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2017/03/21

「プレムバヴェシュの孫たちとの対話」<67> / 「さとりサマーディにて」<24>

<66>からつづく 

「プレムバヴェシュの孫たちとの対話」 

<67>新一年生  目次
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「さとりサマーディにて」 

<24>              目次 
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1)3・11震災から6年が経過した。早いのか。遅いのか。決して忘れない、と再決意するのか。もう、忘れようよ、と心機一転狙うのか。

2)あの震災のちょっと前に生まれ、里帰り出産でその直前まで我が家にいた初孫は、その後、離れて暮らしているが、まもなく新一年生となる。彼の上では、着実に、ごく当たり前の6年という時間が経過したのである。

 

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2)あの震災で、身内の別の一族は福一から20キロ圏内にいた。その後どうしたわけか、体調を崩し、その母親は大手術をした。まもなく二番目の子供が新一年生になるタイミングだった。周囲の家族は、せめてこの子供の入学式までと、念には念を入れて、と養護し、今のところはなんとか大事に至らないでいる。
3)むかし、数十年前、友人の友人の妹の死の床に呼ばれたことがある。彼女は末期だった。枕元で、私が何事かをした。その時、彼女には二人の子があって、下の子は、春には新一年生、というタイミングだった。赤いランドセル。

4)私はあの時、積極的に、感情を殺した。エモーショナルではなく、単に事実を事実として見つめた。それ以外に何ができるのか。その後、結局のその姉のほうも、ホスピスで見送ることになった。なんという運命か。

5)今回の震災でも、多くのランドセルが流された。一個一個のランドセルに、ナニをどう語りかければいいのか。絶句しかない。

6)私には孫が4人いる。一人目の孫が新一年生になり、それから順番で下の孫たちが成長していくに違いない。私の母から見れば、すでにひ孫は12人いて、さらに13番目がまもなく生まれてくる。幸せと言って、こんなに幸せなことはないではないか。

7)すべてを込めて、おめでとう、と言いたい。そして、ありがとう、と。

 
 

「さとりサマーディにて」<25>につづく

「プレムバヴェシュの孫たちとの対話」<68>につづく

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