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2017/02/28

「死について41の答え」 OSHO 伊藤アジータ<8>

<7>からつづく

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「死について41の答え」 <8>
OSHO(著), 伊藤アジータ(翻訳) 2015/01めるくまーる 単行本 456ページ
★★★★★

 生が、もし正しく生きられれば、ほんとうに生きられば、決して死を恐れはしない。もし自分の生を生きてきたら、あなたは死を歓迎するだろう。それは休息のように、大いなる眠りのようにやって来るだろう。もしあなたが生き、頂点を、クライマックスを極めていたら、死は素晴らしい休息、祝福となる。 

 しかしもしあなたが生きていなかったら、もちろん死は恐怖を生み出す。もしあなたが生きていなかったら、死は確かに、あなたの手から時間を、生きるための未来の機会をすっかり奪い取ってしまう。今まであなたは生きてこなかった。そして、未来はなくなろうとしている。恐怖が湧いてくる。恐怖は、死からではなく、生きられなかった生から湧いてくるのだ。 

 そして死への恐怖ゆえに、あなたは老いをも恐れるようになる。それは、死の最初のステップだからだ。さもなければ、老いもまた美しい。それはあなたという存在の成熟であり、円熟であり、成長なのだ。 

 もしあなたが、生が与えるあらゆる挑戦に応え、瞬間から瞬間へと生き、生がもたらすあらゆる機会を活用するなら、生の呼びかけと招待に応えて、未知の中へとあえて冒険するなら、老いは成熟となる。さもなければ、老いとは一種の病なのだ。 

 不幸なことに、多くの人々は、年相応の成熟を手にすることなく、たあ歳を重ね、老いる。そうなれば、老いは重荷だ。身体は老いるが、意識は若いままだ。あなたの身体は老いていくが、あなたの内なる生は熟していない。 

 内なる光が欠けている。そして死は毎日近づいてくる。もちろんあなたは震え、怖くなるだろう。そしてあなたの中に、大いなる苦悩が湧き上がるだろう。 

 正しく生きた人たちは、老いを深い歓迎とともに受け入れる。というのも、老いとはただ、自分が今や開花を迎え、実りを迎えようとしているということ、今や何であれ得てきたものを分かち合うことができるということを語っているにすぎないからだ。

 たいていの場合、老いは醜い。そえはたんなる病だからだ。あなたの有機体は成熟することなく、どんどん病んで、弱り、無力になっていくばかりだからだ。さもなければ、老いは生においてもっとも美しい時期だ。

 子供時代のありとあらゆる愚かさが去り、青年期のありとあらゆる熱っぽさや情熱が去り・・・・・穏やかさが、静寂が、瞑想が、サマーディが湧き上がってくる。OSHO p182「未知なる旅」

<9>につづく

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