歩行器を準備しよう。いずれは自力生活がムリになれば、ロボット介護も必要になるかもしれない。
7)されど、幸いにして、自分が自分であることを認識できている限り、「意識」こそは人間そのものである、そのような話題にいつかこの雑誌も収斂していく日が来るだろう。
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