「テクニウム」ーテクノロジーはどこへ向かうのか? ケヴィン・ケリー
「テクニウム」ーテクノロジーはどこへ向かうのか?
ケヴィン・ケリー (著), 服部 桂 (翻訳) テクニウム2014/06 みすず書房 単行本: 456ページ
No.3839 ★★★★★
私は誰も使わない新語を作ることは嫌いだが、今回の場合は現存のどの言葉もこうした展望を伝えることができていないという事情がある。
そこで気が進まないのだが、われわれの周りでいま唸っている、より大きくグローバルで大規模に相互に結ばれているテクノロジーのシステムを指すものとして<テクニウムtechnium>という言葉を作った。
テクニウムはただのピカピカのハードウェアの範疇を超え、ありとあらゆる種類の文化、アート、社会組織、知的創造のすべてを含む言葉だ。
それには手に触れることのできない、ソフトウェアや法律、哲学的概念なども含む。
そして最も重要なことは、われわれが発明をし、より多くの道具を生み出し、それがもっと多くのテクノロジーの発明や事故を増殖する結びつきを生み出すといういう、生成的な衝動を含んでいるということだ。
この本ではこれ以降、<テクニウム>をいう言葉を、一般的には複数の<テクノロジー>を指す場面で、システム全体を意味する場合に(「テクノロジーを加速する」といった用法で)用いることにする。p18 ケヴィン・ケリー 「私の疑問」
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