「2001年宇宙の旅」 アーサー・C・クラーク <2>

「2001年宇宙の旅」
アーサー・C・クラーク (著), 伊藤 典夫 (翻訳) 1977/05 早坂書房 ハヤカワ文庫SF) 文庫 p270
★★★★★
地球でさえ、この方向へすでに何歩か進んでいるのだ。以前なら死んでいるはずの何百万もの人びとが、人工四肢、人工腎臓、人工肺、人工心臓のおかげで、今でも幸福で活動的な暮らしをしている。
この過程の行きつくところは----それがどれほど常軌を逸したものであろうと----一つしかない。
最後には、脳髄さえ消えていくのだ。意識の着床する場として、それは絶対的なものではない。電子知能の発達が証明している。精神と機械の対立は、やがて完全な共生という永遠の妥協で終わるだろう・・・・・・・。
しかしそれが終局だろうか? 神秘主義に傾いた少数の生物学者たちは、さらにその先へ進んでいた。多くの宗教にある信念を手がかりに、彼らは精神もいつかは物質の束縛を逃れるだろうと推測した。
人工身体も、血と肉の身体と同様に、別の何か、遠いむかし、人びとが「たましい」と呼んだものへの踏み石にすぎないのかもしれない。
そして、その先にまだ何かがあるとすれば、それは神以外にあるまい。p208「32 ETについて」
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