「無伴奏」 小池真理子原作 矢崎仁司監督 成海璃子主演<3>
1)いずれDVDでゆっくり見ようと思っていた。来年年初の正月は短いので、今年年末は早く仕事を終わらした。孫たちはもう冬休みになって不在となったので、私はもうすでに正月気分である。
2)さっそくレンタルビデオショップからDVD「無伴奏」を借りてきた。我が家のさして大きくないテレビ画面だが、自宅でこの映画を見るのも悪くない。
3)だが、ちょっと全体が暗い。発色が悪く、音質だっていまいちだ。やっぱり映画は映画館で見るのがいいなぁ、と再認識。
4)映画のストーリーは今更ながら、いろいろ意見はある。されど、この時代をこのような形で話題にできるのだから、一定程度の感動はある。
5)こまかいことは言うまい。これは小説なのだ。フィクションなのだから、違う、違うと、仕方ない。むしろ、作ってある舞台を楽しむほうがお得であろう。
6)これは高校生や大学生よりも、もうちょっと上のアダルトな感覚だ。絡みのシーンもちょっと多すぎるだろう。当時の高校生は、こんなに絡んではいない。少なくとも、私の感覚ではない。
7)それにボーイズラブは1970前後の感覚ではない。クルマや風景だって、時代考証すれば、まぁ、いろいろある。
8)だけど、クラッシック音楽喫茶「無伴奏」のシーンは納得するなぁ。
9)友人Sに言わせれば、当時のこの作家とつきあっていたのあH・Aという男子高校生で、最初彼女は他校の生徒だと自称していたらしい。この辺あたりから、どうもフィクション好きな作家の姿が浮き上がってくる。
10)別のグループだが、AやFやYなどの、当時のニックネームがでてくるのだから、面白い。彼女の出自も諸説あり、これはこれで女性週刊誌レベルの話題にはなりそうだが、所詮、小説は小説じゃないか、となれば、それはそれで、お互い大笑いで納得である。
11)総合判断して、話題を提供してくれている、という意味では、この映画は存在価値があると思われる。
つづく、かも。
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