<4>からつづく

「WIRED VOL.25」/特集 The Power of Blockchain ブロックチェーンは世界を変える<5>
2016/10 コンデナスト・ジャパン 雑誌 不定版 WIRED関連リスト
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1)うとうと寝ていた。隣のアパートの取り壊しが始まり、ショベルカーがガーガー音を出しながら作業している。ふと物音に気が付くと、なんと、私の住んでいる家の隣の窓に作業者のショベルが突っ込んできている。
2)オイ、オイ、お~~い、ナニやってんだろう。間違いだろう、こっちはまだ寝てんだぞ。なんで壊すんだよ。飛び出していって、監督男に談判する。
3)すぐ間違いを認めたが、もう壊れ始まった建物はどうするんだよ、と抗議するが、拉致があかない。大家に電話しなくちゃ、と思っていると、すでに他のスタッフが大家とケータイで連絡とっている。
4)もれ聞こえてくるところによると、大家は困っている風でもなく、事務的に聞いている。ああ、ひょっとすると、あの人は、むしろ古くなった建物をぶっ壊してもらって、賠償金で新しい建物を建てよう、としているのではないだろうか。
5)ああ、あいつらしいなぁ。さもしい。
6)と、思っていると、「いつまで寝てんの、朝ですよ~~」と、女房殿が洗濯物を持ってベランダに挙がってきた。あ~、夢か。
7)トランプ大統領出現、の影響で、こんな夢みたかな。
8)さて、WIRED誌はこのような政治について、どう考えているんだろう、とググってみると、どうやらクリントン支持ではあったようだ。
超長文ではあるが、いつリンクが切れるかわからないので、全文コピーしておく。
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9)WIREDはオプティミズムを支持する:『WIRED』US版がヒラリー・クリントン ...
『WIRED』US版は、大統領選において、
これまで一度も特定の候補者を支持することはなかった。
だが、編集長スコット・ダディッチは、今回の選挙で、
あえて、その禁を犯すことを選んだ。彼は言う。「その職務を遂行できる大統領候補は
ひとりしかいないと考える。ヒラリー・クリントンだ」。
なぜ本家『WIRED』は、ヒラリーのエンドースをするのか。
いや、そもそも、なぜ、今回あえて、
特定の候補者をエンドースすることにしたのか?
ダディッチ編集長自らが綴った、岐路に立つアメリカへの危機感と
『WIRED』というメディアの立ち位置、そして、その役割。
(原文初出は『WIRED』US版2016年8月18日)
『WIRED』は一度も中立であったことがない。
四半世紀近くもの間この組織は、未来を考えるとき、ある視点を常に大事にしてきた。「未来はすでにここにある。ただ均等に配分されていないだけだ」。作家のウィリアム・ギブスンがかつて語った言葉通りであるならば、わたしたちの任務は現在へと吹き出した未来の芽を見つけ出し、それが希望を託していいものかどうかを特定することだ。
「未来はすでに
ここにある。
ただ均等に配分されて
いないだけだ」
『WIRED』の設立者のルイス・ロゼット、ジェーン・メトカーフ、ジョン・プランケット、そしてケヴィン・ケリーはみな、シリコンヴァレー特有のオプティミスティックなリバタリアニズムの気風を支持してきた。彼らが支持した未来は、初期のインターネットが体現しようとしていた未来だった。自己組織化していくネットワークが古いヒエラルキーにとって変わる未来だ。政府なんていうものは、まさにそのような非効率的なレガシーシステムのひとつで、多く場合、それは邪魔者でしかなかった。
過去20年ほどの間に、わたしたちは、当時思い描かれていた未来が現実になるのを見てきた。かつてなら可視化されることのなかった無数のコミュニティから創造力が解き放たれたのを目撃してきた。と同時に、そうしたネットワークが、昔ながらのヒエラルキー組織と同じように少数の人の手中に富と影響力を集中させることに長けているということも見てきた。
ギークが億万長者となり、暴君がハッカーとなり、そしてわたしたちの読者(テクノロジーがどのように世界をかたちづくるのかに興味のある人々)が、米国においてメインストリームとなるのを目撃してきた。思慮のあるシンカーたちなら必ずそうするように、さまざまな判断を状況のなかでキャリブレートしてきた。
とはいえ、根本の世界観はさほど変わってはいない。自由は変わらず重要だ。オープンシステム、オープン市場、自由な人々、自由に交わされる情報、自由な調査。さらに、科学的厳密さ、健全なデータ、そしてエヴィデンスドリヴンな思考をより重視するようになってきた。そして、何があろうとも、わたしたちは生来のオプティズムを失うことはなかった。
わたしがいま、こうした話をもち出しているのは、それがいかに熱気に満ちた議論を呼ぶものであれ、大統領選において、『WIRED』がある特定の候補者をエンドースすることがなかったからだ。これまでに迎えた5回の大統領選において、わたしたちは政治や政治家を記事にし、それを『WIRED』の価値観と照らしあわせながら論じてきた。けれども、読者のみなさんに対して誰を最良の候補と考えているかを明かすことはなかった。
今日、それをしようと思う。わたしたちは、その職務を遂行できる大統領候補はひとりしかいないと考える。ヒラリー・クリントンだ。
2つの未来
目に見えてやってくる未来は2つある。ひとつは、社会のあらゆる決定が少数の人間によって支配される未来。少数の独裁者以外の誰も何ひとつ十分に手にすることはなく、わたしたちが手にしているものを得ようとする人々を排除するために文字通り「壁」をめぐらせる一方、彼らが手にしているものを悪知恵と暴力をもって奪い取るような未来だ。
もうひとつの未来、『WIRED』が根ざしてきた価値にもとづく未来では、イノヴェイションの連鎖によって人々が、より少ない元手でより多くを手にすることができ、しかもそれがあまねく行きわたり、より広く享受される。政府、民間企業、そして起業家たちが手を取りあって、気候変動に対して有効な働きかけができるような環境がつくり出される。
サイエンスのひらめきが、この宇宙のあちこちにクールな何かを探し当て、女性の職場への大量進出、公民権の獲得、LGBTQの権利擁護といった20世紀から21世紀初頭へと連綿と続いてきた壮大な社会実験は継続され、それを必要とし、いまなおそうした権利から排除されている人たちを力づける新しい社会実験を呼び込む。その未来では、サステイナブルな環境で製造された、遺伝子組み替え肉も、結構美味なものになっているに違いない。
わたしたちの考えとぴったり重なり合うわけではないものの、ヒラリー・クリントンのそれと重なり合うところが多いのはほぼ明らかだ。
『WIRED』が根ざしてきた
価値にもとづく未来では、
イノヴェイションの連鎖によって
人々が、より少ない元手で
より多くを手にすることができ、
しかもそれがあまねく行きわたり、
より広く享受される。
クリントンは気候変動に関するパリ合意を支持し、2025年には二酸化炭素排出量を30パーセントまで削減する意向だ。第一期の終わりまでに米国の各家庭に十分な再生可能エネルギーをつくり出すことを思い描いており、これまで政府の資金提供を受けてきたリサーチとイノヴェイションのふたつの重要拠点〈国立衛生研究所〉と〈全米科学財団〉の予算を増やすことも考えている。さらに〈DARPA〉(アメリカ国防高等研究計画局)に対しても同じような支援を行うという。率直に言うと、DARPAが存在しなければ、『WIRED』は存在さえしてなかっただろう。『WIRED』が記事として取り上げる発明にすっかり事欠いたはずだ。
クリントンはまた、起業家や起業家を目指して精進する人たちを阻害している障害を取り除くつもりだ。若者が事業を始める手助けとなるべく起業によって学生ローンが免除されるようなことを提案している。ネットワーク中立性への支持を表明し、情報の発信元が、メディア企業であろうと、あなたやわたしのような個人であろうと、すべてのデータを平等に扱うとしている。サイエンス、テクノロジー、およびエンジニアリングの学位をもつ人々が、容易に米国に合法的に移住できる道を提案している。
さらに、クリントンは、わたしが成人になったころからずっと、より多くのアメリカ国民がヘルスケアにアクセスできるようさまざまな取り組みを行ってきたが、医療保険制度改革法(The Affordable Care Act)の強化は大統領になっても継続するつもりだ。この改革法はとりわけ、保険を失うのではないかという恐れを緩和することによって、人々が将来性のない退屈な仕事を辞めることを手助けしてきた。
とはいえ、クリントンのすべてに賛同しているわけではない。国務長官だった彼女は軍事力で物事を解決し、結果として中東に災禍をもたらしたが、いまなおアメリカには、複雑な外交問題を空飛ぶ殺人ロボットで解決しようとしたがるよろしくない傾向がある。データの暗号化に関する彼女の見解はいまひとつ明らかではないものの法執行機関が侵入できるくらいに弱めることには賛成のようだ。それは個人情報保護の原則に反していると、わたしたちは考える。
しかし、クリントンと実際に会い、これらの問題について議論をしてみると、彼女がこうした問題に精通しており、これまでに出会ったどの政治家よりも深い理解をもっていることがわかる。あらゆる政策的課題について、歴史的な経緯を踏まえながら多角的に論じることができる。テクニシャン(専門家・技術家)なのである。そしてわたしたちはテクニシャンが好きだ。
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