「図解 マインドフルネス」 しなやかな心と脳を育てる ケン ヴェルニ<3>

「図解 マインドフルネス」 しなやかな心と脳を育てる<3>
ケン ヴェルニ (著), 中野 信子 (翻訳) 2016/06 医道の日本社 単行本 226ページ
★★★☆☆
1)地球上にこの本一冊しかなくて、この本のなかからどうしても、知恵ある何事かを、ひとつ探し出さなければならない、としたら、おそらくそれはかなうだろう。何事かを見つけることは可能だ。
2)しかし、それを言い出したら、この地球上におけるどのような本であっても、この地球上の最後の本という条件を与えられば、そのソースにはなりうるだろう。
3)ところが残念ながら、この地球上には山ほどの本がある。一生かかってもよみきれないばかりか、ネット上における情報は日々刻々と倍増し続けている。そのような限定は不可能であり、無意味である。
4)このありふれた情報の海の中にあって、この本と一期一会の出会いをできる人ならば、この本の中には知恵が満載、ということはできるだろう。
5)仏教では、三つの宝があると言われている。仏、法、僧。マインドフルネスという用語を使って表現するなら、マインドフルネスをきわめたひと、存在。それをまずは仏と言っておこう。
6)二つ目は法、テクニックであり、表現されたものであり、伝えることができるものであり、また、生き方そのもの、ということもできる。それを法としておこう。
7)マインドフルネスを実践している人、体得した人、そのような人々がネットワークをつくり、コミュニティをつくり、そのムードを盛り上げていること、それをまずは僧と呼んでおこう。
8)この三つの宝の中で、この本で一番協調されているのは法である。体得した人、究極まで行った人は、別段に紹介されていない。また、新しい動きであり、決してマインドフルネスという区切った形でのコミュニティが紹介されているわけでもない。
9)法と言っても、表現されうるものだけが法ではない。法であるかぎり、表現されなければならないのだが、ついには表現され得ないものも含むからこそ宝と呼ばれているのだから、ややこしい。このややこしい部分までは、この本は表現しきれているとは言えない。
10)現在流通しているマインドフルネスとひょぅげんされるものはアメリカの研究者ジョン・カバットジンの活動とその集積に依存するところが大きい。そのカバットジンは、ベトナム出身の仏教僧テック・ナット・ハン(当ブログ未読)に傾倒するところが大きい。テック・ナット・ハンは、禅僧というよりも南方仏教のビパサナにルーツを持つ。
11)この世にはたくさんの道があり、虹色のように、すくなくとも7つの道があると言われている。様々な道があるばかりか、相反する表現さえ存在する。どの道と出会い、どの道を選ぶのか、どの道を歩くのかは、それぞれの自由にまかされている。
12)そんな中にあって、いくら酷評としているとしても、なぜにその自らの道ならざる道にこだわっているのだろう。さっさと立ち去ってしかるべきではないか。そう自問する。
13)されど、このマインドフルネス・ブーム、その真価を尋ねるために、もうすこしマインドフルネス探訪を続けてみよう。
14)この本は人気本である。今回手元にある期間が過ぎてしまえば、私の手元に戻ってくるまでに、さらに数か月かかってしまうだろう。それまでの数日間、もう少し手元において、ちらちら眺めている。
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