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2017/01/25

「インターネットを生命化する プロクロニズムの思想と実践」ドミニク・チェン

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「インターネットを生命化する プロクロニズムの思想と実践」
ドミニク・チェン (著)  2013/07 青土社 単行本: 368ページ
No.3870★★★★☆ 

1)ドミニク・チェン。この頃あちこちで散見するお名前である。名前も独特だが、テーマもなかなか痛いところを突いてくる。1981年生まれということだから、現在30歳代中ばの気鋭の学者、というべきであろう。

2)何の学者であろうか、と思うが、テーマがかなり横断的であるので、せいぜい言って科学者。あるいはインテリとだけ言っておけばいいのかもしれない。学際情報学という分野自体、あやしい(笑)。

3)で、この人が結局、学者、あるいは科学者という分野にとどまっていってしまうなら、おそらくこの人の真の意味は消えていってしまうことになるだろう。

4)巻頭に「東南アジアの歴史学者であった祖父、陳荊和博士の記憶に本書を捧げる。」の一行がある。陳とは、チェンと読むのだろう。この祖父の名前も存じあげないが、いずれにせよ、知性が勝っているDNAを受け継いでいるのであろうし、社会的マイノリティーゆえに、自らの地位を確保するために、学者的ふるまいをする必要がある家系なのかもしれない。

5)20世紀中盤から後半までアメリカで活動した人類学者、そしてサイバネティクス論者のグレゴリー・ベイトソンは、生命の来歴がその形態に刻み込まれることを「ブロクロニズム」と呼んだ。ブロクロニズムは本書の通奏低音を成す概念だ。p011「はじめに」

6)本書のタイトルにもなっている「インターネットを生命化する」ことは不可能である。私がここで断言する必要もないが、それが定説であろう。そこをあえて本のタイトルにしようという若い気概がうれしいではないか。そうでもなければ、若い思潮は、あたらしい芽を出すことができない。

7)最近とみににぎやかになってきたシンギュラリティだが、そしてその周辺に出没するのが、この著者の名前だが、不可能なことを可能にするのが新世代なのだとすれば、それはそれで、大いにそのチャレンジ精神を観戦すればいいのだろう。

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