「マインドフルネス認知療法入門」30のキーポイントで学ぶ レベッカ・クレーン
「マインドフルネス認知療法入門」30のキーポイントで学ぶ
レベッカ・クレーン (著), 大野裕 (監修), 家接哲次 (翻訳) 2010/10 創元社 単行本(ソフトカバー) 168ページ
No.3835★★★★★
1)前回はちょっと、おふざけ気味に、冷やかし気味に取り上げてしまったが、実に真面目な本である。バズワードとして、ふわふわとマインドフルネスという言葉が取りかわれる以前より、こういう形で、真面目に取り扱われていたことに感謝する。
2)ただ、実態としてはマインドフルネス瞑想とか、静座瞑想練習、とかいう言葉使いが続くように、では、一体、他の類似の活動とどのような差があるのか、というと、実はよくわからない。
3)この分野のよくできた本はたくさんあり、よほどの研究者でなければ、すべてを読む必要もないだろうし、たくさんありすぎて読めない。縁を感じる人が、それぞれの必要に合わせて読み進めればいいことだろう。
4)私も人並みにカウンセラーとかセラピストとか呼ばれることもあり、それ相応の学習の必要性も感じているし、いくつかのライセンスも取得している。
5)だがしかし、それは、あるものの、社会的なおさまり方を探っているうちにそうなったのであって、実は、本当は、そんなものはいらないのである。おそらく、マインドフルネスといわれているものの、究極においては、療法とか練習とかいう言葉はいらなくなるのである。
6)技術やメソッドにそれぞれの違いがあれど、カウンセラーであろうと、クライエントであろうと、それぞれの立場で真剣にそれを学ぼうとするなら、仮にこの本に深い縁を感じたとすれば、それはそれで立派な道になっていく可能性はあるだろう。
7)それは道に至る道であろう。
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