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2017/01/05

「キンドル・アンリミテッドの衝撃」 IT研究会

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「キンドル・アンリミテッドの衝撃」 あなたの読書生活に革命が起きる!
IT研究会 (編集) 2016/10 ゴマブックス 単行本: 147ページ
No.3857★★☆☆☆

1)当ブログは「意識と瞑想をめぐる読書ブログ」である。読書ブログである限り、どのような質の読書を続けているのかが問われる。当ブログの基本は、公立図書館の一般開架棚にある、ふつうに流通している本がベースとなる。

2)古い本や、一般には手に入らないような希少本、外国語や研究書のようなものは自然と省かれる。そのようなスタイルになったのは、そもそもブログという機能が登場した時に、利用方法として、読書ブログが登場したのであって、むしろブログというキーワードが先行するからである。

3)インターネットの一機能としてブログサービスが一般化した10数年前、時を同じくしてイノヴェイションを起こしていたのが、図書館という機能だった。図書館とはいうものの、それまではなかなか利用しずらい面も多かった。それが大きく変化したのだ。

4)まず、オープン化されたこと。市内、県内の図書館のみならず、地域にある大学、短大、高専、高校、中学、小学校のほとんどどのレベルにおいても、外部の人間が利用可能になったのだ。これは大きかった。

5)二つ目に、各図書館が蔵書リストの閲覧にパソコンを使い始めたこと。これによって、書籍を検索するのが極めて楽になった。これまで見逃していた本がたくさんあることが分かってきたのだ。

6)そして、この閲覧パソコンがインターネットによって外部からも検索できるようになったのだから、大きな驚きだった。どこの大学にどの研究書があり、隣のあの町にならこの希少本や郷土史がある、ということがどんどん分かってきたのだ。

7)そしてさらに驚いたことに、地域の図書館にない本でも、リクエストして数日待てば、全国どこからでもお目当ての本を無料で取り寄せてくれるようになったのである。これは便利だった。全国どの図書館に見つからなくても、最終的には国会図書館という手が遺されていた。

8)一部の大学では入館カードを作るのが一部有料だったり、持出禁止で図書館内で読まなければならない本もあるが、それでも、実際に手にとって読めるのだから、限りなく便利である。有難い。

9)これら限りないぜいたくをさせてもらって早10年。この間、読めた本は4000冊弱である。月に換算すればおおよそ30冊平均。なんと一日一冊読んできたことになる。もっとも、貸出を延長し、あるいは再々貸出を繰り返した本も多くあるし、ほんの流し読みで終わった雑誌のバックナンバーのようなものもあるので、均一ではないが、それでも、われながら驚きである。ちなみにこの本は3857冊目だ。

10)さて、その読書のメモを綴り続けてきたのが当ブログであるが、テーマはおのずと「意識と瞑想をめぐる」となっていった。経緯はともかく、もっとも関心のあるのがその辺なのである。テーマとしてはまだまだ深堀りできておらず、むしろそれはこれからの課題である、と考えている。

11)さて、そこに登場するのかしないのか、この電子本という流れ。当ブログでは現在、電子本については大きく二つの点で関わりがある。ひとつは雑誌「WIRED」誌で、もうひとつはOSHO「現代世界のマインドフルネス」である。

12)すでに宅配の日刊新聞を取っていない我が家としては、雑誌の類はなおさら縁遠かったのであるが、どれでも何かが足りないように思っていた。愛読雑誌の一つでもあったほうが、自らのキャラクターを把握しやすいのではないか、と思い、ようやく雑誌「WIRED」誌の有料定期読者になったばかりである。

13)「WIRED」は知る人ぞ知るITやネット関連では最も先頭を切っているように思える雑誌で、かなりの部分をネットで読めるし、またそのサービスはほとんど無料なのである。で、読めば読むほど、全部読みたいという機運が高まり、結局は紙ベースの雑誌を購入し、ネットでも読むという併読スタイルが進行中だ。

14)有料といっても隔月500円程度なので、ポケットマネーから出せない金額ではない。しかし有料は有料である。編集部からのヘルプも熱い。正直言って、私は招待席に座らされた優良顧客のような気分を味わいつつある。

15)もう一冊はOSHOの「現代世界のマインドフルネス」。「WIRED」誌ともつながってくるけれども、当ブログとしては、「意識と瞑想」の部分を、この「マインドフルネス」というキーワードで深堀りしよう、というプロセスにある。OSHOとしてはこのキーワードを使って本を出していることは珍しい。これはなんとか、今年一年ゆっくり英文でよみ、拙訳を当ブログに連載しようと思い立ったところである。

16)このOSHO本は、もちろん英文で印刷されている本もあるが、電子本もある。最初どちらにするか悩んだが、結局両方入手することにした。本はやっぱり紙で印刷されているものほうが本らしい。そして、電子本は実は、翻訳する場合、とても役立つのである。

17)英語が得意でない私は通読するとなれば辞書なしでもなんとか行くが、翻訳となれば、簡単なものでも辞書は必携となる。紙ベースの本となれば、パソコンにせよ紙辞書にせよ、とにかく辞書が必要になる。ある意味めんどうくさい。

18)ところが、電子本なら、わからない単語が登場するたび、単語にタッチすると、すぐ辞書機能が働くのである。これは便利だ。簡単に単語の翻訳語が出るので、分かっていたつもりの単語もタッチしてみると、あらら、長い間勘違いして覚えていた単語もあったり、他の意味もあったりすることを発見したりする。

19)はてさて、ここに登場するのがキンドル・アンリミテッドだ。私の読書ブログ生活に「革命」は起きるのか。それほどの「衝撃」はあるのか。

20)まず、当ブログは、漫画や小説は読まない。完全に排除しているわけではないが、メインターゲットではない。雑誌の類も、一部限られたものしか手にとらない。何万冊、何十万冊と歌われても、結局は10年間で4000冊が限界である。今後はもっと減っていくだろう。

21)月数百円から千円程度という課金も、ポケットマネーが痛むほどのことはないが、毎月となれば、その質が問われる。本当にそれだけの投資の価値があるのか。読書ブログのための私的「図書館利用術」を超えるだけの利用価値があるだろうか。

22)個人としては現在のところ、その価値なし、と結論がでている。まずは、図書館ネットワークで十分である。図書館ネットワークで見つからないものがあるならキンドル・アンリミテッドも悪くはないが、そうでもなさそう。品揃えが十分とは言えない。

23)また、電子本とは言え、電子本アプリはキンドルやキンドル・クラウド・リーダーの他にたくさんある。楽天KOBOや青空文庫、Fujisan、iBooks、などの他にも多数乱立している。それぞれが特徴あり、まだキラーアプリになるほどのものはない、と感じる。

24)ところで今回、この本を検索していて分かったのだが、同じタイトルで他社からーーー「キンドル・アンリミテッドの衝撃」(石井隆志2016/09講談社) がでている。各出版社がイージーに「~~~の衝撃」というタイトルを安易につけるようになっているが、これはどうかな、と思う。全然、衝撃波を感じなくなる。さらには、この二書とも、そのタイトルとは裏腹に、キンドル・アンリミテッドでは読めないのだ。実になんとも可笑しいだろう。チグハグだ。

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