さとりサマディにて<6>喪中はがき
さとりサーマディにて
<6>喪中はがき 目次
1)10月のハロウィンの商戦が終わると、街は一気にクリスマス商戦に突入する。あちこちにクリスマスツリーができ、サンタクロースも登場する。ジングルベルの音楽も流れ、おいおい、もうクリスマスかよ、とそのたくましい商魂に驚かされる。
2)それとともに、11月になると年賀はがきが売り出され、いよいよ歳末が近づいていることを知らされる。どっちみち大晦日ぎりぎりに年賀状を作成するのだが、やはり頭の中では今年はどんなデザインにするか、悩み始める。
3)それとともに、一日一日、ぽつぽつと届き始めるのが喪中はがきである。最近は、あまり葬式も大々的にやるところは少なくなり、家族葬が多くなってきた。ごく身近な親戚やすぐ近くの町内会仲間ならば、その生死はそれとなく気づくが、数年に一度の連絡などという友人関係などは、その喪中はがきで近況を知ることになる。
4)幸いにして、短命で亡くなる人は今年は少なかったようだが、 みんなそれぞれに親や近親者を亡くして、大変だっただろうな、と推測する。84歳とか、95歳とか、102歳、なんていう人もおられる。
5)親をホームに入れて、日々洗濯物を交換しに行く程度のことではあるが、なんとなくせわしい毎日である。これは私だけの体験ではなくて、おそらくみんなそうであろう。ましてや、実際に不幸に見舞われれば、大変な気苦労が待ち受けているに違いない。
6)友人知人、親戚たちの、それぞれのご苦労を察し、また亡くなられた方の冥福を祈る。
合掌
7)振り返ってみれば、わが親もいつまでも元気でいて欲しいと思いつつ、外で生活している身には、毎日毎日、雑菌の中で暮らしているようなものだから、風邪をこじらせたり、ノロウィルスにやられたりする。手洗いうがいを励行してはいるのだが、一定程度の流行性感冒には無防備だ。
8)そうなると、雑菌をホームに持ち込みたくないので、数日あるいは数週間、ホーム行きは遠慮することになる。よかれと思ってお見舞いしても、雑菌をまき散らしてくるようでは、迷惑千万ということになろう。
9)おかげ様で、わが親は、今のところ風邪もひかずに熱も平熱だ。たまに体の痛みを訴えることがあるが、靴下のゴムが強すぎたり、ベットでの姿勢が悪くて、手足がしびれたりする程度のところで終わっている。
10)毎日届く、知人友人たちからはがきを見つつ、それぞれみんなが抱えている今日的状況を推測する日々である。
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