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2017/01/19

仏陀の存在を凝視する 『オレンジ・ブック』 OSHOの瞑想テクニック<3>

<2>よりつづく


「オレンジ・ブック」OSHOの瞑想テクニック <3>
OSHO ホーリスティック・セラピー研究所 1984/04 単行本 245P

仏陀の存在を凝視する

あなたの部屋の中に小さな仏像を置き
いつでも暇なときにその像をただ見るがいい
仏像というのは、ただの肖像としてつくられたものではない

それは瞑想の対象としてつくられた
それは現実の仏陀を描写はしていない
彼はそれに似てはいなかった
それはひとつの隠喩(メタファー)だ

仏陀の肉体的な姿を表現するよりは、むしろ彼の内なる慈悲を表現している
彼がそっくり同じ姿、同じ顔立ち、同じ目鼻だちだったということはない
それはまったく肝心な点ではない
それは超現実的なものだ
いわゆる現実(リアリティ)を超えた<実在(リアル)>の何かを伝えている

つまり、それはヤントラだ
人は、ただそれを見るだけで瞑想のなかへと落ちて行ける
だからこそ、幾千となく仏像が刻まれた
仏陀ほど多くの彫像をもつ者は他にいない

瞑想的な雰囲気をつくりだすためだけに、単独で1万体もの仏像を擁す寺院がいくつもある
どこに目をやろうとも見えるのは仏陀だ
どこもかしこも仏陀の姿、仏陀の存在、その沈黙、その慈悲、閉ざされたその両眼、静穏なその姿態
その均整、その調和----

それらの仏像は大理石の音楽、石の説法だ OSHO p177

<4>につづく

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