「スマホをやめたら生まれ変わった」クリスティーナ・クルック<2> さよならインターネット」 まもなく消えるその「輪郭」について 家入一真<3>
「スマホをやめたら生まれ変わった」 <2>
クリスティーナ・クルック (著) 2016/09 幻冬舎 単行本: 310ページ
★★★★☆
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「さよならインターネット」 まもなく消えるその「輪郭」について <3>
家入 一真 (著) 2016/08 中央公論新社 新書 253ページ
★★☆☆☆
1)私は、スマホをやめてしまったわけでもないし、インターネットにさようならしたわけでもない。敢えていうなら、そしてそういう言葉があるとしたらの話だが、表現としてはSNS断食、というものに近いシンドロームを発している。
2)ひとつのきっかけは、世界一大きいSNSのアプリケーションのアップデイトがあって、別段に内容を確認しないまま、どうせOKしなければならないのだからと更新したら、こればまぁ、ウルサイ。
3)いままでは、見たい時に行けばいいいのであって、普段はあまり気にしないでいた。ところが新しいアプリは、トンデモなくウルサイ。何百人かいる中のだれか一人が記事をシェアすると、その度、ポケットの中でピン、ピン、となるのである。これは困った。
4)誰が飯食おうが、どんなジャンクなニュースをシェアしようが、いいじゃないか。たまにはお付き合いして暇つぶしも悪くない。ヘタな新聞なんか見ているより、自分に身近なニュースが流れている。
5)しかるにである。一日に何十回も、何百回もピンピンなるのは困る。おそらくこのアプリも設定があって、ならないようにすることもできるのだろうが、少なくとも主催者たちの意図は、もっともっと注目してほしいということなのだ。しかも、アップされる記事は友人たちの書いた記事の全部ではない。主催者のアルゴリズムによって、操作されているのである。つまり知らず知らずのうちに、白痴化、洗脳化されていく可能性がある。
6)私のやった手段は、SNSの退会ではなく、アプリの削除。とにかく端末から削除した。どうせ見たければまたブラウザ本体からつなげばいいのだ。そんな便利につながらなくてもいい。
7)逆に、たまに自分が書いた記事に対する注目度も、極端に下がったように思う。それは、相対的に流れている記事が多くなりすぎて見えなくなったのかもしれないし、主催者のアルゴリズムが一挙に変わったのかもしれない。とにかく信頼できなくなった。
8)思えば、ワープロ通信、パソコン通信から始まって、メーリングリスト、フォーラム、ネットマガジン、国内巨大掲示板、国内最大手SNS、つぶやきネット、世界大実名SNS、画像ネット、と次から次とネットサービスが続いてきた。
9)最近、これはもうだめだな、と思ったのは、簡易吹き出し型文字通信。これはウルサイ。それに個人情報の扱いが雑。ここが私のネット社会との付き合いの分水嶺だった。年配者でも結構使っているようであるが、私はイヤじゃ。実際に会うか、せいぜい電話のほうがいい。
10)そして最近のアニメキャラのGO!とかいうやつ。わが同輩たちも、結構夢中になっている連中がいる。近所の歯科医が我が家周辺をうろついているなぁ、と思って聞いてみたら、どうやら我が家周辺はアニメキャラの宝庫なのだそうだ。
11)あるいは近所の美容師は、休み度に石巻まで車を飛ばすという。いや、仕事が終わってから、夜中に行く場合もあるらしい。これもまた、特別なキャラがたくさん出現する、とかの理由らしい。
12)まぁ、それもいいだろう。それぞれのライフスタイルがあるのである。職場に縛られることの多い友人たちゆえ、自由に時間になるときは、なんらかの理由をつけて散歩したり、ドライブするのもいいだろう。
13)だが、私には必要がない。
14)今現在、まだまぁまぁかな、と思っているのは、つぶやきネットと、画像ネット。つぶやきネットはほとんど行かないが、たまにいくと面白い。やっぱり世の中知らないことが多い。
15)それと画像ネット。うるさく友人のだれだれがこういう名前で参加してますよ、という案内は来るが、それは一切無視。私にはフォローしている人はいない(その割にはフォローしてくれている友人が結構いる)。私のやることは、画像一枚と、五七五をひねること。
16)なかなかいい句がでてこないが、いいのだ。誰に聞かせるわけでもなく、単にメモしているだけだから。自分としての記録メモでもある。画像も最近は実はあるテーマに絞られつつある。
17)つぶやきネットも、ある特定のつぶやきストが好きで、彼だけはたまに読みにいく。そして最近めっけたのは、毎回毎回美しい仏像を画像つきで紹介しつづけているつぶやき。ほう、こういう趣味の人がいるのか、というのと、こういう仏像があるんだぁ、という驚きと、ふたつの興味が湧いてくる。
18)国際実名SNSでも、実は広告なのだろうが、最近仏像フィギュアのお店が頻繁に登場する。
19)十数万円するような装飾品を購入できるような身分ではないが、なるほど、こういうのが流行っているんだなぁ、と我が意を得たり。友人たちが、結構「いいね」をつけている。このお店では、近々薬師如来と十二神将のセットを販売するという。
20)しかしだ。薬師如来ときたら、わが樹齢1300有余年のカヤの木から彫った薬師瑠璃光如来で決まりでしょう(微笑)。
21)私はスマホをやめる気もないし、インターネットにさようならする気もない。ましてや、仏像鑑賞や彫刻を一生の唯一の趣味とは考えてはいないけれど、たまにはSNS断食みたいなことをして、何か手作業をやりたいな、と思うというのは本当のことだ。
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