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2017/04/06

「終わりなき山河」ゲーリー・スナイダー <7>

<6>よりつづく

終わりなき山河
「終わりなき山河」 <7>
ゲーリー スナイダー (著) 山里 勝己 (翻訳), 原 成吉 (翻訳) 2002/01思潮社 単行本: 297p
★★★★★

1)タイトルにこそ「終わりなき」の文字が踊るが、図書館の本は「終わりなき」借り出し期間というわけにはいかない。ましてや、他の図書館から転送されてきた一冊ゆえ、二週間で返却期限となってしまう。

2)この本を借りだしたのは二回目だが、まだまだ読み切れた感はない。何度もめくる必要があるだろうが、おそらく何度読んでも「終わりなき」読書となる気配がある。それもそうだろう、若くして活躍を始めたスナイダー、87歳の現在も活躍中なのだから、今後まだまだ追加された長編詩となる可能性があるのだ。

3)返却にあたって、ちょっとググってみたら、なんとこのリンク先の「なか見!検索」 は、全文ではないが英語版の原著のかなりの文章が読めるのであった。

4)その中にあって、邦訳では「瑠璃色の空」p74~82)と表現されている詩は、原文では「The Blue Sky」と書かれるにとどまっていた。しかし、浄瑠璃世界と邦訳された部分は、PURE AS LAPIS LAZULI と表現されており、薬師瑠璃光如来はAZURE RADIANCE TATHAGATA であった。

5)ちなみに、AZURE RADIANCE TATHAGATA で検索してみると、いわゆる日本的な薬師如来像ではなく、チベット密教的な仏画や仏像が出て来る。思えば、私自身がインドで求めた仏像により近いイメージである。

Ruri

6)日本における薬師瑠璃光如来の右手は上に掲げて手のひらを見せた「施無畏」印が象徴的だが、チベット仏教におけるAZURE RADIANCE TATHAGATA の右手は、下に垂らして、大地に触れている。これは「降魔印」と言われている。

7)さて、ここででてくるTATHAGATA は 、当ブログの裏テーマである「アガータ」問答につながってくるわけで、このリンクは、それこそ終わりなきサイクルへと還っていくのである。

8)「終わりなき山河」を何かの絵画や、スナイダーの長編詩に求めるというのも、どんなものであろうか。当ブログにおける「終わりなき」ものは、何かの外的な存在に求めるのではなく、おそらく内的なものへと向かうことになるだろう。

9)簡単に神秘と言ってしまうアナログな割り切れない世界。それは外にも広がり、内にも満ち溢れる。このスナイダーの長編詩ひとつ読み切るだけでも大変なものだが、決してそれは、そこに終わりなきものの終点としておいてはならないだろう。

10)スナイダーが見た終わりなきものは、当ブログにおける終わりなき旅へと溶け込んでいくことだろう。

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