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2017/02/26

「マインドフルネスストレス低減法」ジョン・ カバットジン  <1>


「マインドフルネスストレス低減法」 <1>
ジョン カバットジン (著),    Jon Kabat‐Zinn (原著),  春木 豊 (翻訳)   2007/09 北大路書房 単行本 387ページ
No.3901★★★☆☆

1)図書館にリクエストしてから、だいぶ時間が経過して、忘れてから届いた一冊である。なるほど、人気あるなぁ、世はマインドフルネス・ブームだ。

2)そう思って、ようやく開いてみれば、なんと、この本はすでに10年前に出版された本だった(届いたのは2010/07の第3冊だったが)。しかも、この本は改題されて復刻されたもので、初版は1993年に実務教育出版から「生命力がよみがえる瞑想健康法---”こころ”と”からだ”のリフレッシュ---」というタイトルででていたのである。

3)さらに原書は1990年に「Full Catastrophe Living」というタイトルで出版されていた、と知って、唖然とした。

4)あちこちから聞こえてくる最近のマインドフルネス・ブームの発火点は、カバットジンである、と推定して、ようやくカバットジンの本に出会えたのであるが、ちょっと拍子抜けした気分である。

5)もちろん、この他にもカバットジンの書物も近刊として発行されてはいるが、近隣の図書館には、上記二冊のタイトル以外には入っていない。話題にはなっているものの、それだけ一般化されていないのか、そもそもこのような本に関心を持つ層は限られているのか。

6)このストレス低減法、という言い方も気になる。いわゆる瞑想=マインドフルネスを、病気直しや治療法、あるいは人生訓や処世法と見る事を、決して避けてはいけないが、そもそも、そのレベルで当ブログが追っかけてきたわけではない。

7)ずばりいうなら、治療法でも処世法でもなく、成仏法として、当ブログは瞑想=マインドフルネスを追っかけてきたのだ。そこんとこがまったく不満である。最近のマインドフルネス流行が、どちらかと言えば、治療法ではなく、人生訓、成功哲学のように扱われているのは、それなりに進歩したのかな、とは思うが、まだまだ真価が理解されていないようだ。

8)この本、まだ1ページも読んでいないが、最初の最初から、読破しようというモチベーションが湧いてこない。すくなくとも私個人にとっては、ぜんぜんタイミングではない。

9)まぁ、最初はそう思っても、めくってみると以外と良本であったりするから、このまま返却することはしないが、それでも、かなり落胆していることをメモしておく。

10)逆に言えば、当ブログに取って、この本は通算3901冊目の本となる。大きな目途である4000冊目に向かっての、最後の100冊の、その1冊目という風に考えれば、なるほど意味ある位置にある一冊と言える。

11)現在の当ブログのカテゴリは「現代社会のマインドフルネス」である。この本によって大きく色づけられたら、当ブログのマインドフルネスは間違った方向に進んでいくに違いない。少なくとも、せっかく瞑想をマインドフルネスと言い換えた意味がないではないか。とっとと「瞑想」へ戻っていくべきだろうか?(笑)

<2>につづく

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