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2016/12/17

「2017年版間違いだらけのクルマ選び」 島下泰久<1>

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「2017年版間違いだらけのクルマ選び」<1>
島下泰久 (著) 2016/12  単行本(ソフトカバー 256ページ
No.3849★★★☆☆

1)今年最後の楽しみのひとつであったこの本がようやくでた。長年この本に親しんできたが、発売日が待ち遠しくて、発売日当日にわざわざ書店に出向くというのは初めてのことだ。だがしかし、予想通りというか、やっぱりというか、内容にはいまいちピンとくるものはなかった。

2)とにかく話題になってしかるべきはプリウスPHVとノートeパワーの二台であろう。ほか、国産車、外車を含め注目すべきクルマは何台かあることはあるが、わがターゲットではない。

3)今年夏にあろうことか、仕事現場でクルマをこすられ、いきなりクルマ選びが始まってしまった。その際、この本の2016年度版をナビゲーターとして、各社各クルマの下調べをしたが、その時の感想と、この本の内容はほとんど同じであった。

4)というか、それ以上の発見をこの本からは見つけることはできなかった。

5)注目すべきはノートeパワーの登場であろうが、サイズや値段はこなれているものの、結局PHVでないことで落胆してしまった。外部電力が使えないのでは、結論としてガソリン依存度は低下しない。

6)プリウスPHVについては、その開発過程では感動したし、あの徳大寺御大が最後の最後に一押ししていった水素自動車ミライにイメージを重ねてはいるが、どうもそこのところが、いよいようさん臭くなってきた。

7)「『走る原発』エコカー」 危ない水素社会(上岡直見2015/07コモンズ)に目を通すことによって、水素社会などと標榜されるムーブメントに冷ややかな目を向けるようになってしまった。いろいろ調べてみないで、浮足立ってはいられないぞ。

8)次々と新しいクルマが登場するのは歓迎だが、結果的には、6年6万キロの我が愛車を超えるようなシチュエーションを作ってくれるクルマはなかった。

9)今後は、よほどのことがない限り、11年11万キロを目途に、あと5年乗り続け、その時点で、私の人生としては最後のクルマとなるはずの究極のクルマに出会いたいものだと思う。別段に目立つような名車でなくてもよい。自分の生活にぴったりくるクルマでいいのだ。

10)いま、もっとも近いのはノートeパワーなのだが、PHVじゃないので、そこがクリアされれば考えないこともない。また、次期リーフも走行距離が延びるということなのだが、あのスタイルと値段、そしてもっとコンパクトになってほしいという希望がかなえられればいいなぁ。

11)最後まで確かにワクワクさせてくれるクルマ社会ではあるが、つかず離れず、注目し続けていきたいものですね。

<2>につづく

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